第1文型とは?中学英語で挫折した人のやり直し文法講座
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こんにちは!
英会話ハイウェイ運営者のアキラです。
今回は、英語の第1文型について説明します。
すべての英文は、第1文型から第5文型に分類することができます。
そして、その中で第1文型は最もシンプルな文型で、「I run.(私は走る)」のように主語と動詞だけで成立することができます。
でも、シンプルだからと言って馬鹿にしていると、もっと複雑な英文が出てきたときに混乱することになります。
そうならないために、この記事で第1文型からしっかりと勉強しておきましょう。
この記事では、文法が苦手な人でもスムーズに学べるように、文法の基礎である「文の要素」から説明し、その後で「第1文型」について詳しく説明します。
もし、文の要素については知っているから、「第1文型の説明から読みたい!」という場合は、『第1文型(SV)とは』から読んでください。
目次
英語の文の要素
さっそく第1文型について説明したいところですが、文法を理解するには、文法の説明で使われる言葉の意味を知っておく必要があります。
そこで、第1文型について説明する前に、英文を構成する要素について説明します。
代表的な英文の要素は以下の通りです。
動詞:Verb(V)
目的語:Object(O)
補語:Complement(C)
修飾語:Modifier(M)
以下に、それぞれについて説明します。
主語(S)とは
英語に出てくる主語(S)とは、「AはBです」の「Aは」や、「AがBします」の「Aが」に当たる語句です。
たとえば、「私は会社員です」の「私は」や、「私の夫が料理します」の「私の夫が」が主語に当たります。
I am an office worker.
私は会社員(事務員)です。
主語:I(私は)
動詞:am(です)
My husband cooks.
私の夫が料理します。
主語:My husband(私の夫が)
動詞:cooks(料理します)
動詞(V)とは
一方、動詞(V)は、「AはBです」の「です」や、「AがBします」の「Bします」に当たる語句です。
先ほどの例を使えば、「私は会社員です」の「です」や、「私の夫が料理します」の「料理します」が動詞に当たります。
目的語(O)とは
英語の目的語(O)とは、動詞の動作を受ける語句のことで、「AはBをCします」の「Bを」に当たる語句です。
たとえば、「私たちはサッカーをします」の「サッカーを」が目的語です。
We play soccer.
私たちはサッカーをします。
主語:We(私たちは)
動詞:play(します)
目的語:soccer(サッカーを)
補語(C)とは
補語(C)とは、主語や目的語を説明する語句のことです。
たとえば、「彼は先生です」という文では「先生」は「彼」(主語)がどんな人なのかを説明しています。
だから、「先生」はこの文の補語です。
He is a teacher.
彼は先生です。
主語:He(彼は)
動詞:is(です)
補語:a teacher(先生)
補語の特徴として、主語とイコール関係にあるということがあります。
つまり、「he」=「a teacher」という関係が成立します。
これに対して、「We play soccer.」という英文では「we」=「soccer」という関係は成立しません。
だから「soccer」は補語ではありません。
修飾語(M)とは
修飾語(M)とは、主語や動詞、目的語、補語を説明(修飾)する語句を指します。
たとえば、「彼らは速く歩きます」の「速く」は、「歩きます」という動詞を修飾しているので修飾語です。
修飾語には、形容詞や副詞がよく使われます。
なお、修飾語は、以下のように、あってもなくても文の意味が通じます。
修飾語あり:彼らは速く歩きます。
修飾語なし:彼らは歩きます。
このため、修飾語は、文型の要素としてはカウントされません。
They walk fast.
彼らは速く歩きます。
主語:They(彼らは)
動詞:walk(歩く)
修飾語:fast(速く)
主語、動詞、目的語、補語、修飾語という言葉は、英語を勉強していれば、たびたび登場します。
英語を学ぶなら、これらの言葉を避けることはできませんので必ず覚えましょう。
第1文型(SV)とは
英語で使われる文の要素が分かったところで、第1文型について説明します。
英語の第1文型とは、主語(S)と動詞(V)のみで成立する文型のことです。
以下の英文を見てください。
He runs.
彼は走ります。
主語(S):He
動詞(V):runs
上の英文は、主語と動詞だけで成立しています。
このような英文を第1文型と呼びます。
ただし現実には、上の例文のように、主語と動詞しか使われていない英文は多くありません。
大半の第1文型の英文には、以下の例文のように修飾語(M)が付いています。
He runs fast.
彼は速く走ります。
主語(S):He
動詞(V):runs
修飾語(M):fast
上の英文では「fast」(速く)は、「runs」(走ります)を修飾しているので修飾語です。
この他によく使われる修飾語として、「前置詞+名詞」の形があります。
前置詞とは、「in」や「at」など名詞の前に置かれる言葉のことです。
He runs in the park.
彼は公園で走ります。
主語(S):He
動詞(V):runs
修飾語(M):in the park
上の英文では、「in the park」(公園で)は、「runs」(走る)を修飾しているので修飾語です。
なお、主語(S)に修飾語(M)が付いている場合、その修飾語は主語の一部と見なします。
以下の英文を見てください。
A tall man is in the park.
背の高い男性が公園にいます。
主語(S):A tall man
動詞(V):is
修飾語(M):in the park
上の英文では、「tall」(背が高い)は、主語である「man」(男性)を修飾しています。
このような場合、修飾語は主語の一部と考えます。
自動詞と他動詞
英語の動詞には、自動詞と他動詞の2種類があります。
自動詞とは、「laugh(笑う)」や「walk(歩く)」のように、目的語を必要としない動詞のことです。
She laughed.
彼女は笑いました。
My son walked.
息子が歩いた!
一方、他動詞とは、「attend(参加する)」「enter(入る)」のように、目的語を必要とする動詞のことです。
I attended the meeting.
私は、その会議に参加しました。
She entered the meeting room.
彼女は、会議室に入りました。
第1文型では自動詞を使う
第1文型で使われる動詞は、常に自動詞です。
第1文型は、主語と動詞だけから成り立っているため、「She laughed.(彼女は笑った)」のように、目的語を必要としない自動詞を使う必要があります。
それに、英語では自動詞と他動詞が決まっているから、いくら理屈をこねてもダメで、覚えるしかない。
第1文型の例文
第1文型の例文をいくつか紹介します。
My back hurts.
腰が痛い。
※「back」=腰、「hurts」=痛みを引き起こす
She runs very fast.
彼女は、とても速く走ります。
I agree.
賛成します。
My sister lives in a small apartment.
姉は、小さなアパートに住んでいます。
The meeting ended at five.
会議は5時に終わりました。
特殊な第1文型(there is/there are)
第1文型の英文で、主語と動詞、修飾語の位置がひっくり返っているものがあります。
以下のように「There is/are~.」を使う英文です。
There is a book.
1冊の本があります。
主語(S):a book
動詞(V):is
修飾語(M):there
「there」は、「そこに」という意味の副詞です。
この英文は本来、「A book is there.」という語順でしたが、「a book」を強調するために語順が入れ替わったものです。
「There is/are~.」の英文も第1文型の仲間ですので覚えておきましょう。
英会話でよく使う表現やから、あわせて読んでほしい!
英会話に文法は必要なの?
この記事では、英語の基礎の基礎である第1文型について説明しました。
大人になってから英語を身に付けるには、文型を理解することは必須ですので、理解できるまで何度も読んでください。
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