盗む は英語で?ニュアンス別に正しい意味を伝える4カテゴリ
「盗む」は英語でどう言えばいいでしょうか?
「盗む」とひと言に言っても、「ポケットから財布をこっそり盗む」、「脅して盗む」、「家に押し入って盗む」など、いろんなタイプがあります。
だから、適切なニュアンスの英語を使わなければ、「財布をスラれた」と言ったつもりが「強盗にあった」と解釈されるなど、ぜんぜん違う意味に解釈される可能性があります。
そんな誤解をされると話がまったく通じなくなるので、正しい意味を伝える表現を知りたいですよね。
この記事では、どのように盗むのかニュアンス別に4つに分けて説明します。
また、泥棒や強盗は英語でどう言うのかタイプ別に紹介します。
「盗む」の英語の使い分けを覚えて、不要なトラブルを避けてください。
こっそり盗む
一般的な「盗む」の英語
所有者の許可なく物を取ったり、所有者が知らないうちに取ったりするという意味でよく使われる「盗む」の英語は「steal」です。
「steal」は不規則変化の動詞で、過去形は「stole」、過去分詞形は「stolen」です。
日本語の「盗む」という言葉が最もピッタリ当てはまる英語です。
My son admitted stealing money from my purse.
息子は、私の財布からお金を盗んだことを認めました。
※「admit」=認める、「purse」=財布
財布をする
財布などを人の懐から盗むという意味の英語は「pick someone's pocket」です。
日本語では「する」という言葉がピッタリです。
Someone picked my pocket when I was caught up in conversation with a shop clerk.
店員との会話に夢中になっていたときに、誰かが私の財布をすりました。
※「be動詞 caught up in~」=~に夢中になる
万引きする
万引きするという意味の英語は「shoplift」です。
My daughter was arrested for shoplifting at a supermarket.
娘は、スーパーマーケットで万引きして逮捕されました。
盗る(とる)
置いてある物を勝手に持って行くという意味の「盗む」の英語は「take」です。
もともと「take」には「盗む」という意味はありませんが、「手に取って持って行く」と意味を転じて「盗む」という意味で使われます。
Someone took my umbrella at school.
学校で誰かが私の傘を盗みました。
侵入して盗む
建物に「侵入する」という英語は「break in」「break into~」です。
「break」は不規則変化の動詞で、過去形は「broke」、過去分詞形は「broken」のように活用します。
「break into~」を使うときは、どこに侵入したかを言う必要があります。
The burglar disabled the alarm and broke into the house.
泥棒は、警報器を無効化して家に押し入りました。
※「burglar」=建物に侵入して盗む泥棒
「break in」を使うときは、どこに侵入したかを言う必要はありません。
The burglar broke in through the window.
泥棒は、窓から押し入りました。
力ずくで奪う
お金や物を強奪する
暴力や脅迫を使って、人、場所、組織から物を不法に盗むときの英語は「rob」です。
「rob」は、「rob + 物」(物を奪う)や「rob + 人 of + 物」(~から物を奪う)という形で使います。
The gang robbed the bank.
ギャングは銀行を襲いました。
They robbed my husband of thirty thousand yen.
彼らは、夫から3万円を奪いました。
ひったくる
乱暴につかんで盗むという意味の英語は「grab」です。
The man grabbed my bag and ran off.
男は私のバッグをひったくって走り去りました。
「grab」と同じように物をひったくるという意味の英語に「snatch」があります。
「snatch」の意味は「grab」とあまり変わりませんが、「snatch」の方が急いでいるニュアンスがあります。
The monkey snatched the kid's toy and ran off.
その猿は、子供のオモチャをひったくって逃げました。
盗作する
他人の文章や説、デザインなどを盗んで自分の物として使うという意味の「盗む」の英語は「plagiarize」です。
「plagiarize」の発音をカタカナで書くと「プレジャライズ」のようになります。
My teacher accused me of plagiarizing the work from a famous writer.
先生は、私が有名な作家の作品を盗んだと批難しました。
※「accuse + 人 + of~」=人を~で批難する
なお、すでに説明した「steal」もデザインやアイデアを盗むという意味で使うことができます。
“I didn't steal your design”, he insisted.
「私は君のデザインを盗んだりしていない」と彼は主張しました。
その他の「盗む」の英語
目を盗む
They got married in secret last month.
先月、彼らは人目を盗んで結婚しました。
※「in secret」=秘密で
生命を奪う
He took his own life when he was only 13 years old.
彼は、ほんの13歳のときに自殺しました。
※「take one's life」=殺す、「take one's own life」=自殺する
盗む(イギリス英語の口語)
Someone pinched my umbrella.
誰かが私の傘を盗みました。
※「pinch」=イギリス英語で、何か小さな物やあまり価値の高くない物を盗むこと
物や文章を盗む
My wife had her purse lifted in New York.
妻は、ニューヨークでハンドバッグを盗まれました。
※「purse」=ハンドバッグ、「lift」=盗むの口語表現
押し入り強盗をする
The flower shop has been burglarized three times before.
その花屋には、過去に3回も押し入り強盗が入っている。
※「burglarize」=建物に押し入って盗む(アメリカ英語)
タイプ別 泥棒・強盗の英語10選
泥棒・強盗の英語は、タイプによって呼び方が違います。
以下にタイプ別の泥棒や強盗の英語を紹介します。
「burglar」(泥棒): 家主がいないときに建物に侵入して盗む泥棒。
「robber」(強盗):銀行や会社、住居などから暴力や脅迫を使って脅し取る人。
「shoplifter」(万引き犯):お金を支払わずに店の商品を盗む泥棒。
「pickpocket」(すり):人の多い場所などでポケットやカバンから盗む泥棒。
「mugger」(強盗):屋外で暴力や脅迫を使って脅し取る強盗。
「joyrider」(車泥棒):楽しみのために自動車を盗んで乗り回す人。
「looter」(略奪者・火事場泥棒):自然災害や戦争などのどさくさに紛れて店や住居に侵入して金品を盗む泥棒。
「bandit」(盗賊):ひとけのない地方などで強盗を働く人。
「poacher」(密猟者):不法に狩猟をしたり他人の土地で狩猟をしたりする人。
自由に英語を話せるようになるために
この記事では、どのように盗むのかニュアンス別に4つに分けて説明しました。
正しく「盗む」の英語を使い分けることで不要なトラブルを避けることができます。
自由に英語を話せるようになる勉強法
この記事で紹介した英文は、そのままで使うことも単語を入れ替えて使うこともできます。
でも、それだけでは同じパターンの英文しか言えるようになりません。
自由に英語を話せるようになるには、そのための勉強が必要です。
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「shoplift」の「lift」には「持ち上げる」という意味と「盗む」という意味がある。
これを「shop」とつなげることで「万引きする」という英語になる。