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翻訳の通信講座を選ぶときに失敗しない8つのチェックポイント

 2017/04/05 翻訳
この記事は約 9 分で読めます。
パソコンを使う女性

このコンテンツは、現役のプロ翻訳者であるアキラが、英会話や翻訳の仕事についてできるだけ分かりやすい言葉を使って説明するメディアです。


翻訳の通信講座を受けたいけど、どの講座がいいのかな?

けっこう料金が高いから、申し込んでから後悔するのは嫌だな

と悩んでいませんか?

インターネットで検索したり通訳翻訳ジャーナルのような雑誌を見たりすると、たくさんの通信講座が見つかります。

それぞれカリキュラムや料金が少しずつ違っていて、いったいどの通信講座がいいのか分からないですよね。

そこでこの記事では、翻訳の通信講座を選ぶときに失敗しないために、何を基準に選べばいいか8つのチェックポイントについてお話しします

私自身、翻訳者になるための勉強をしていたとき、翻訳の通信講座を2つ受講しました。

また現在は、自分で運営している翻訳の通信講座で翻訳者を育成するべく指導しています。

ですので、学習者、翻訳者、指導者の3つの立場から翻訳通信講座についてお伝えすることができるかと思います。

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翻訳には2種類ある?

ちょきの手

翻訳の通信講座についてお話しする前に、翻訳には2種類あることをお話しします。

1つは、映画や小説などを翻訳する文芸翻訳と言われる分野です。
もう1つは、企業で発生した書類などを主に翻訳する実務翻訳(工業翻訳/産業翻訳)です。

実務翻訳では、ビジネスレター、マニュアル、ウェブサイト、仕様書、契約書、メール文、特許明細書、商品カタログなど、様々な分野の文書を扱います。

私が専門とするのは後者の実務翻訳の方で、過去10年以上、専業翻訳者として翻訳の仕事に携わっています。

この記事では、実務翻訳者としての経験に基づいてお話ししますが、通信講座の選び方という点では、文芸翻訳者を目指している方も参考になるかと思います。

通信講座を決める前に専門分野を決めよう

白衣を着た男性

翻訳の通信講座を受講する前に、どんな分野の翻訳者になりたいか決まっていますか?

ひと言に翻訳者と言っても、医学・薬学、IT、通信、特許、金融・経済、法務・契約、電気、機械、化学、環境など、様々な分野の翻訳があります。

そして、専門分野に詳しい翻訳者ほど、安定的に仕事を得ることができるし、高い料金を請求することができます

複数の専門分野を持っていれば幅広く仕事を受注できますが、まずは1つ選んで、その分野の知識を深めることをおすすめします。

どの専門分野を選べばいいか決められない場合は、とりあえず翻訳の勉強を始めてもかまいませんが、できるだけ早い段階で決めることをおすすめします。

翻訳の通信講座を選ぶときに失敗しないためのチェックポイント

電球を指さす会社員

翻訳通信講座を選ぶときは、「広告をよく見かけるから」とか「大手の翻訳会社が運営しているから」という理由だけで選ぶのは止めましょう。

確かに、広告を出している大手企業の講座は安心感があるので、迷ったときはついつい選んでしまいたくなります。

でも、どの会社が運営しているかよりも、翻訳通信講座の内容を重視して選ぶことをおすすめします

翻訳の通信講座を選ぶときは、最低でも以下を確認します。

  1. 添削や質問に回答するのはプロの翻訳者か
  2. 何回くらい質問できるか
  3. 実務に沿った方法で学べるか
  4. 専門分野の知識はどのように深めるか
  5. 調査方法を学べるか
  6. コンピュータの活用法を学べるか
  7. トライアルのサポートはあるか

それぞれについて、以下に説明します。

添削や質問に回答するのはプロの翻訳者か

通信講座によっては、プロ翻訳者に依頼すると人件費が高くつくので、プロ翻訳者でない人が添削などの対応を担当する場合があります。

添削マニュアルや対応マニュアルが用意されていることと思いますが、やはり経験豊富なプロ翻訳者でなければ核心を突くアドバイスは難しいでしょう。

何回くらい質問できるか

あまりにたくさん質問されると対応しきれないので、ほとんどの講座で質問回数が制限されています。

しかし、あまり質問回数が少なければ、聞きたいことを聞けないまま講座を終了することになります。

実務に沿った方法で学べるか

現在の翻訳実務では、ほぼすべての作業をパソコンとインターネットを使って行います。

紙の教材が送られてきて、机の上に教材と辞書を並べて作業するというのは、現実の翻訳実務からかけ離れています。

できるだけ実際の仕事に近い形で受けられる講座の方がおすすめです。

専門分野の知識はどのように深めるか

実務翻訳の仕事をするには、専門分野を持っていると圧倒的に有利になります

すでにお話ししたように、実務翻訳には、医学・薬学、IT、通信、特許、金融・経済、法務・契約、電気、機械、化学、環境など、様々な分野の翻訳があります。

そして、専門分野に詳しい翻訳者ほど、安定的に仕事を得ることができるし、高い料金を請求することができます。

IT翻訳講座など、専門分野に特化した翻訳を受講すれば専門知識も学べるように思いがちです。
しかし、翻訳の仕事に必要な知識を身に付けるには、翻訳講座から得られる知識だけでは足りません

そのため、翻訳講座とは別に、自分で専門分野の勉強をする必要があります。

どのように専門分野の勉強をすればいいかを指導してもらえる翻訳講座であれば、翻訳講座を受講する時点で専門知識を持っていなくても、安心して受講することができます。

ナオ

医学の翻訳講座を受講しようと思ってたんやけど、それだけでは医学の知識は付かないってこと?

アキラ

残念ながらそのとおり。

翻訳講座で勉強するだけで医学の知識が身に付くなら、そんな楽なことはない。

でも、翻訳の勉強をして、医学の知識が身に付くと思う?

ナオ

確かに・・・

アキラ

翻訳講座で学べるのは、あくまでその分野のさわり程度の知識と考えるべきやな。

調査方法を学べるか

翻訳の仕事にかかる時間の半分は調査に費やしている」と言う人がいるくらい、翻訳において調査は大きなウェイトを占めています。

分からないことがあるからといって、「分かりません」と投げ出すわけにはいきません。

だから、分からないことをどのように調査すればいいかを学べる講座がおすすめです。

コンピュータの活用法を学べるか

翻訳の仕事はコンピュータを使って行われるので、コンピュータの活用法を身に付けていると、翻訳品質や生産性を大きく上げることができます

実際に、翻訳講座を提供している会社の多くは、翻訳者のためのPC活用講座のようなものを別料金で提供しています。

とても重要なスキルなので、翻訳講座に含まれていたらラッキーです。

トライアルのサポートはあるか

翻訳講座が終了したら、翻訳トライアルを受けてプロへの第一歩を踏み出すことになります。

このとき、何のサポートもなく「自分で勝手にやってね」という講座では、ほとんどの人は、どうすればいいか分からずに迷ってしまいます。

ですので、講座が終了した後に、どのようなサポートがあるかも確認しましょう

遠慮せずに質問してみる

気になる翻訳通信講座を見つけたら、遠慮せずにどんどん質問しましょう。

問い合わせをメールでしか受け付けていない会社はメールで質問するしかありません。
でも、電話での問い合わせを受け付けている会社には、電話で問い合わせることをおすすめします

そして、どのような対応かを確認するわけです。

対応が丁寧であれば、翻訳講座を受講しても丁寧な対応を期待できます。

でも、対応がいい加減な場合は、社員教育が行き届いていない可能性があるので、翻訳講座の対応も期待できないかもしれません。

なお、翻訳通信講座を選ぶときは、料金はあまり気にしない方がいいと思います。

なぜなら、2万円~3万円くらい高い授業料を払ったとしても、質の高い通信講座を選ぶ方が絶対に得をするからです。

スタート地点で失敗しないために

指と電球

この記事では、翻訳通信講座を選ぶときに失敗しないために、何を基準に選べばいいかをお話ししました。

最初に間違った講座を選んでしまうと、それから数か月、数年という単位で時間を無駄にすることになります。

だから、通信翻訳講座を選ぶときは、様々な条件を慎重に検討して、「これなら大丈夫」という確信を持ってから申し込むことをおすすめします。

それでも、どの翻訳講座に申し込むか決められないなら・・・

「翻訳講座を選ぶときは、色々な条件を比較検討することが大切なのは分かったけど、それでも決められない」という場合は、まずは無料で参加できる超短期 翻訳講座をお試しください

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以下のページから参加して、不要になればキャンセルできるので気軽にどうぞ。

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ライター紹介 ライター一覧

アキラ

アキラ

株式会社トランス・ダイナミック代表取締役。原田メソッド認定パートナー。
ニュージーランドとアメリカで留学・就職を経験。中学生・高校生・社会人に英語指導をしたあと翻訳者として独立。TOEICは、試験勉強を一切せずに一発で940点。

現在は、翻訳事務所を運営しながら、英語学習者向けの情報配信、英会話教材の開発・販売、翻訳通信講座の運営を行っています。

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