OKやfineはどう使い分ける?「大丈夫」を英語で使うときのパターンを3つに分けて解説
このコンテンツは、プロ翻訳者であるアキラがネイティブの翻訳者と協力して、日常英会話で使う表現や勉強法をできるだけ分かりやすい言葉を使って説明するメディアです。
こんにちは!
英会話ハイウェイ運営者のアキラです。
「大丈夫」は英語で何と言えばいいでしょうか。
「OKと言えば大丈夫」と思っていませんか?
確かに「OK」は便利な言葉ですが、どんな状況でも使えるわけではありません。
「OK」がピッタリの状況もあれば、別の表現を使った方がいいケースもあります。
この記事では、いろいろな状況に対応できるように「大丈夫」の英語を、3つに分けて意味ごとに紹介します。
簡単な表現を覚えるだけで「この人はちゃんと英語を話せる人だ」「ナメてはいけないな」と思わせることができます。
ずっと役に立つ英語力を10分でまとめました。ぜひ最後まで読んでしっかり覚えてください。
気遣いの「大丈夫」は?
最初に、何か困っている人や、怪我や病気をしている人を気遣って「大丈夫?」と聞きたいときの表現を紹介します。
さっそく例文を見てみましょう。
Your knee is bleeding. Are you all right?
膝から血が出ていますよ。大丈夫ですか?
Yes, thank you. I’m OK.
ありがとうございます。大丈夫です。
ここでの「大丈夫」の英語は「all right」と「OK」です。
「all right」と「OK」には、大きなニュアンスの差はありません。
「all right」は、くだけた表現の文章では「alright」と表記されることもありますが、「alright」は正しい英語ではありません。
仕事の書類や英語の試験では使わないように注意してください。
もともとスラングみたいな言葉やから、スペルも「OK」だったり「O.K.」だったり「Okay」だったりと、いろいろなわけや。
もう1つ、相手を心配して気遣うときによく使う「大丈夫?」の英語は「Are you sure?」です。
I’ll treat you to dinner tonight.
今日の晩ご飯は俺がおごってやるよ。
Thank you. But are you sure? Can you afford it?
ありがとう。でも、お金は大丈夫?
(あなたは確かですか。その余裕はありますか)
※「treat」=おごる、「afford」=余裕がある
「Are you sure?」は、直訳では「あなたは確かですか?」という意味です。
何か無理をしている人を気遣うときによく使う表現です。
もう1つ「Are you sure?」を使った例文を見てみましょう。
I’m going to walk home.
うちまで歩いて帰るわ。
Are you sure? I can give you a ride.
大丈夫なの?送って行くわよ。
※「give + 人 + a ride」=(人)を車で送る
What’s wrong with Cathy? She hasn’t spoken a word today.
キャシーは大丈夫?今日は一言もしゃべってないわ。
Oh, I’ve heard she broke up with her boyfriend last night.
ああ、昨日の夜、彼と別れちゃったみたいなんだ。
(昨夜、彼女は彼氏と別れたと聞きました)
※「break up」=(カップルが)別れる
「what’s wrong?」は、直訳では「何が悪いの?」です。
元気がなかったり、機嫌が悪かったり、いつもと様子が違うことを気遣って質問するときに使います。
問題がないときの「大丈夫」は?
2つ目は、「問題ない」という意味の「大丈夫」です。
安全面に問題がないか、ミスはないか、迷惑はかからないかなど、大丈夫かどうかを表現します。
This house is built to be safe even when an intensity 6 earthquake hits this area.
この家は、この地域で震度6の地震が起きても大丈夫なようにできています。
※「intensity」=震度
「safe」は「安全」という意味なので、この文脈では「この家は地震が起きても大丈夫」という意味ですね。
もう1つ「safe」を使った例を紹介します。
Is this mushroom safe to eat?
このキノコは食べても大丈夫ですか?
「このキノコは食べても安全ですか?」なので「食べても大丈夫」という意味になります。
次は、会話の中で「大丈夫」を使い分けている例を見てみましょう。
Are you OK with time?
時間は大丈夫ですか?
Yes, I’m fine.
大丈夫です。
「OK」と「fine」は、どちらも「問題ない」という意味の「大丈夫」です。
「OK with~」「all right with~」「fine with~」「happy with~」のように、後ろに「with~」を付けると「~に関して大丈夫」という意味になります。
下の会話では「happy」と「fine」が出てきます。
(部下が、書類を上司に見せて)
部下:Are you happy with it?
これで大丈夫ですか?
上司:It’s fine.
大丈夫です。
「happy」には、「幸せ」とか「楽しい」という意味があります。
でも、「問題ない」とか「大丈夫」という意味でもよく使われます。
しかも「happy」は、問題がないだけではなく、少しいい感じのときに使われます。
上の例文では「Are you happy with it?」という質問に対して、上司は「It’s fine.」と答えていますね。
「I’m happy with it」と答えなかったので、「すばらしい」ではなく「そこそこ大丈夫」だったことが分かります。
このように、どれくらい「大丈夫」かは、選ぶ言葉によってコントロールできるのです。
最後にもう1つだけ「happy」を使った「大丈夫」の例文をご紹介します。
If you are happy with all terms and conditions, please sign here.
すべての規約と条件が大丈夫でしたら、こちらに署名をしてください。
※「terms and conditions」=契約条件
このように「happy」や「fine」を使うと「OK」や「all right」よりも少しフォーマルな表現が可能になります。
いいえ、結構です
3つ目は、最近の日本語で定着してきた「いいえ、結構です」という意味の「大丈夫」を英語で表現してみましょう。
実は英語では「いいえ、結構です」というニュアンスで「大丈夫」という意味の言葉をよく使います。
日本語でも似たような表現が広まってきたのは、英語的な表現が影響しているのかもしれませんね。
日常的によくあるシンプルな会話はこんな感じです。
Can I help you?
手伝おうか?
No. It’s OK.
いや、大丈夫。
「all right」を使っても同じように表現できます。
(コンビニで)
店員:Would you like a bag?
袋はご入り用ですか?
客:No. It’s all right.
大丈夫です(「不要です」という意味)
上司が相手のときなど、少しだけフォーマルな言い方をするときは「fine」が便利です。
上司:We’re going out for a drink today. Will you come?
今日、みんなで飲みに行くんだけどお前も行くか?
部下:No. I’m fine.
大丈夫です。(「行かない」という意味)
英語を自由に話せるようになる勉強法
この記事では、「大丈夫」の英語について、「気遣いの大丈夫」「問題がない」「結構です」の3つに分けて説明しました。
間違えて使うと、相手をイラッとさせてしまう危険もあるので、ここでご紹介した表現をしっかり覚えてください。
英語を自由に話せるようになる勉強法
この記事で紹介した例文は、覚えておくと同じようなシチュエーションでそのまま使えます。
でも、お決まりのフレーズを覚えただけでは、英語を自由に話せるようにはなりません。
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