「〜だから」の英語表現13選【シチュエーション別】
あなたは「〜だから」を意味する英語表現を挙げられますか?
おそらく”so”や”because”などが挙がるでしょう。
もちろんこれらも正解ですが、英語には理由や原因を説明する「〜だから」を意味する表現が13個もあります。
そして、それぞれ使用する場面やニュアンスが異なるため、正しく使い分けられるようになることが理想です。
この記事では、これらの13個の英語表現の意味や使い方について例文を用いて詳しく解説します。
英語表現の幅を広げたいと考えている人は、ぜひ読んでください。
英会話ハイウェイでは、10年以上の経験を持つ翻訳者のアキラとYui、ネイティブ翻訳者が、日常英会話で使う表現や勉強法、翻訳の仕事について分かりやすく説明しています。
たった3か月で、自分の言葉で英語を自由に話せるようになる独学法については、無料のメール講座をご確認ください。
目次
「〜だから」を表す英語表現
「〜だから」を意味する英語表現は13個ありますが、ここではそれぞれの英語表現を下記の2つの使用場面に分けて詳しく解説します。
- 日常会話などカジュアルな場面で使える表現
- ビジネスや論文などフォーマルな場面で使う表現
日常会話などカジュアルな場面で使える表現
まず、日常会話などカジュアルな場面で使える「〜だから」を意味する英語表現は、下記の4つです。
- so
- and
- that’s why
- because
ここでは、それぞれの表現の意味と使い方について例文を用いて詳しく解説します。
so「〜だから」「〜なので」
「〜だから」を意味する英語表現と聞いて真っ先に思い浮かべるのが”so”という人も多いでしょう。
これは日常会話などカジュアルな会話でよく使われる表現です。
“so”の前後に置く内容に気をつけましょう。
“so”の前に原因がきて、その後に結果を伴います。
例文を確認しましょう。
今朝お腹が痛かったので、学校を休みました。
“so”の前に来ている「今朝お腹が痛かったので」の部分が「原因」で、”so”の後に来ている「学校を休みました」の部分が「結果」ですね。
また、”so”はビジネスメールなどフォーマルな場面でも使える表現ではありますが、その際には文頭に置くのは好ましくないと考えられています。
詳細は後述しますが、”therefore”や”for this reason”などの表現に置き換えましょう。
and「〜だから」「〜ので」
“and”には、順接を意味する「そして」だけでなく、原因や理由を説明する「〜だから」「〜ので」という意味もあります。
”so”と同様に、よく使われる表現です。
しかし、因果関係のない2つの文章を自然につなげてくれる点が、”so”とは異なります。
「結果」を主張したくないときは、”so”ではなく”and”で文章をつなげるのがおすすめです。
娘が風邪を引いたので、看病をするために早く帰らなくてはなりません。
また、”and”に関しても”so”と同様にビジネスなどフォーマルな場面で使用することはできますが、文頭に置くのは好ましくされていないとされています。
使用する際には、注意しましょう。
That’s why 〜「〜だから」
“That’s why + 主語 + 動詞〜”で、「だから主語は〜です」を意味する表現となり、前の文の理由を説明します。
“that’s because”と似ていますが、下記の点で異なるため、注意して正しく使い分けましょう。
- that’s why + 結果
- that’s because + 理由
ハナコはアメリカに10年以上住んでいたのよ。
B: That’s why she can speak English fluently.
だから彼女は英語があれほど流暢に話せるんですね。
because「〜だから」「〜なので」
物事の原因や理由を説明したいときに使える表現が”because”です。
カジュアルなシーンだけでなく、ビジネスシーンなどフォーマルな場面で使うこともありますが、論文などアカデミックな場面では使わないため、正しく使いこなせるようにしましょう。
また、”because”を伴う節(主語+動詞)は文中に置かれることが一般的ですが、理由を強調したい場合は文頭に置くことも可能です。
しかし、その際には、次の文章との間に必ず「,」(カンマ)を入れるのを忘れないようにしてください。
ジョンは一生懸命勉強していたので、テストで良い点数を取れるでしょう。
これと合わせて”because of”もセットで覚えておきましょう。
このフレーズも物事の理由を伴いますが、”because”の直後には節(主語+動詞)を伴うのに対して、”because of”の場合は名詞や名詞節を伴います。
例文で確認しましょう。
= The game was cancelled because of a typhoon.
台風が来ているため、試合は中止になりました。
いずれの文章も同じ意味ですが、”because”と”because of”それぞれの後に伴う語句が異なっているのが分かりますか?
これは、英検やTOEICなどの英語試験でも頻出なので、正しく使い分けられるようにしましょう。
ビジネスや論文などフォーマルな場面で使う表現
次に、ビジネスや論文などフォーマルな場面で使える「〜だから」を意味する英語表現は、下記の9つです。
- since
- therefore
- hence
- thus
- as
- for this reason,
- consequently
- as a result, 〜
- therefore
ここでは、それぞれの表現の意味と使い方について例文を用いて詳しく解説します。
since「〜だから」「〜なので」
“since”と聞いて、「現在完了形の継続用法で使う『〜以来』」をイメージする人が多いかもしれません。
しかし、他にも「〜だから」や「〜なので」と”because”のように物事の理由を説明するときに使う接続詞のような役割を果たすこともあります。
この場合の”since”は、ビジネスメールなどフォーマルな場面で使用されることが多いです。
また、相手が既に知っている情報を述べるときだけにしか使えないという点も押さえておきましょう。
定例会議の出席者が少なかったため、私たちは会議を延期することにしました。
therefore「したがって」「それゆえに」
“therefore”は「したがって」「それゆえに」を意味する英語表現です。
日本語でも日常会話でこのような表現は使わないですよね?
英語でも”therefore”は日常会話で使われることはなく、論文など書き言葉として使われることが一般的です。
また、”therefore”は接続詞ではなく、副詞です。
つまり、2つの文をつなげて1文にすることはできません。
「原因」の英文と「結果」の英文にそれぞれ分けて、結果の英文の文頭に”therefore”を置きます。
マレーシア支社の昨年の売り上げが良くありませんでした。それゆえにマーケティングチームに割り当てられた予算は削減されました。
hence「したがって」
“hence”は「したがって」を意味する英語表現で、”therefore”よりもさらに堅くてフォーマルな表現であることから目にする機会はかなり少ないでしょう。
ビジネス上の書類や契約書などのフォーマルな文書などで使われます。
日本では人口が減少しています。したがって、経済を再び活性化させるためには、他国からの移民をもっと歓迎することが必要不可欠でしょう。
thus「〜であるため」
“thus”は「〜であるため」を意味する英語表現で、前の「原因」が書かれた文章を受けて、その「結果」を説明する際に使います。
“therefore”よりもフォーマルで、使用頻度の低い表現です。
そのとき道路は凍っていたため、彼は交通事故を起こしました。
as「〜のため」
“as”は接続詞と副詞、前置詞などさまざまな役割を持ちます。
下記のように、たくさんの意味を持つ多義語です。
品詞 |
意味 |
接続詞 |
・〜なので、〜のため ・〜するように ・〜につれて ・〜するとき ・〜にもかかわらず |
副詞 |
〜と同じくらい… |
前置詞 |
〜として |
接続詞の”as”は、「〜なので」や「〜のため」と理由を説明する際に使用されることがあります。
ビジネス文書など改まった場面で、”because”の代わりとして使用されることが一般的です。
私たちのウェブサイトを訪れるお客さんが増えてきたので、新しいキャンペーンを始めるべきだと思います。
for this reason, 〜「このような理由から、〜」
“for this reason, 〜”は「このような理由から」という意味のフレーズで、前述の文章を受けて理由を説明するときに使えます。
使うときには文頭に置きましょう。
また、前述の理由が1つだけでなく、2つ以上ある場合は、”this reason”を”these reasons”と複数形に変えることも忘れないでください。
近年この学校の生徒数が減少しています。このような理由から、私たちの市はこの学校の廃校を決定しました。
consequently「その結果〜」
“consequently”も”for this reason”と同様に、「原因」→「結果」の流れを説明するときに使うフレーズですが、こちらは文頭だけでなく文中で使用することも可能です。
その場所で大きな地震が発生しました。その結果、その場所への海外旅行客が大激減しています。
as a result, 〜「〜の結果として」「だから」
“as a result”も、「原因」→「結果」の流れを説明する際に使用するフレーズです。
アカデミックな論文やレポートのまとめの部分でよく使われます。
TOEICや英検などの資格試験で頻出の表現であるため、ぜひ覚えておきましょう。
ボブは全く勉強しませんでした。結果として、彼は試験に落ちました。
thereby「これによって」
“thereby”は「これによって」や「したがって」という意味を持つ英語表現です。
非常にフォーマルな表現であるため、耳にしたことがない人も多いでしょう。
具体的な原因や出来事と結果を結びつけるときに使います。
私たちはそのプロジェクトに一生懸命取り組みました。これによって、私たちのプロジェクトは成功を収め、賞を受賞するに至ったのです。
使用する相手や場面に合わせて「〜だから」を意味する英語表現を使い分けよう!
この記事では、原因や理由を説明するために使われる「〜だから」というニュアンスを持つ英語表現を13個紹介しました。
それぞれ下記の通りです。
カジュアルな場面で使う表現 |
・so ・and ・that’s why ・because |
フォーマルな場面で使う表現 |
・since ・therefore ・hence ・thus ・as ・for this reason, ・consequently ・as a result, 〜 ・therefore |
それぞれ使用する場面やニュアンスが若干異なるため、正しく使い分けられるようにしましょう。
なお、お決まりフレーズを言うだけでなく、自分の言葉で英語を話せるようになるには、 “ある練習” が必要です。
詳しい練習法については、無料の動画セミナーで公開しています。
今回は、「~だから」は英語でどう表現するかについてお話しします。
日常英会話で間違いなく役に立つ表現ですので、最後までマスターしまましょう。