英単語の覚え方のコツ~あの記憶テクニックを使えば驚くほど簡単
英語を勉強していて苦労することの1つは、英単語を覚えることではないでしょうか?
普段の生活であまり使わない英単語は、なかなか覚えられない上に、せっかく覚えても次の日には忘れてしまっていたりしますよね。
そこでこの記事では、英単語の覚え方のコツをお話しします。
この方法で単語を覚えることで
- 本当に必要な単語だけを厳選して覚えられる
- 今までよりずっと簡単に覚えられる
- 覚えた単語をしっかりと記憶に定着させられる
- ネイティブの感覚を身に付けることができる
- 英会話のときにパッと思い出せる
ようになります。
本当に必要な英単語だけを厳選して簡単に覚えられるので、外国人との会話が楽になりますよ。
必要な英単語だけを選ぶ方法
英単語を覚えるときに、書店で手に入る市販の単語教材を買って、最初のページから順に覚えていくということをしていませんか?
まだ英単語をほとんど知らない超初心者の場合は、基礎の基礎を固めるために教材に載っている単語を覚えることも必要です。
でも、少し英語に慣れてきたら、もっと効率よく必要な英単語だけを厳選して身に付けられる覚え方があります。
単語教材は無駄だらけ
書店で売られている単語教材を最初のページから覚えるのは、とても効率の悪い覚え方です。
なぜなら、市販の教材は学習者全員を対象に作られているため、あなたが一生使わない単語もすべて含まれているからです。
たとえば、今、手元にあるDUO 3.0という単語教材をパッと開いてみると、「aristocrat」(貴族)という単語が書かれていました。
おそらく「aristocrat」という単語は重要単語と判断されたから、DUO 3.0に載っているのでしょう。
でも私自身は、かなり昔に「aristocrat」という単語を覚えた記憶はありますが、今までに一度も使ったことがないし、10年以上も翻訳の仕事をしているのに一度も見た記憶がありません。
つまり、他の人にとっては重要な単語かもしれませんが、私にとっては「無駄な単語」なわけです。
単語教材を使って勉強すると、まんべんなく単語を学ぶことができる反面、こういう無駄が出てくるわけですね。
こうした単語は、英検やTOEICのために勉強しているなら覚える必要がありますが、コミュニケーションのために英語を勉強しているなら、覚える必要はありません。
必要な英単語だけを覚えるコツ
単語教材に載っている無駄な単語を避けて、あなたに必要な単語だけを厳選して覚えるコツについてお話しします。
必要な単語だけを覚えるコツは、自分に関係する単語を見つけることです。
そのためには、以下のようにします。
1.自分自身のことを日本語で作文する
誰かに自己紹介している場面を想像して、趣味や家族のことなど思いつくことをすべて書きます。
2.英語に翻訳する
日本語で書いた作文を英語に翻訳します。辞書やネットで調べながら翻訳して、できればネイティブに修正してもらいます。
修正は、オンライン英会話の先生やオンラインの添削サービスに頼めば簡単です。
3.やりたいことを想定して作文する
アメリカに行きたいなら、アメリカのどこに行って何をしたいかを作文します。
コツは、起こりうるすべての出来事をイメージして、そのシチュエーションを描写し、そのときの会話を書き出すことです。
この作文も英語に翻訳し、ネイティブに修正してもらいます。
この英作文には、あなたが使いたいであろう単語がすべて含まれているはずです。
この英作文で出てきた単語や表現を優先して覚えることで、一切の無駄を省いて必要な単語だけを覚えることができます。
簡単に覚えてすぐに思い出すコツ
必要な単語だけを厳選できたとして、それを覚えるのが一苦労ですよね。
そこで、ここでは簡単に英単語を覚えて、しかもすぐに思い出せるコツを紹介します。
面白いイメージで覚える
人間の脳は、言葉や数字を覚えるよりも、視覚的なイメージを覚える方が得意です。
たとえば、子供のときに住んでいた家の間取りを想像してください。玄関から入って、右に行って二階への階段を上ると右側に姉の部屋があり、左側に自分の部屋がある、というように鮮明に思い出せるはずです。
でも、友達の電話番号を思い出そうとしても、なかなか思い出せないですよね。
そこで、視覚的イメージを覚えるのが得意という脳の特性を利用すると、単語を簡単に覚えて、しかも必要なときに簡単に思い出すことができます。
たとえば、「honest」(正直な)という単語を覚えるとします。
あなたが今までに出会った中で、一番正直な人の顔を想像してください。
その人は、日本を良くしたいから政治家になりたいと真剣な顔で話しています。
でもあなたは、政治家になるには駆け引きもできる必要があるから、真面目一辺倒の彼には難しいのではないかと考えています。
こういう場面をイメージしながら、以下のような英文を覚えます。
彼は、政治家になるには正直すぎます。
重要なコツは、必ず視覚的にイメージすることです。
このコツをもっと強力にするには、ありえないようなヘンテコなイメージを作ることです。
たとえば、同窓会で集まったときに、真面目でおとなしかった友達が酒に酔っ払ってテーブルの上に立って、「俺は政治家になって日本をよくする」と叫んでいるようなシーンをイメージすると、強く記憶に残ります。
Googleでネイティブ脳をインストールする
イメージを使って単語を覚えるときのもう1つのコツとして、Google画像検索を使う方法があります。
たとえば、「beard」(ヒゲ)という単語を覚えるときに、Googleで「beard」を検索して「画像」をクリックすると、ネイティブが考える「beard」のイメージが見つかります。
こうすることで、「bear」という英単語と、私たち日本人が考える「ヒゲ」のイメージを結びつけて覚えるのではなく「beard」という英単語とネイティブが考える「beard」のイメージを結びつけて覚えることができます。
このときのコツは、必ず「beard」のように英語で検索すること。
同じ単語でも、その単語から連想するイメージは、日本人とネイティブでは違うことがある。
だから、ネイティブの考え方を身に付けたいなら、英語で検索する必要がある。
さらに記憶を強化するには(オプション)
これは必須ではありませんが、イメージを使って覚えた記憶をさらに強化するには、記憶の宮殿(memory palace)を使うことです。
記憶の宮殿というのは、頭の中でイメージした架空の空間のことです。
イメージする空間は、生まれ育った町や大学のキャンパスなど、自分のよく知っている場所ならどこでもかまいません。
生まれ育った町をイメージするなら、自分の家から出て、学校やバス停、商店街など、そこで出会った人などを詳細に思い浮かべます。
そして、場所に単語のイメージを関連付けて覚えます。
たとえば、テニスに関連する単語を覚えたいなら、イメージの中でテニスコートに移動して、そこで、先ほど説明したイメージのテクニックを使って単語を覚えます。
こうすることで、記憶にガッチリと固定される上に、イメージの中でテニスコートに行くだけで、簡単に思い出せるようになります。
記憶の宮殿は、単語を覚えるのに必須のテクニックではありませんが、活用すると記憶を強化できるので学習効率がかなり上がります。
記憶の宮殿の作り方について詳しく知りたい場合は、アマゾンで「記憶の宮殿」と検索すると関連書籍が見つかります。
確実に定着させる勉強法
ここまで紹介した英単語の覚え方のコツを活用すると、今までよりも何倍も簡単に英単語を覚えられるはずです。
でも、人間の記憶はコンピュータとは違って、どんなにしっかり覚えたと思っても時間が経つと忘れてしまいます。
せっかく覚えた単語を忘れないように記憶に固定するには、「忘れる直前に思い出す」ことが効果的です。
思い出すタイミングの目安は、以下のとおりです。
- 勉強した30分後
- その2時間後
- 1日後
- その2日後
- その1週間後
- その2週間後
- その1か月後
- その2か月後
7回目や8回目なんかは、サラッと見直すだけで十分や。
見直しのタイミングを自動的に管理するアプリ
英単語を確実に覚えるには、何度も思い出すことが一番のコツです。
でも、日にちをあけて忘れかけたころに思い出すというのは、いつどの単語を復習すればいいのか管理するのが大変です。
でも幸いにも、学習内容を自動的に管理してくれる学習ソフト/アプリがあります
それが「Anki」です。
覚えたい単語や英文をAnkiに入力しておくと、覚えにくい単語や英文は頻繁に復習し、簡単に覚えられたことは時間をあけて復習するというように、復習のタイミングを自動的に管理してくれます。
詳しくは、以下のページが参考になります。
Ankiには、パソコン版とAndroid版、iPhone版があるので、ちょっとしたすき間時間でも英単語の学習に活用することができます。
まとめ
この記事では、本当に必要な英単語だけを厳選して簡単に覚え、しかも記憶にしっかりと定着させる覚え方のコツについてお話ししました。
ちょっとしたコツですが、実践する人としない人では、英会話力に大きな違いが出てくるのでぜひ実践してください。
ウェブサイトでは話せない秘密の情報も公開してるから、ぜひ参加してな。
ぜったいに使った方がええよ!