留学で英語ペラペラはウソ?留学3か月前でも間に合う英語勉強法5つのポイントを紹介
英会話ハイウェイでは、10年以上の経験を持つ翻訳者のアキラが、日常英会話で使う表現や勉強法、翻訳の仕事についてできるだけ分かりやすい言葉を使って説明しています。
英語を話せないのに海外留学に行く日が近づいてきたら、「今さら何を勉強したらいいんだろう」と不安になるものです。
残念ながら、英語力ゼロの人が留学前の1、2か月で英語ペラペラになる勉強法はありません。
でも、やるべき勉強を限定することで、
- 留学してすぐにホストファミリーと仲良くなり
- 外国人のクラスメートやネイティブと友達になって
- 留学生活を最高に楽しみ
- 英語力をグングン伸ばす
ということは、十分に可能です。
そこでこの記事では、留学の3か月前でも間に合う勉強法を、5つのポイントに絞って紹介します。
留学前の英語の準備としてぜひ実践してください。
目次
留学したら英語ペラペラはウソ
まず知っておいてほしいのは、知ったかぶりの人がよく言う「留学したらアホでも英語ペラペラになれる」というのは真っ赤なウソということです。
私はニュージーランドとアメリカに数年間滞在しましたが、英語ペラペラの日本人留学生をほとんど見かけませんでした。
本当に英語ペラペラだったのは、中学や高校から留学している人たちだけ。
大人になってから留学した人たちは多くは、英語が上達しなくて苦しんでいました。
語学留学をしても、それだけで英語ペラペラが保証されるわけではないのです。
アメリカの大学を卒業するような頭のいい人でも、大人になってからでは、英語の発音は難しいんやな。
留学前に勉強するのは無駄じゃない?
「語学留学するんだから、留学してから英語を勉強したらいいじゃん。日本で勉強するのって、効率が悪いし無駄じゃない?」と思ったあなたは留学失敗に向かってダッシュしているようなものです。
留学という限られた期間内に100パーセント英語が身に付く保証があるのであれば、留学前に勉強する必要はないでしょう。
でも現実は、1年間、語学留学しても英語ペラペラになる人はごく一部です。
数か月、数年という限られた期間に最大限に英語力を伸ばすためには、できるだけ留学前に勉強しておくのが得策です。
留学前に勉強しないのは失敗の引き金を引くのと同じ
これだけ言っても、「現地の友達を作って英語を話せば上達するだろ」と考えるかもしれません。
僕がそうだった(涙)
あちゃ~。
でも、そもそも英語を話せないのに、どうやってネイティブの友達を作るつもりですか?
だって、言葉が通じない人と友達になれないですよね。
友達を作るには、カタコト英語でもいいので言いたいことを言えて、相手の言っていることを理解するだけの英語力が必要です。
留学前に勉強はとても大切なことですよ。
経験者が教える!やってよかったと思う留学前の勉強法
留学を直前にひかえた人がやるべき勉強についてお話しします。
やっておいて絶対に後悔はありませんので、留学の予定がある方はぜひ実践してください。
自己紹介は例文を覚えるだけではダメ
留学先でホストファミリーに会ったときでも、学校で他の生徒に会ったときでも、必ず最初に自己紹介をします。
第一印象を良いものにするために自己紹介は超重要なので、留学前にの準備を完璧にしてください。
そのためには、英会話教材に載っている自己紹介の例文を覚えるだけではダメです。
自分で英語の自己紹介文を作りましょう。
内容は、留学先で出会った人に話すであろうことすべてです。
つまり、
- 家族のこと
- 趣味について
- 得意な科目
- 週末に何をするのか
- どんな仕事に興味があるか
など、すべてです。
最初から英語で書こうとしても何も思いつかない場合は、まずは日本語で書いてから英語に訳していきます。
辞書を使ってとにかく全部英語に訳してください。
英文ができたら、ネイティブに添削してもらいます。
インターネットで「英文 添削」と検索したら、英文を添削してくれるサービスがたくさん見つかるので、条件の合うサービスを選びましょう。
添削して返ってきた英文は、ネイティブに録音してもらいます。
ネイティブの知り合いがいない場合は、ネットで「ココナラ」と検索すれば安い値段でいろいろな仕事をしてくれる人を見つけるサービスが見つかります。
そこで「英語 録音」と検索して、英語で録音してくれる人を見つけましょう。
または、オンライン英会話の先生に読み上げてもらって録音してもOKです。Zoomなどオンラインでの会話は、録音機能を使えば簡単に録音できます。
録音できたら、その音声を繰り返し聞いて、自分でも声に出して練習し、完璧に覚えてしまいます。
つまり、まとめると
- 現地の人と話したい話題について英作文する
- ネイティブに添削してもらう
- ネイティブに録音してもらう
- 完璧に覚えるまで練習する
というステップです。
留学前に、話したい話題についてこれを繰り返しておけば、留学後にすぐに現地の人といろいろなことを話せるようになります。
すると、とても簡単に友達を作ることができます。
単語をたくさん暗記したり、難しい文法を勉強したりする必要はありません。
この方法なら、英語力が低い人でも短期間に言いたいことを言えるようになります。
やっておいて絶対に後悔しないので、留学前の勉強の1つとして面倒くさがらずにやりましょう。
自由に話せるようになる英会話の練習法
「自己紹介の準備 」で紹介した方法で英作文しておけば、出会ったときの「つかみ」で失敗することはまずありません。
でも、その後の会話がスムーズにできるように、自由に話すための英会話の練習もしておきましょう。
ここでやることは瞬間英作文です。
瞬間英作文というのは、日本語を瞬間的に英語に訳して声に出して言うトレーニングのことです。
例をあげると、
「私は彼にその本をあげた」
という文を見てすぐに
I gave him the book.
と声に出して言うというように、シンプルな英作文を瞬間的にする練習をたっぷりします。
この方法でたっぷり勉強しておくと、正しい英文法で瞬時に英作文して話せるようになります。
瞬間英作文のトレーニングに役立つ教材として、「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」(森沢洋介著)があります。
経験的に言うと、瞬間英作文の練習は一度に何時間もやるより、朝15分、昼15分、夜15分のように小分けにした方が効果があるように思います。
集中力はそんなに長く続くものではないので、これくらいの時間がちょうどいいのかもしれません。
瞬間英作文の練習を一通りしたら、よく使う英会話パターンの練習をしましょう。
瞬間英作文の練習をすれば正しい文法で英語が出てくるようになります。
それに加えて、会話のときによく使う英会話パターンを勉強することで、よりネイティブに近い自然な英語を身に付けることができます。
例をあげると
I can't stand…
「・・・には我慢できない」
というお決まり表現を使って
I can't stand your lies.
「あなたのウソには我慢できない」
とか
I can't stand it anymore.
「もう我慢できない」
というように、いろいろな文を作る練習をします。
たとえば「英会話 超リアルパターン500+」という教材がこれに当てはまります。
瞬間英作文だけでも、いろいろなことを言えるようになりますが、より自然な英語を身に付けるために、ぜひこの勉強法も取り入れましょう。
「英会話 超リアルパターン500+」については、以下のページでより詳しく紹介しています。
日本のことを英語で説明できるようにする
自己紹介をバッチリ成功させて好印象を与え、現地の人と仲良くなったとします。
話がはずんでくると、あなたの生まれ故郷はどんな所かとか、日本の大統領は誰とか(日本に大統領はいませんが)、サムライの宗教は何とか、日本のことをいろいろ質問されます。
このときにもし、自分の故郷の人口を知らなかったり、首相の名前を知らなかったりしたら、かなり格好悪いことになります。
そうなると、その後ずっと「頭の悪い日本人」と思われ続けることになります。
だから、日本について最低限のことは勉強しましょう。
アマゾンで「日本 英語」と検索すると、
- 「英語で説明する日本の文化」
- 「英語で日本の生活を説明する」
- 「英語で説明!外国人が必ず聞いてくるニッポンの不思議88」
- 「英語で紹介する日本と日本人―外国人の興味と疑問364に答えられる本」
など日本を英語で紹介するための本が見つかります。
留学前にこうした本を読んで「これは聞かれるかも」と思うところは勉強しておきましょう。
あるいは、日本のことを自分の言葉で英作文して、それをネイティブに添削・録音してもらうのもおすすめです。
留学前の英語勉強法まとめ
「1年間海外で生活したら、どんなアホでも英語ペラペラになる」と中学のときの先生が言っていました。
でも、私が実際に数年間、海外留学・海外就職した経験から言うと、海外で生活しただけで英語ペラペラになった人なんか一人もいませんでした。
それどころか海外移住して10年も現地で生活しているのに、カタコトの英語しか話せない人もいました。
留学すれば自然に英語を話せるようになるなんてことは、絶対に起こらないのです。
だからこそ、限られた期間内に結果を出すために、しっかりと留学前に勉強しておくことが重要です。
このページでお話しした
- 自己紹介の準備
- 英会話の準備
- 日本のことを学ぶ
なら、留学前の3か月で十分にできる量の勉強です。
するのとしないのとでは、留学先での生活がまったく違うものになるので、ぜひ留学前の勉強に取り入れてください。
英語を自由に話せるようになる勉強法
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アメリカで大学を卒業した後、現地で就職している人は英語を話してたけど、中学や高校から留学している人たちに比べると日本語なまりが強かった。