三人称とは？挫折組でも5分で分かる三人称単数の意味と使い方

このコンテンツは、現役のプロ翻訳者であるアキラがネイティブの翻訳者と協力して、日常英会話で使う表現や勉強法をできるだけ分かりやすい言葉を使って説明するメディアです。

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こんにちは！
英会話ハイウェイ運営者のアキラです。

今日は、「三人称とは何か？」「三人称単数とは何か」について説明します。

「三人称」という言葉は、学校で英語の文法を学び始めるまで聞くことはないと思います。

聞き慣れない言葉なので拒否反応を起こす人もいるようですが、実は5分あれば理解できるほど簡単です。

この記事では、文法に苦手意識がある人でも分かるようにできるだけ簡単に説明しますので、最後まで読んで「三人数とは何か」「三人称単数とは何か」をマスターしてください。

なお、この記事で紹介した英文のネイティブ音声を収録した【動画】を記事の後半で公開しています。

正しい発音を練習して、今日から英会話で活用してください。

三人称単数とは？

三人称単数という言葉は、「三人称」と「単数」という2つの言葉を合わせたものです。

ここでは、「三人称」と「単数」のそれぞれの意味を説明します。

三人称とは

「三人称単数」とは、主語の状態を表すときに使われる言葉です。

英語の主語は、一人称、二人称、三人称の3種類に分けられます。

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一人称は、話し手を指します。

つまり、「I（私）」と「we（私たち）」が一人称です。

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二人称は、聞き手を指します。

つまり、「you（あなた）」と「you（あなたたち）」のことです。

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三人称は、話し手と聞き手以外のすべての人や物を表します。

つまり、「I（私）」、「we（私たち）」、「you（あなた）」、「you（あなたたち）」以外はすべて三人称です。

三人称の具体的な例を挙げると、「he」、「she」、「it」、「they」、「books」、「people」などがあります。

単数とは

単数とは、主語が1人、または1つのことです。

つまり、「I」や「you」、「he」、「she」、「Michael」、「my father」などはすべて単数です。

ですので、三人称単数とは、主語が話し手（I）と聞き手（you）以外で、1人または1つの名詞を表します。

たとえば、「he」、「she」、「it」、「my mother」、「Mike」（人の名前）などです。

	単数	複数
1人称	I（私は）	we（私たちは）
2人称	you（あなたは）	you（あなたたちは）
3人称	I/you以外のすべて	we/you以外のすべて

三人称単数の見分け方

三人称単数の見分け方としては、「he」、「she」、「it」に置き換えられるかどうかを確認するのが簡単です。

「he」、「she」、「it」に置き換えられるものは、すべて三人称単数です。

以下の例文を見てください。

My mother drives a blue car.
私の母は青色の自動車を運転します。

上の英文では、主語の「my mother」は「she」に置き換えられるので三人称単数です。

The car has a car navigation system.
その自動車にはカーナビが付いています。

上の英文では、主語の「The car」は「it」に置き換えられるので三人称単数です。

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次に、下の例文を見てください。

My children go to school everyday.
毎日、子供たちは学校に行きます。

上の英文では、主語の「My children」は「he」、「she」、「it」のどれにも置き換えられないので三人称単数ではありません。

もう1つ例文を挙げます。

My husband and I go to New York once a year.
夫と私は、1年に1度、ニューヨークに行きます。

上の英文では、主語は「My husband and I」です。

「My husband」は「he」に置き換えられますが、主語である「My husband and I」は「he」、「she」、「it」のどれにも置き換えられないので三人称単数ではありません。

動詞の変化

英語には、主語が三人称単数のときに動詞を変化させるというルールがあります。

具体的には、主語が三人称単数で現在形の英文には、動詞に「s」を付けます。

これを英語学習では「三単現のs」と呼ぶことがよくあります。

以下の例文を見てください。

主語が一人称のときは「play」はそのままですが、主語が三人称単数の「he」のときは動詞の「play」に「s」が付いています。

なお、主語が三人称単数でも、日本語訳には何の影響もありません。

三人称単数の「s」の付け方

三人称単数の「s」の付け方には、いくつかのルールがあります。

1. ほとんどの動詞は、そのまま「s」を付けます。

play　→　plays
eat　→　eats
write　→　writes

2. 単語が「～s」「～sh」「～ch」「～x」「～o」で終わる動詞には「es」を付けます。

wash　→　washes
watch　→　watches
go　→　goes

3.「子音字＋y」で終わる動詞は、「y」を「i」に変えて「es」を付けます。

study　→　studies

子音字というのは、母音字（a、i、u、e、o）以外の文字のことです。

4. 「have」は、以下のように変化します。

have　→　has

否定文の作り方

主語が三人称単数で、一般動詞を使う英文を否定文にする方法を説明します。

主語が「I」などの場合、一般動詞の現在形の文を否定文にするときは、動詞の前に「do not（don’t）」を入れますよね。

I play the piano.
私はピアノを弾きます。
↓
I don’t play the piano.
私はピアノを弾きません。

でも、主語が三人称単数のときは「do not（don’t）」の代わりに「does not（doesn’t）」を入れます。
そして、「doesn’t」の後ろの動詞を原型に変えます。

She washes a car.
彼女は車を洗います。
↓
She doesn’t wash a car.
彼女は車を洗いません。

疑問文の作り方

主語が三人称単数で、一般動詞を使う英文を疑問文にする方法を説明します。

主語が「you」などの場合、一般動詞の現在形の英文を疑問文にするときは、英文の先頭に「do」を付けますよね。

You like coffee.
あなたはコーヒーが好きです。
↓
Do you like coffee?
あなたはコーヒーが好きですか。

でも、主語が三人称単数の場合は、「do」の代わりに「does」を使います。
そして動詞を原型に戻します。

He plays baseball.
彼は野球をします。
↓
Does he play baseball?
彼は野球をしますか。

なお、「Does～」と質問されたときは、「does」を使って返事するのがルールです。

Does he play baseball?
彼は野球をしますか。

Yes, he does.
はい、します。
No, he does not.またはNo, he doesn’t.
いいえ、しません。

間違えやすい表現

「Hiroshi」や「Christine」、「Mr. Miyagi」など人の名前は「三人称単数」に含まれます。
でも、人の名前が主語のときは必ず「三単現のs」が必要なわけではありません。

たとえば、「Tom」と「Emi」の2人が主語の場合は、単数ではなく複数なので、「三単現のs」は不要です。

Tom watches TV.
トムはテレビを見ます。

Tom and Emi watch TV.
トムとエミはテレビを見ます。

上の英文では、「Tom」と「Emi」はそれぞれ三人称ですが、「Tom」と「Emi」の2人がいるので単数ではありません。

だから、動詞に「三単現のS」は付きません。

「they」も三人称単数として使えるって本当？

ここまで、三人称単数とは「he」「she」「it」と、これらのいずれかに置き換えられる名詞のことだとお伝えしてきました。

しかし、2017年5月に、AP通信は男女の区別をされたくない人などを指すときに、「they」を三人称単数として使うことを認めると発表しました。

They/them/their is acceptable in limited cases as a singular and-or gender-neutral pronoun, when alternative wording is overly awkward or clumsy.
↓
2017 AP Stylebook
http://www.poynter.org/

「他の言葉に置き換えるとあまりに不自然であったり不細工であったりする場合は、 限られた場面では、単数形および/または中性代名詞として「They/them/their」の使用が受け入れられる。」（英会話ハイウェイ訳）

ただし、以下のようにできるだけ「they」を三人称単数として使うことを避けるようにという但し書きはあります。

1. 「they」の代わりに人名を使う。
2. できるだけ「they」以外の言葉を使う。
3. 「they」を使う必要がある場合は、文中でそのことを説明する。

以前から一部では、男女の区別を避けるために「they」が三人称単数として使われることはありましたが、大手メディアであるAP通信が認めたことで、この傾向が加速するものと思われます。

なお、「they」を三人称単数として使う場合でも、be動詞は「are」を使うようです。

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自由に英語を話せるようになるには

この記事では、「三人称とは何か？」、「三人称単数とは何か？」について説明しました。

「he」、「she」、「it」に置き換えられるものは、すべて三人称単数でしたね。

三人称単数は英語の基本中の基本なので、しっかりと覚えてしまってください。

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