翻訳講座への参加を考えている方から、とても貴重な質問のメールをいただきました。
この方は、実務経験のない新人翻訳者に本当に仕事の依頼が来るのだろうかと、大きな不安を感じているようです。
質問の具体的な内容は、次のようなものでした。
翻訳会社にはすでにたくさんの翻訳者が登録されているはずです。
そのような状況で、まだ実績がなく、スキルや知識もこれからという新人に仕事が回ってくるのは、一体どのような仕組みや背景があるからなのでしょうか。
このような疑問を持つのは、ごく自然なことですよね。
翻訳会社が新しい翻訳者を求める舞台裏
実は、翻訳会社が新しい翻訳者を必要とする背景には、さまざまな事情があります。
よくある理由をいくつか挙げてみましょう。
まず、新しい取引先が増えたことで、翻訳者の全体数を増やさなければならない状況があります。
また、十分なスキルを持った翻訳者が不足していたり、いつも頼んでいる翻訳者が多忙で手が回らなかったりして、別の人を探さなければならないケースもあります。
ほかにも、これまで依頼していたベテランの翻訳者が引退してしまうこともあります。
さらに、規模の大きな案件をまとめて受注したために、急遽たくさんの翻訳者が必要になる場合も考えられます。
あるいは、会社として新しく扱うことになった専門分野に進出するため、その分野に詳しい人材を求めている、というケースもあるでしょう。
少し考えただけでも、これだけ多くの理由が見つかります。
新人だからといって諦める必要がない理由
もちろん、ほかにも様々な理由がありますが、確実にお伝えできるのは、新人であっても仕事の依頼はあるという事実です。
これは私自身も経験したことですし、私の講座を受講した多くの方々も同じように経験していることなのですよ。
すでにライバルがたくさんいるからといって、新人が新しく入っていく隙間がないなんていうことは、決してありませんので安心してくださいね。
ただし、ひとつだけ知っておいていただきたいことがあります。
本当に能力や知識が不足している状態では、そもそも翻訳会社の採用試験であるトライアルに合格することができません。
つまり、トライアルに合格したということは、その翻訳会社がビジネスで通用すると認めた最低限の基準を、あなたがしっかりとクリアしている証拠なのです。
初仕事までのアプローチと知っておきたい現実
質問をくださった方は、「せっかく翻訳会社に登録できたとしても、そこから全く仕事の依頼が来ないのではないかと不安に思っています」とも心配されていました。
せっかく合格したのに仕事が来ないのは悲しいですよね。
もしも登録する翻訳会社が1社だけだと、タイミングによってはなかなか依頼が来ないという可能性はあります。
しかし、にいくつかの翻訳会社のトライアルを受けて合格しておけば、遠くないうちに必ず仕事の依頼が舞い込んできます。
私の経験をお話しすると、最初にトライアルに合格した会社からは、3か月ほど経ってからようやく最初の依頼が届きました。
その一方で、合格の通知をもらった直後に、いきなり仕事を依頼してきた翻訳会社もありました。
このように、合格してすぐに仕事が来るかどうかは、いくつかの要素で決まります。
たとえば、あなたのトライアルの出来の善し悪しです。
あるいは、その翻訳会社がちょうどそのときに、人手を必要とする案件を抱えているかというタイミングの問題もあります。
条件によって時期は左右されますが、トライアルを突破できるだけの実力を身につけ、複数の翻訳会社と契約を結ぶことができれば、仕事の依頼がずっと来ないまま終わるということはありませんよ。