few/a few/little/a littleの違いと意味、使い分けを徹底解説【例文付き】
「”few”と” a few”の違いって何?」
「”few”と”little”ってどうやって使い分ければいいの?」
few / a few / little / a littleといった英語表現を勉強している方で、このような疑問や悩みを抱えている方はいませんか?
これらの4つの表現はいずれも形が似ていますが、意味やニュアンス、使い方などが大きく異なるため、それぞれの違いを理解し正しく使い分けることが大切です。
本記事では、 few / a few / little / a littleそれぞれの意味と使い方、見分け方、そして” few”や ”a few”を使った英語表現などについて例文付きで詳しく解説します。
読み終わる頃には、few / a few / little / a littleの違いをしっかりと認識して自信を持って使い分けられるようになるでしょう。
英会話ハイウェイでは、10年以上の経験を持つ翻訳者のアキラ、ナオ、Yui、ネイティブ翻訳者が、日常英会話で使う表現や勉強法、翻訳の仕事について分かりやすく説明しています。
たった3か月で、自分の言葉で英語を自由に話せるようになる独学法については、無料のメール講座をご確認ください。
目次
“few”が持つ意味と使い方
“few”は「ほとんど〜ない」や「少ない」を意味する形容詞あるいは代名詞です。
形容詞として使う場合は、下記のような可算名詞(数えられるものを表す名詞)の複数形を伴います。
【可算名詞の例】
- book「本」
- pen「ペン」
- computer「コンピューター」
- apple「りんご」
この隠れたビーチのことを知っている人はほとんどいません。
The town has few parks for children to play in.
その街には、子供達が遊べる公園がほとんどありません。
可算名詞と不可算名詞についてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
▼あわせて読みたい記事
“a few”が持つ意味と使い方
“a few”は「2,3の」や「少しの」という意味を持つ形容詞・代名詞です。
形容詞として使う場合は、”few”と同様に可算名詞の複数形を伴います。
そのプロジェクトについていくつか質問があります。
There are a few apples left in the fridge.
冷蔵庫にりんごが2〜3個残っています。
“little”が持つ意味と使い方
“little”は「ほとんど〜ない」「少ない」というニュアンスを持つ形容詞・代名詞です。
形容詞で使う場合は、後ろに不可算名詞(数えられないものを表す名詞)を伴います。
不可算名詞の代表例は、下記のとおりです。
【不可算名詞の例】
- Mt. Fuji「富士山」
- Tokyo Tower「東京タワー」
- water「水」
- peace「平和」
例文で確認しましょう。
彼らはその新しいプロジェクトにほとんど興味を示しませんでした。
There is little water left in the bottle.
ボトルにほとんど水はありません。
“a little”が持つ意味と使い方
“a few”は「2,3の」や「少しの」という意味を持つ形容詞・代名詞です。
形容詞として使う場合は、”little”と同様に不可算名詞を伴います。
電車が到着するまで少し時間があります。
James added a little milk to his coffee.
ジェームスはコーヒーにミルクを少し加えました。
“few”と” a few”の違い
“few”と”a few”は同じような意味を持つ表現ではありますが、厳密には下記のような違いがあります。
few | 「ほとんど〜ない」「少ない」→ネガティブな響き |
a few | 「2,3の」「少しの」→ポジティブな響き |
例文で確認しましょう。
箱の中には、キャンディーがほとんど残っていません。
There are a few candies left in the box.
箱の中には、キャンディーが少し残っています。
それぞれのニュアンスの違いを理解して、文脈や使用するシーンに応じて正しく使い分けてください。
“little”と” a little”の違い
“little”と”a little”は同じような意味を持つ表現ではありますが、厳密には下記のような違いがあります。
little | 「ほとんど〜ない」「少ない」→ネガティブな響き |
a little | 「2,3の」「少しの」→ポジティブな響き |
例文で確認しましょう。
グラスの中に水はほとんど入っていません。
There is a little water in the glass.
グラスの中に少し水が入っています。
それぞれのニュアンスの違いを理解して、文脈や使用するシーンに応じて正しく使い分けましょう。
“few”と” little”の違い
“few”と”little”はどちらも「ほとんど〜ない」というネガティブな意味を持つ表現ですが、形容詞として活用する場合下記のように後ろに伴う名詞の種類が異なります。
few | 可算名詞 |
little | 不可算名詞 |
そのコンサートに参加した人はほとんどいませんでした。
There is little time left to finish the project.
そのプロジェクトを終わらせる時間はほとんど残されていません。
名詞の種類に応じて、正しく使い分けましょう。
“a few”と” a little”の違い
“a few”と”a little”はどちらも「少し」や「2〜3の」といったポジティブな意味を持つ表現ですが、形容詞として活用する場合下記のように後ろに伴う名詞の種類が異なります。
a few | 可算名詞 |
a little | 不可算名詞 |
あなたに貸せる本が何冊かあります。
Marie has a little time to help you.
マリーにはあなたを手伝う時間が少しあります。
名詞の種類に応じて、正しく使い分けましょう。
“few”や” a few”を使った英語表現の意味と使い方
最後に、下記の5つの”few”または”a few”を使った英語表現の意味と使い方について例文付きで解説します。
- only a few「ほんのわずかな」
- very few「ほとんどない」
- quite a few「たくさんの」
- not a few「少なくない」
- a few more「もう少し」
いずれも日常会話からビジネス英会話までさまざまな場面で使われる表現であるため、ぜひセットで覚えてください。
only a few「ほんのわずかな」
“only a few”は、「ほんのわずか」や「たった数人の(数個の)」という意味を持つ英語表現で、物事や人の数が非常に少ないことを強調したい時に使います。
可算名詞とともに使われることが一般的です。
限られた存在や機会を提示したり、期待される数よりもかなり少ない場合に使用したりすると効果的な表現です。
会議に出席したのは、ほんの数人だけでした。
Only a few students passed the test.
テストに合格したのは、ほんの数人の生徒だけでした。
very few「ほとんどない」
“very few”は、「ごくわずかな」「極めて少ない」という意味を持ち、物事や人の数が非常に少ないことを強調する表現です。
“few”は「ほとんど〜ない」というネガティブな意味を持つ表現であることを説明しましたが、そのネガティブさをさらに強調しています。
“a”をつけないように気をつけてください。
“quite a few”は、「たくさんの」や「かなりの数の」という意味を持ち、物事や人の数が「思ったよりも多い」ことを暗に示す表現です。 可算名詞を伴います。 また、カジュアルなシーンからフォーマルなシーンまで、あらゆる場面で活用できます。 “not a few”は「少なくない」という意味を持つ二重否定の表現です。 少し分かりづらいですが、物事や人が「かなりの数」で想像以上であることを暗に示唆しています。 “many”よりも控えめな表現です。 学術論文や文学作品など、フォーマルな場面で書き言葉として活用されることが一般的です。 日常英会話では” not a few”ではなく、 ”quite a few”を使うことをおすすめします。 “a few more”は、「もう少し」や「さらにいくつかの」という意味を持つ表現で、すでに存在している人や物事に対して数を追加したいとき、あるいは追加された状態を示す際に使われます。 可算名詞に使われ、肯定的なニュアンスを持ちます。 日常会話からビジネスシーンまであらゆる場面で活用できるフレーズです。 本記事では、few/a few/little/a littleの意味と使い方の違いについて例文付きで詳しく解説しました。 それぞれの表現の意味と使い方の違いは、下記のとおりです。 「少しある」「2〜3の」 「ほとんど〜ない」 +可算名詞 a few few +不可算名詞 a little little 後ろに伴う名詞の種類や、文のニュアンスによって使うべき表現が異なります。 いずれも日常英会話からビジネス英会話まで幅広いシーンで使われる表現であるため、状況に応じて正しく使い分けられるようにしましょう。 なお、お決まりフレーズを言うだけでなく、自分の言葉で英語を話せるようになるには、 “ある練習” が必要です。 詳しい練習法については、無料の動画セミナーで公開しています。
この問題の複雑さを理解している人はごくわずかです。
There are very few opportunities for promotion in this company.
この会社では昇進の機会が極めて少ないです。quite a few「たくさんの」
そのイベントには、かなり多くの人が参加しました。
I’ve read quite a few books on this topic.
このテーマについてかなり多くの本を読みました。not a few「少なくない」
彼の決定を支持した人は少なくありませんでした。
The event attracted not a few attendees.
そのイベントはかなり多くの参加者を惹きつけました。a few more「もう少し」
この作業を終わらせるのに、あと数分必要です。
We bought a few more chairs for the meeting.
会議のためにさらにいくつかの椅子を買いました。few/a few/little/a littleの意味と使い方の違いを知って正しく使い分けよう!
今回は、few/a few/little/a littleの違いと意味、使い分けについて説明します。
これらは見た目は似ているのに意味が違っていて、多くの受験生が苦戦する表現です。
この記事を最後まで読んで、意味の違いと使い分けを身につけてください。