「四捨五入」「小数点」など数に関する英語表現を徹底解説
あなたは「四捨五入」「小数点」「帯分数の読み方」などを英語で言うことはできますか?
日本と同様に、英語圏の国々でもこのような表現は、小学校の低学年から中学年で身につけることが多いです。
それにも関わらず、日本の中学校や高校では、数に関する英語表現はあまり教わりません。
この記事では、「小数点」や「四捨五入」を始めとするさまざまな数に関する英語表現について紹介します。
これを読めば、会社でグラフやチャートなどの数字を英語で説明しなくてはいけない場面であっても、自信を持って説明できるようになるでしょう。
必ず最後まで読んでください。
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目次
「小数点」は英語で何て言うの?
「小数点」は英語で”decimal point”という言葉を使いますが、実際に数字として読み上げる際には、小数点の「点」の部分は”point”と読み上げます。
例えば、1.2345を英語で発音すると、”One point two three four five”と発音するといった具合です。
英語で「小数点第○位」って何て言うの?
英語で「小数点第○位」と言いたいときには”The +序数+decimal point”と表現します。
「序数」とは、物事の順番や順位を表すときの数字の言い方で、英語では”first”や”third”などが該当します。
そのため、「小数点第2位」と英語で言いたいときには、”the second decimal point”と表現してください。
英語の小数点以下の読み方
英語の小数点以下の数字の読み方は、日本語と同じように1つずつ数字を読みます。
たとえば、”10.14”の場合は、”ten point one four”といった具合です。
ちなみに、小数点以下に”0”があった場合は、”zero”と読み上げることも可能ですが、アルファベットの”o”に似ていることから”oh”と発音することもあるので知っておきましょう。
「小数」や「小数点」以外の数に関する英語表現
次に下記の「小数」や「小数点」以外の数に関する英語表現について解説します。
- 四捨五入
- 桁数
- 単位
- 分数
- 四則計算
仕事でExcelの関数を使っている人は聞いたことがある表現が多いでしょう。
もし、そうでない人も、これらの表現を覚えることで英語力を高めることができるだけでなく、Excelの関数を身に付けやすくなるはずです。
ぜひ身に付けてください。
四捨五入
「四捨五入」を英語で表現したいときには、動詞の場合は”round”を、名詞の場合は”rounding”を使うのが一般的です。
しかし、日本語で一語として使われている「4以下切り下げ5以上切り上げ」は、英語では「4以下を切り下げる」と「5以上切り上げる」と分けてそれぞれ別のフレーズを使うため注意してください。
切り上げ
まずは四捨五入して5以上を切り上げるときに使う表現は”round up”です。
四捨五入を意味する”round”と、「上げる」という意味を持つ”up”を組み合わせています。
分かりやすいですね。
5.8を切り上げると6になります。
切り下げ
逆に四捨五入して4以下を切り下げるときには、”round down”あるいは”round off”を使います。
切り上げが”round up”なので”down”はその反対です。
こちらも分かりやすいですね。
このデータは小数点第2位で四捨五入されて(切り下げられて)います。
桁数
あなたは「桁数」あるいは「ケタ」を英語で表現することはできますか?
答えは”digit”です。
中学校や高校の英語で習う単語ではないですが、「4ケタの暗証番号」など日常生活では比較的目にする単語なので覚えておくことをおすすめします。
このパスワードは6桁の数字である必要があります。
単位
「単位」は英語で” unit”です。
しかし、この「単位」はあくまで数字に関する単位であって、大学の単位は”credit”を使うため気をつけてください。
ついでに、英語圏で使われている重さや長さの単位に関する英単語についても確認していきましょう。
【重さに関する単位】
日本語 | 英語 |
グラム | gram(g) |
キログラム | kilo gram(kg) |
オンス | ounce |
ポンド | pond |
「オンス」はアメリカで最小重量単位として使われる重さを表す表現です。
1 ounce=28.35gで、重さだけでなく容量として使われることもあります。
「ポンド」はイギリスでよく使われる表現で、”lb”と略されていたり、料理本では”#”と書かれていたりします。
1 pound=およそ0.45kgです。
【長さに関する単位】
日本語 | 英語 |
ミリメートル | millimeter (mm) |
センチメートル | centimeter (cm) |
メートル | meter (m) |
キロメートル | kilometer (km) |
インチ | inch |
フット/フィート | foot / feet |
ヤード | yard |
マイル | mile |
日本を含んだアジア圏の多くの国々が、長さの単位としてメートル法を使っています。
しかし、アメリカやイギリスなどの英語圏の国では、ヤード・ポンド法を使うことが一般的で、単位の表し方が異なるため注意が必要です。
「インチ」はメートル法の「センチメートル」に近い単位で、小さな単位について表現するときに活用します。
1 inch=約2.54cmです。
自分の指の第一関節がおよそ1インチであると覚えておくと、海外旅行の際に役立つでしょう。
“foot”についてですが、複数形になると”foots”ではなく不規則活用で”feet”になるため気をつけてください。
“foot”は「足」という意味であることから、1 foot=およそ30.48cmと成人男性の足のサイズと同じくらいの長さを表すときに使います。
つづいて、”yard”についてですが、ゴルフで馴染みがある人もいるかもしれません。
1 yard=91cmであるため、1メートル=およそ1ヤードと覚えておきましょう。
最後に”mile”についてです。
これは日本語のキロメートルと同じような大きな単位を表現するときに使う単位で、車で運転する距離や飛行機の飛行距離などを表現する際に使われます。
1 mile=約1.61kmですが、大体1.5キロメートルであると覚えておけば問題ありません。
最後に話を元に戻して、”unit”「単位」を使った例文を紹介して次の項目に進みましょう。
「家族」は社会において最も基本的な単位です。
分数
英語で分数を表現したいときには「分子-(ハイフン)分母」で表現してください。
その際には、分子には「基数」(one / two / threeのような普通の数字)、分母には「序数」を置くため、間違えないように注意しましょう。
また、日本語では分母を先に読み上げますが、英語では分子を先に読み上げます。
「6分の1」は”one-sixth”、「3分の1」は”one-third”といった具合です。
そして分子が2以上になると、分母には”(e)s”がついて複数形になることも忘れないでください。
「5分の3」は”three-fifths”、「8分の5」は”five-eighths”です。
また、例外があり、「2分の1」は”half”、「4分の○」は” ○-quarter”となります。
これも併せて覚えておきましょう。
帯分数
つづいて帯分数の読み方も確認しましょう。
帯分数の読み上げ方は日本語と似ています。
たとえば帯分数「2と5分の3」を例に英語にしてみましょう。
英語でこの帯分数を読み上げると、”Two and third-fifths”となります。
“帯分数の「帯」部分の数字+ and +分子+分母”の語順で読み上げてください。
四則演算
四則演算とは下記の4つの計算方法のことです。
- 足し算
- 引き算
- 掛け算
- 割り算
ここではそれぞれの計算方法の英語での表現方法について解説します。
足し算
「足し算」は英語で”addition”と表現します。
サッカーで試合が中断された分の延長タイムのことを「アディショナル・タイム」と言いますよね?
“add”は「加える」という意味の動詞で、名詞は”addition”で「追加」「足し算」、そして形容詞は”additional”「追加の」となります。
そして足し算の「+」は”plus”と発音して、”=”は”equal”。
つまり、3+4=7は英語で”Three plus four equals(equals の代わりにisでも可) seven.”と読みます。
“equal”は発音に要注意です。
日本語では「イコール」とアクセントをつけずに発音しますが、英語の場合は「イクォール」のように発音して「イ」にアクセントをおきます。
引き算
続いて「引き算」は英語で”subtraction”と言います。
計算式の読み方は足し算と同じ要領で、”−”を”minus”と発音してください。
例えば10-2=8の場合は、”Ten minus two equals(またはis) eight.”といった具合です。
掛け算
次に、「掛け算」は英語で”multiplication”です。
計算式を読み上げる際には、「×」の部分を”times”と発音します。
英語で「〜倍」と表現する際にも”times”を使いますよね。
それと同じです。
例えば2×5はつまり、「2の5倍」と言うことができます。
そのため”times”を使うのです。
5×10=50を英語で表現すると、”Five times ten is fifty.”となります。
割り算
最後に、「割り算」は英語で”division”です。
“divide”という動詞を知っていますか?
これは「分割する」という意味で、「割り算」もこの単語から生まれました。
ぜひセットで覚えましょう。
「÷」は英語で”divided by”となります。
受動態のような形になっている理由は「割られる」という受け身のニュアンスを持つからです。
例えば、15÷3=5は言い換えると「15は3で割られると5になる。」となります。
“divided by”という過去分詞の形にするのを忘れないように気をつけてください。
そして、15÷3=5を英語で読み上げると”Fifteen divided by three equals (あるいはis) five.”
「小数点」や「四捨五入」など数に関する英語表現を身につけよう!
この記事では、「小数点」や「四捨五入」、「帯分数」や「四則演算」など数字や計算に関する英語表現について紹介しました。
これらの数に関する英語表現を身につけておくと、ビジネスシーンなどでグラフやチャートなどの説明を英語でしなくてはいけない場面でも問題がないでしょう。
ぜひ身につけてください。
なお、お決まりフレーズを言うだけでなく、自分の言葉で英語を話せるようになるには、 “ある練習” が必要です。
詳しい練習法については、無料のメールマガジンで公開しています。
今回は、数に関する英語表現についてお話しします。
知らないと日常会話で言葉に詰まってしまうので、とても大切な内容です。