英語の第3文型|英会話に必須の5パターンとは?
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こんにちは!
英会話ハイウェイ運営者のアキラです。
今日は、第3文型(SVO)について説明します。
第3文型は、中学1年で習う文法であり、「I play golf.」(私はゴルフをします)のようなシンプルな英文です。
第3文型を使いこなせなければ、英会話は不可能です。
英語の基礎となる超重要単元なので、この記事を読んでマスターしてください。
目次
第3文型の構造
すべての英文は、以下の5つの文型にどれかに分類することができます。
第2文型:主語(S)+動詞(V)+補語(C)
第3文型:主語(S)+動詞(V)+目的語(O)
第4文型:主語(S)+動詞(V)+目的語(O)+目的語(O)
第5文型:主語(S)+動詞(V)+目的語(O)+補語(C)
この中で第3文型は、「主語(S)+動詞(V)+目的語(O)」という3つの要素で成り立つ英文です。
たとえば、以下のような英文です。
My husband eats cup noodles every day.
夫は、毎日カップヌードルを食べます。
上の英文は、以下のように分解できます。
動詞:eats(食べる)
目的語:cup noodles(カップヌードル)
修飾語:everyday(毎日)
目的語とは
英語の目的語(O)とは、「コーヒーを飲む」の「コーヒー」など、動詞(V)の対象となる要素のことです。
I drink coffee every morning.
私は毎朝、コーヒーを飲みます。
第3文型で使われる動詞
動詞は、「自動詞」と「他動詞」に分類することができ、第3文型で使われるのは「他動詞」です。
他動詞には目的語が必要です。
他動詞:主語以外の人・物に影響を及ぼす動詞
以下の英文は第1文型で、「sleep」(眠る)は自動詞です。
My baby sleeps 15 hours a day.
私の赤ちゃんは、1日に15時間眠ります。
「sleep」は自動詞なので、「my baby」(私の赤ちゃん)以外には影響を及ぼしていません。
つまり、「My baby sleeps.」(私の赤ちゃんは眠ります)だけで意味が成立します。
一方、以下の英文の「use」(使う)は他動詞です。
My sister used my bicycle.
妹は私の自転車を使いました。
「use」は他動詞なので、主語の「my sister」だけでなく、「自転車を使う」というように目的語の「my bicycle」にも影響を及ぼしています。
もし、目的語の「my bicycle」(私の自転車)がなければ、「My sister used.」(妹は使いました)だけなので、何を使ったのか分かりません。
たとえば、「赤ちゃんは眠る」の「眠る」は「~を眠る」という形にならないから自動詞。
「コーヒーを飲む」の「飲む」は「~を飲む」という形になるから他動詞
例外はあるけど、だいたいの目安としては使えるはずやで。
第3文型で使われる動詞はすべて「他動詞」です。
I play basketball.
私はバスケットボールをします。
他動詞=played
目的語=basketball
もし上の英文に目的語がなかったら「I play.」(私はします)となり、何をするかが分からないので文章が成り立ちません。
第3文型の目的語になる要素
目的語として使われるのは、名詞・代名詞、名詞の役割を果たすものです。
「名詞の役割を果たすもの」には、不定詞の名詞的用法、動名詞、「that」を使う名詞節があります。
- 名詞・代名詞
- 不定詞の名詞的用法
- 動名詞
- 「that」を使う名詞節
- その他
1.名詞・代名詞
名詞・代名詞は、動詞の目的語としてよく使われます。
My husband drinks coffee every morning.
夫は、毎朝コーヒーを飲みます。
上の英文では、名詞である「coffee」(コーヒー)が動詞「drinks」の目的語です。
He drinks it at Starbucks.
彼は、それをスターバックスで飲みます。
上の英文では、代名詞の「it」が目的語です。
なお、形容詞が名詞を修飾している場合もあります。
Kate and I watched an interesting movie last night.
昨晩、ケイトと私は面白い映画を見ました。
上の英文では、形容詞である「interesting」が名詞である「movie」を修飾しています。
ですので、「Kate and I」が主語、「watch」が動詞、「movie」が目的語です。
2.不定詞の名詞的用法
不定詞とは、「to + 動詞の原形」のことで、以下の3つ用法があります。
形容詞的用法:~するための(例)a book to read:読むための本
副詞的用法:~するために(例)to study English:英語を勉強するために
この中で「~すること」という意味の名詞的用法が動詞の目的語として使われます。
My son Kenji wanted to go to an amusement park yesterday.
息子のケンジは、昨日、遊園地に行きたかった。
上の英文は、以下の構造です。
動詞:wanted(ほしかった)
目的語:to go(行くこと)
上の英文は、直訳では「息子のケンジは、昨日、遊園地に行くことをほしたかった」です。
これを日本語らしく言い換えると、「息子のケンジは、昨日、遊園地に行きたかった」となります。
もう1つ例文を挙げます。
My daughter likes to dance.
娘は、踊ることが好きです。
動詞:likes(好き)
目的語:to dance(踊ること)
3.動名詞
動名詞とは、動詞の末尾を「~ing」の形に変えたもののことで、「~すること」という名詞として使うことができます。
たとえば、「読む」という動詞の「read」を「~ing」形に変えた「reading」は「読むこと」という意味です。
My father finished reading today’s newspaper.
私の父は、今日の新聞を読み終えました。
動詞:finished (終えた)
目的語:reading today’s newspaper(今日の新聞を読むこと)
直訳では、「私の父は、今日の新聞を読むことを終えました」になります。
これを日本語らしくすると、「私の父は、今日の新聞を読み終えました」になります。
4.「that」を使う名詞節
「that」の後ろに主語+動詞を続けると、「~こと」という意味の名詞のかたまり(名詞節)を作ることができます。
以下に例を挙げます。
Ken plays baseball.
ケンは野球をします。
↓
that Ken plays baseball
ケンが野球をすること
名詞節は、以下のように目的語として使うことができます。
I hope that Mary will pass the exam.
メアリーが試験に合格することを期待しています。
動詞:hope(期待する/望む)
目的語:that Mary will pass the exam(メアリーが試験に合格すること)
上の英文は、直訳では「私は、メアリーが試験に合格することを期待しています」です。
これを会話的な日本語に変えると、「メアリーが試験に合格するといいですね」のようになります。
5.その他
以下のような「疑問詞 + to不定詞」も動詞の目的語として使われます。
how to~(どのように~するべきか)
where to~(どこに~するべきか)
what to~(何を~するべきか)
which to~(どちらを~するべきか)
以下に例文を紹介します。
I didn't know how to open the can.
どうやってカンを開ければいいかを私は知りませんでした。
動詞:know(知っている)
目的語:how to open the can(どのようにカンを開ければいいか)
My son knows what to do next.
息子は、次に何をするべきかを知っています。
動詞:knows(知っている)
目的語:what to do next(次にするべきこと)
第2文型と第3文型の違い
第2文型(SVC)の英文と第3文型(SVO)の英文は、どちらも動詞の後ろに名詞があります。
でも、第2文型と第3文型の英文では、以下のような違いがあります。
- 第2文型の英文:主語と補語(C)がイコール関係になる。
- 第3文型の英文:主語と目的語(O)がイコール関係にならない。
以下に例文を紹介します。
These girls are my daughters.
あれらの少女たちは私の娘です。
上の英文では「these girls」(あれらの少女たち)=「my daughters」(私の娘)という関係が成り立っているので第2文型です。
My daughters play the piano.
娘たちはピアノを弾きます。
上の英文では、「my daughters」(娘たち)と「the piano」(ピアノ)はイコール関係にはなりません。
だから、この文は第3文型だと判断できます。
第3文型と第4文型の違いと書き換え
第3文型と第4文型は、まったく違う文型ですが、似たような意味の英文を作ることができます。
ここでは、第3文型と第4文型の違いと書き換えについて説明します。
第3文型と第4文型の違い
第3文型は、動詞の後ろの目的語が1つある英文です。
一方、第4文型は、動詞の後ろの目的語が2つある英文です。
I bought a car.
私は車を買いました。
第4文型:主語(S)+動詞(V)+目的語1(O)+目的語2(O)
My father bought me a car.
父が、私に車を買ってくれた。
第4文型では、目的語1は「~に」という意味を表し、目的語2は「~を」という意味を表します。
このように、目的語が1つあるか2つあるかが、第3文型と第4文型の大きな違いです。
第3文型と第4文型の書き換え
第3文型と第4文型は、まったく違う文型ですが、同じような意味の英文を作ることができます。
以下に第3文型と第4文型の例文を紹介します。
My father made a desk for me.
父は、私に机を作ってくれました。
<第4文型>
My father made me a desk.
父は、私に机を作ってくれました。
上の英文はどちらも「父は、私に机を作ってくれました。」という意味があります。
第3文型と第4文型を書き換えるには、以下のように目的語1と目的語2を入れ替えます。
第3文型では、目的語1の前に前置詞「to/for」が必要ですが、第4文型では必要ありません。
前置詞に「to」を使うか「for」を使うかは、動詞によって決まります。
give(与える)
hand(手渡す)
pay(支払う)
read(読む)
teach(教える)
tell(話す)
「to」は方向を表すので、人のところに物が移動するのをイメージしてください。
My mother sent me an e-mail last night.
↓
My mother sent an e-mail to me last night.
私の母は昨晩、私にメールを送りました。
buy(買う)
call(呼ぶ)
cook(料理する)
get(手に入れる)
make(作る)
prepare(準備する)
「for」は「~のために」という意味があります。
My daughter bought me some eggs.
↓
My daughter bought some eggs for me.
娘は、私のために卵を買ってきました。
第3文型を英会話で使いこなすには
第3文型を自由に使いこなせるようになると、英会話のときに色々なことを言えるようになります。
でも、文法を頭で理解しただけでは、英語を話せるようにはなりません。
英語を話せるようになるには、そのための勉強が必要です。
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