英会話

「十分」は英語で?微妙に意味が違うニュアンス別の言い方7選

2018年6月10日

十分すぎる量のハンバーガーとポテト

このコンテンツは、現役のプロ翻訳者であるアキラがネイティブの翻訳者と協力して、日常英会話で使う表現や勉強法をできるだけ分かりやすい言葉を使って説明するメディアです。


こんにちは!
英会話ハイウェイ運営者のアキラです。

笑顔のアキラ

今日は、「十分」は英語でどう言えばいいかについて説明します。

「十分」の英語と言えば、中学で習う「enough」を思い浮かべると思います。

でも、「enough」は「十分な」という意味なので、「十分に」という意味では使えません。

また、微妙にニュアンスが違う別の「十分」という意味の言葉もあります。

この記事では「十分」は英語でどう言えばいいか、ニュアンスごとに分けて説明します。

ニュアンスの違いを理解しておくと、相手の言っていることをより深く理解できるようになりますよ。

最もよく使われる「十分」の英語

日常的に最もよく使われる「十分」の英語は「enough」です。

「enough」には、目的を達成するのに十分である、必要な数・量と比べて多すぎも少なすぎもしないという意味があります。

どの言葉を使えばいいか迷ったときは、とりあえず「enough」を使えば間違いありません。

Will this do?
これで足りますか?

That's more than enough.
十分ですよ。
(十分以上ですよ)

※「do」=役に立つ、用を足す

「more than」は、単に「十分だ」ということを強調しているだけ。

「多すぎて困る」というという意味ではない。

なるほど。

Mr. Jane was kind enough to do me a favor.

ジェーンさんは、親切にも私の頼みごとを聞いてくれました。
(ジェーンさんは、私の頼み事を聞いてくれるのに十分に親切でした)

※「do me a favor」=頼みごとをする

「十分に親切でした」って変な言い方やな。

日本語に訳したら変になるけど、英語ではこんな言い方をする。

このまま覚えるしかない。

上品な言い方

「enough」と意味は変わらないけれど、少しフォーマルで上品な「十分」の英語は「sufficient」です。

栄養素や情報などについて話すときによく使われます。

会話では「enough」の方が一般的に広く使われていて、「sufficient」は文献などで数・量などについて書くときに好んで使われます。

水で薬を飲む人

I don't think I am taking sufficient amount of vitamins and minerals everyday so I rely on supplements.

毎日、十分な量のビタミンとミネラルを摂取していないと思うのでサプリに頼っています。

※「amount」=量、「rely on~」=~に頼る、「supplement」=サプリメント

Keep sufficient food in your cabinet in case of emergency.

非常事態に備えて十分な食料を保管しておいてください。

※「keep」=保管する、「cabinet」=戸棚、「in case of~」=~の場合に備えて、「emergency」=緊急事態、

ヘルメットを持つ男性

「sufficient」は「十分な」という意味ですが、「十分に」と言いたいときは「sufficiently」を使います。

I am sufficiently informed about disaster prevention measures.

防災対策に関する知識は十分に持ち合わせています。

※「inform」=知らせる、「disaster」=災害、「prevention」=防止、「measure」=手段

「enough」と「sufficient」は同じ意味と考えてええんか?

意味的には同じと考えていい。

でも、使い方は少し違う部分がある。

たとえば、「enough」は形容詞の後ろに置くことができるから

It is big enough.

と言えるけど、「sufficient」は形容詞の後ろに置くことができないから

It is big sufficient.

とは言えない。

最低限を満たしている

必要最小限を満たしている、適度な数・量があるという意味の「十分」の英語は「adequate」です。

You will need an adequate amount of calories even if you are on a diet.

ダイエット中でも、十分な量のカロリーを摂る必要があります。

※「on a diet」=ダイエット中

勉強する女性

「adequate」は「十分な」という意味です。

「十分に」と言いたいときは「adequately」を使います。

The student failed to adequately answer our questions.

その生徒は、私たちの質問に適切に答えることができませんでした。

※「fail to~」=~するのに失敗する

必要よりも余分にある

必要な数・量よりも余計にある、場所や空間にゆとりがあるという意味の「十分」の英語は「ample」です。

豊富な資源、情報、設備、資産などについて話すときによく使われます。

My wife enjoys her ample living room.

妻は、広々とした居間がお気に入りです。
(妻は、十分に広いリビングルームを楽しんでいます)

幸せな家族

「十分に」という意味では「amply」を使います。

「amply」は、詳細に、しっかりと、隅々までという意味があります。

The leader of North Korea asked to amply guarantee his nation's security.

北朝鮮の指導者は、自国の安全を十分に保障するよう求めました。

※「guarantee」=保障する、「nation」=国

必要な条件を満たしている

必要な条件を満たしているという意味では「satisfactory」を使います。

「satisfactory」は、抜きん出ているわけではないが必要な条件は満たしている、まずまず満足できる、というニュアンスがあります。

結果・結論・答えなどが十分なものであると示すときや、「relationship」(関係)、「settlement」(和解)、「plan」(計画)などの名詞の前によく使われます。

パソコンで仕事する女性

Lisbon's performance at work was satisfactory.

職場でのリズボンの業績はまあまあでした。

I received a satisfactory answer to my question.

質問に対して、まあまあの答えを得ました。

I haven’t received any satisfactory answer yet.

まだ納得のいく回答をもらっていません。

※「yet」=まだ

We have successfully reached a satisfactory conclusion.

うまく満足のいく結論に到達することができました。

※「successfully」=首尾よく、「conclusion」=結論

「by no means satisfactory」という形で使うと、「決して満足のいくものではない」という意味になる。

The figure he came up with was by no means satisfactory.

彼が示した数字は満足のいくものとは程遠いものでした。

※「figure」=数字、「come up with~」=~を考えつく

なるほど。

満足である

内容が満足のいくものである、十分に数や能力、仕事の内容を満たしている 結果に満足できるという意味の「十分」の英語は「satisfying」です。

You seem to have a satisfying career according to your resume.

履歴書によると、あなたは十分なキャリアがあるようですね。

※「seem to~」=~のようである、「according to~」=~によると、「resume」=履歴書

仕事が終わった女性

The pay for this job is not necessarily satisfying, although, very fulfilling.

この仕事の給与は必ずしも満足のいくものではありませんが、達成感があります。
 
※「pay」=給料、「necessarily」=必ずしも、「although」=とはいえ、「fulfilling」=充実している

「satisfactory」と「satisfying」の違いは何?

「satisfactory」は、必要な条件を満たしているという意味。

悪くはないけど良くもない。
「まあまあ」って感じ。

「satisfying」は、必要な条件が十分に満たされているから満足というイメージ。

たとえば、

The test result was satisfactory.

と言った場合、最低限の点数を満たしている、可もなく不可もなしという意味。

一方、

The test result was satisfying.

と言った場合、満足のいく結果が得られたという意味。

有り余るほどの

有り余るほどあるという意味の「十分」の英語は「plentiful」です。

豊富な雨量、作物、食べ物などを表したいときによく使います。

Thanksgiving Day started to thank for a plentiful harvest.

感謝祭は、豊作に感謝するために始まりました。

※「Thanksgiving Day」=感謝祭、サンクスギビング、「plentiful」=有り余るほどの、「harvest」=収穫

十分な量のドーナツとコーヒー

Refreshing coffee and plentiful doughnuts are always on the table at our church.

私たちの教会では、いつもテーブルにコーヒーと有り余るほどのドーナッツが用意されています。

※「refreshing 」=元気を回復させる

英会話を独学で身につけるには?

この記事では「十分」の英語について例文を使って説明しました。

それぞれ少しずつ意味が違うので、覚えておくと外国人の話をより深く理解できるようになりますよ。

ただし、よく使われる言葉を覚えただけでは、英語を話せるようにはなりません。

英語を自由に話せるようになるには、そのための練習をする必要があります。

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