「してもらう」は英語で?5パターン20文を使って説明します
「してもらう」は英語でどう言うかについてお話しします。
たとえば、「部屋を掃除してもらう」と言いたいときに使う表現です。
英語の「~してもらう」という表現は、
- するようにもっていく
- やらせる
- するように説得する
- 自由にやらせる
など、強制の強さの違いによって言い方が違います。
ですので、強制の強さに分けて説明します。
慣れるまでは少し言いにくいかもしれませんが、日常的にとてもよく使う言い方なので、しっかり練習しておくと必ず役に立ちます。
なお、この記事で紹介した英文のネイティブ音声を記事の後半の【動画】で公開しています。
正しい発音を身につけて、今日から英会話で活用してください。
目次
「have」:するようにもっていく
人に何かをしてもらうときは「have」を使って「~してもらう」という意味を表します。
「have」には「~させる」というような強制的な意味はありません。「~してもらうようにもっていく」というような手はずを表します。
「have」を使う言い方は、目的語に「人」が来る場合と、「物/人」が来る場合があります。
have + 目的語(人) + 動詞の原形
「主語 + have + 目的語(人) + 動詞の原形」の形で、「(人)に~してもらう」という意味を表すことができます。
以下に例をあげます。
I had my brother clean my room.
私は、弟に部屋を掃除してもらいました。
I will have him call you back later.
後で、彼に折り返し電話をさせます。
※「call back」=折り返し電話する
Shall I have him come here?
彼をここに来させましょうか.
Let's have him come and speak.
彼を来させて話させましょう。
I will send the mail to him in order to have him confirm it.
私は、メールを確認してもらうために彼に送ります。
※「in order to~」=~するために、「confirm」=確認する
have + 目的語(物/人) + 動詞の過去分詞形
「have + 目的語(物/人) + 動詞の過去分詞形」の形で、「(物/人)を~してもらう」という意味を表すことができます。
目的語の後は、動詞の原形ではなく、過去分詞形を使います。
以下に例をあげます。
I will have the hole in the wall of the room covered next week.
私は来週、その部屋の壁にある穴を埋めてもらいます。
You should have your hair cut every 6 to 8 weeks.
6~8週間ごとに髪を切ってもらうべきです。
※「cut」=切る、cut-cut-cut
I had my printer repaired.
私はプリンターを修理してもらいました。
I repaired my printer.
私はプリンターを修理しました。
になるけど、業者か誰かに修理してもらったなら「I had my printer repaired.」と「have」を使って「~してもらう」という意味を出すわけや。
「have」を使う言い方は、何かの被害を受けたときも使うことができる。たとえば、
I had my wallet stolen in the train.
電車の中で財布を盗まれました。
という具合や。
※「steal」=盗む、steal-stole-stolen
「make」:やらせる
「make」を使うと、「~させる」という意味を表すことができます。
「have」を使えば「~してもらう」という意味を表せるのに対して、「make」は「(したくないことでも、むりやり)~させる」という強制的な意味があります。
「make」を使う表現も、「have」を使うときと同じように、目的語の後に来る動詞が原形のときと過去分詞形のときがあります。
make + 目的語 + 動詞の原形
「make + 目的語 + 動詞の原形」の形で、「(目的語)に、(むりやり)~させる」という意味を表すことができます。
以下に例をあげます。
My joke made her laugh.
私のジョークに彼女は笑いました(私のジョークは彼女を笑わせた)。
My mother made my brother clean his room before going to sleep.
私の母は、弟が眠る前に部屋を片付けさせました。
I broke her heart and made her cry.
私は彼女の心を傷つけて、泣かせました。
make + 目的語 + 動詞の過去分詞形
「make + 目的語 + 動詞の過去分詞形」の形で、「(目的語)を~させる」という意味を表すことができます。
以下に例をあげます。
I couldn't make myself understood in English.
私は、英語で理解してもらえませんでした(英語で私自身を理解させることができなかった)。
She had to shout to make herself heard in the howling wind.
彼女は、ヒューヒューとうなる風の中でも聞こえるように叫ばなければなりませんでした。
(彼女自身を聞かせるために)
※「shout」=叫ぶ、「hear」=聞こえる、hear-heard-heard、「howl」=(犬などが)遠吠えする、うなり声をあげる
「get」:するように説得する
「get」を使うと「~させる」「~してもらう」という意味を表すことができます。
「説得して~させる」というイメージです。
「get」の後ろに「to不定詞」が来る言い方と、「get」の後ろに動詞の過去分詞形が来る言い方があります。
get + 目的語 + to 不定詞
「get + 目的語 + to 不定詞」の形で、「(目的語)に~させる/してもらう/~するように説得する」という意味を表すことができます。
John got her sister to help him pack.
ジョンは、荷造りを妹に手伝ってもらいました。
※「pack」=荷造りする
I'll get them to understand my situation.
私は状況を彼らに理解してもらいます。
get + 目的語 + 動詞の過去分詞形
「get + 目的語 + 動詞の過去分詞形」の形で、「(目的語)を~させる/してもらう」という意味を表すことができます。
以下に例をあげます。
I am getting a new house built in Osaka.
私は、大阪に新しい家を建てています。
※「build」=建てる、build-built-built
Get the pillow cover changed.
枕カバーを取り替えてもらいなさい。
※「pillow」=まくら
「let」:自由にやらせる
「let + 目的語 + 動詞の原形」の形で、「(自由に)~させる」という意味を表すことができます。
ムリヤリさせるのではなく、「自由にやらせる」というイメージです。
I let the children stay up late during summer vacation.
私は夏休みの間、子供たちに夜更かしさせてやります。
※「let」=~させる、let-let-let
Let your cat go outside.
猫を外に出させてやりなさい。
ちなみに、こんなふうに使役動詞の「make」「have」「let」と動詞の原形を使って「~してもらう」と言うとき、動詞の原形のことを「原形不定詞」と呼ぶ。
不定詞には、動詞の原形に「to」を付ける「to不定詞」と、動詞の原形のまま使う「原形不定詞」の2種類がある。
to不定詞と原形不定詞について詳しくは、下の記事を読んでほしい。
受動態の文
受動態の文でも「~してもらう」という意味を表す場合があります。
She was supported by her father, who provided her with a residence in Tokyo.
彼女は、父親に支援してもらっていました。彼は、東京の家を彼女に提供していました。
「してくれる」は英語で?
「~してもらう」の言い方はだいたいお分かりになったかと思います。
次は、「~してくれる」は英語でどのように表現するか、簡単に説明します。
たとえば、以下の例文を見てください。
「兄が数学を教えてくれました。」
このような場合の「~してくれる」は、どう英語で表現するかということですが、実は、英語では表現できません。
単純に、
My brother taught me math.
兄が私に数学を教えました。
のように表現します。
【動画】ネイティブ発音を身につけよう!
この記事で紹介した英文のネイティブ音声を動画で公開しています。
正しい発音を身につけて、外国人を相手に使ってみてください。
まとめ
「~してもらう」は、英語でどう言えばいいかについて説明しました。
この記事で説明した「have」「get」「make」「let」などの使役動詞を使えば、ほとんどの「~してもらう」を英語で表現できるはずです。
最初は難しく感じるかもしれませんが、慣れるとパッと出てくるようになるので、あきらめずに練習してください。
ウェブサイトでは話せない秘密の情報も公開してるから、ぜひ読んでください。
動詞の「cut」の変化は、「cut-cut-cut」と、過去形も過去分詞形も同じなので分かりづらい。
この例文では、「cut」は過去分詞形や。