ワーキングホリデー体験談、ニュージーランドで役立つ情報8選
ワーキングホリデーでニュージーランドに行くなら、日本にいる間にできるだけ情報を集めたいものですね。
- 何を持って行くべきなのか
- 他の日本人はどんなふうに生活しているのか
- 英語の勉強はどうするのか
- 仕事は見つかるのか
などを前もって知ることができれば、しっかり準備できるので安心してワーホリに行くことができます。
でも、書店で売られている本には、「キレイごと」ばかり書かれていて、ワーホリ体験者の本当の声は聞こえてきません。
そこで、この記事では、私がニュージーランドにワーキングホリデーに行ったときの体験談を嘘偽りなく書きます。
キレイごと抜きで私の実体験と思ったことをそのまま書きます。
賛否両論あると思いますが、書店で手に入るワーホリ本には載っていない情報がたくさん見つかるはずです。
ワーホリに行く前に読んで、あなたのワーホリライフを充実したものにしてください。
なお、ワーキングホリデーの制度などについては、『ワーキングホリデーとは?経験者しか知らない怖い話を共有します』を読んでください。
目次
ワーキングホリデーに出発する前の準備
ニュージーランドに行ってから困らないように、日本にいる間に十分に準備したいものですね。
でも、持って行ける荷物には限りがあるので、本当に必要なものだけに厳選する必要があります。
何を持って行くべきか
ワーホリに行く前の準備としては、いざというときのために「あれもほしい」「これもほしい」と考えがちです。
たとえば、首にぶら下げて服の中にしまい込める財布や、パスポートをズボンの中に隠せる小型のバッグ、変圧器、お気に入りのシャンプー、しょう油、ふりかけなど、何でもかんでもそろえたくなります。
でも実際には、下着や歯ブラシみたいに生活に最低限必要なものだけ持っていれば大丈夫です。
発展途上国みたいに強盗や引ったくり、スリなどが多発するわけではないので、旅行用のシークレット財布なんかは面倒ですぐに使わなくなります。
それに、日本食はニュージーランドでも手に入ります。
あれもこれもと考えて海外旅行者向けのお店で売られているものをたくさん持って行ってもカバンに入れたままになるだけです。
だから、必要なものは現地で調達するか、スパッと諦めるかした方がいいです。
ちなみに、語学留学で1年間同じ場所に住み続ける人は、必要なものをぜんぶ持って行くのもアリだと思います。
でもワーホリの場合は、語学学校に1~3か月くらい行ったら、ホストファミリーを離れて旅行に出かけたり、自分で部屋を探して住んだりすることになります。
だから、余計なものを持たずに身軽にしておいた方が便利です。
最初に住む場所をどう決めるか
ニュージーランドで私が出会ったワーホリの日本人の大半は、留学業者を通じて語学学校とホームステー先を手配していました。
だから、ニュージーランドの空港に到着したときには、ホームステイ先のホストファミリーが「Welcome to New Zealand」と笑顔で出迎えてくれる状態です。
これなら日本を離れる前から住む場所が決まっているので、本人にとっても家族にとっても安心ですね。
私はというと、日本とニュージーランドの往復の航空券を買い、ユースホステル※を予約しただけでした。
他の準備はなし。JTBの旅行案内を持っていただけです。
英語をぜんぜん話せなかったので不安でいっぱいでしたし、家族は私以上に心配だったろうと思います。
でも、ワーホリはワイルドに行きたいと思っていたので、とりあえず行ってみて、その場その場で自分の力で対応することにしました。
結果として、多少のことではビビらない強さが身に付いたように思います。
住む場所を決めずに行くのは女性にはおすすめしませんが、男性ならいざというときは野宿する覚悟で行けば何とかなります。
ワイルドなワーホリに挑戦したい人は試してください。
※「ユースホステル」=素泊まりの宿
ニュージーランドでの宿探し
ニュージーランドでの宿探しには、ざっと考えただけでも以下のように、いろいろな方法があります。
- 語学学校にホストファミリーを斡旋してもらう。
- 新聞やネットでルームメイト(ニュージーランドでは「flatmate」と言う)を募集している人を見つける。
- 不動産屋に相談する。
- 大学や語学学校などの掲示板で探す。
- 日本食レストランなど日本人向けの店に行って情報収集する。
- 出会ったワーホリの人に紹介してもらう。
- ずっとユースホステルに滞在する
- テントに寝る
一番安心なのは、語学学校にホストファミリーを斡旋してもらうことです。日本を離れる前に決められるので安心です。
私は何も準備せずに行ったので、最初はユースホステルに泊まりながら、新聞に載っているルームメイト募集の広告に電話をかけまくりました。
ほとんど英語を話せないのに電話をかけて宿探しするなんて無茶な話ですが、とりあえず挑戦しました。
当然、部屋を見つけられるわけもなく、「どうしたらいいかな」と考えていたときに、たまたま出会った日本人女性が部屋を紹介してくれました。
彼女はすぐに帰国するから、その部屋に入居したらいいということだったんですね。
とてもラッキーでした。
私はこんなふうに日本人から部屋を紹介してもらいましたが、後に現地で知り合った日本人のコージ君は、新聞広告に電話をかけまくって、中国移民の家に居候先を見つけていました。
彼の英語は私よりヒドかったのですが、電話で部屋探しに成功したわけです。
行動力さえあれば何とかなるものです。
ホームステイの現実
私は、高校生のときに1週間だけ、ニュージーランドでホームステイを経験しましたが、ワーホリではホームステイはしませんでした。
ですので、長期間ホームステイしていた日本人から聞いた話と、後にアメリカ留学したときに1年間ホームステイした経験からお話しします。
まず知っておくべきことは、ホームステイを受け入れている家庭には、「裕福な家庭」と「貧乏な家庭」があるということです。
裕福な家庭は、国際交流のために外国人を受け入れている場合が多いので、こういう家庭にホームステイできればラッキーです。
貧乏な家庭は、留学生が払ってくれるお金が目当てなので、あまりいい環境とは言えません。
もちろん、貧しい家庭でもいい人は大勢います。ただ、住む場所がボロかったり食事が貧しかったりする可能性があります。
気に入らなければ変えてもらう
少しくらい貧乏な家庭でも、ホストファミリーがよければ問題ないと思います。
私がアメリカでホームステイした家庭はかなり貧乏だったので、私の部屋は日の当たらない汚いボロ部屋でした。
でも、ホストファーザーもホストマザーもとても親切にしてくれました。
ホームステイで重要なのは、会話の時間があるかどうかです。
後でお話ししますが、語学学校に行ってもネイティブと英語で話す時間はあまりありません。
だから、ネイティブを相手に英語を話す練習ができる時間は、夕食のときなどホストファミリーと過ごす時間だけになります。
もし、ホストファミリーが会話のための時間を取ってくれないなら、ホームステイする意味がありません。
業者に言ってホームステイ先を変更してもらった方がいいです。
家の中も安全ではない
女性の場合は、家の中でも露出度の高い服装は止めた方がいいです。
なぜなら、若い女性がショートパンツやタンクトップのようなラフな格好をしていると、ホストファーザーやその息子がムラムラして、ちょっかいを出してくることがあるからです。
そういう話を女性から何度も聞きました。
ハッキリと拒否すればいいのですが、その後、気まずい思いをすることになります。
ホストマザーに相談しても、「そんな格好であんたが誘惑したんでしょ」と逆ギレされて、余計に気まずくなります。
だから、最初から露出の少ない服装をおすすめします。
英語の勉強
1年ほど外国で生活すれば英語ペラペラになれると思いがちですが、現実は違います。
住む場所を日本から外国に変えたところで、自動的に英会話が身に付くことはありません。
また、「語学学校に3か月も行けば、日常英会話くらいはできるだろう」と思っていたら、それも間違いです。
ほとんどの人は、英語を話せないまま卒業の日を迎えます。
そもそも留学業者が斡旋してくれる語学学校は日本人の生徒が多い上、先生1人に対して生徒が10人~20人くらいいるので、ネイティブと1対1で会話を練習するチャンスはあまりありません。
ワーホリで英会話力を伸ばしたいと思うなら、
- 日本にいる間に簡単な会話くらいはできるようにしておくこと。
- ホームステイ先で、ホストファミリーとたくさん話すこと。
です。
英語で何も言えない状態では、せっかくホストファミリーがいても、ホストファミリーが話すことを聞いているだけになってしまいます。
簡単な自己紹介や身の回りのことだけでも英語で言えるようにしておくと、ホストファミリーを相手に会話の練習ができるので、上達のスピードが格段に速くなります。
なお、日本にいる間にどのように勉強すればいいかは、以下の記事で詳しく説明しています。
この勉強法なら日本を離れる前に、身の回りのことを英語で言えるようになります。
参考にしてください。
私の場合は、家の近所にあった語学学校に少しだけ行ってみました。
難民などを受け入れている学校で、日本の留学業者と提携していなかったので、日本人留学生はほとんどいませんでした。
楽しい授業でしたが、あまり英語は上達しませんでした。
また、個人的にネイティブの個別レッスンをたくさん受けました。
教えてくれる人は、大学の掲示板で見つけた学生やお小遣いがほしい社会人です。
個別レッスンとは言っても、教科書に沿ってレッスンをするわけではなく、基本的に自由英会話です。
なお、こういう人は外国人に英語を教えるスキルを持っているわけではないので、行き当たりばったりに会話をしているだけでは英語は上達しません。
効率よく英会話を上達するためには、そのための方法があります。
英会話レッスンで英会話力を大幅アップする方法については、以下の記事を読んでください。
仕事は見つかるの?
ワーキングホリデービザなら現地で仕事をする権利がもらえますが、本当に仕事が見つかるかどうか不安だと思います。
結論を言えば、えり好みしなければ仕事は見つかります。
日本人に多い仕事としては、日本食レストラン、ツアーガイド、お土産屋など、日本人を相手にする仕事がメインです。
どうせならニュージーランド人が多い職場で働きたいと思うかもしれませんが、英語を自由に話せなければ難しいでしょう。
また、農場の仕事もありますが、黙々と力仕事を続けるだけのことが多いようです。
ただ、「やってみたい!」と思う仕事があるのなら、絶対に挑戦してみるべきです。
断られても、もう一度交渉に行くくらいがいいと思います。
「何だ君は?しつこいなあ。仕方ないからちょっと働いてみるか?」
ということになるかもしれません。
私は仕事には興味がなかったので、仕事はしませんでした。
働きたい人は働く、働きたくない人は働かない。
ワーホリの魅力は、そういう自由度の高さですね。
治安はどうなの?
ニュージーランドは治安がいいことで知られていますが、日本と同じ調子でいたら痛い目にあいます。
人種差別主義の人はどこにでもいますし、外国人のせいで自分たちの仕事がなくなったと逆恨みしている人もいるからです。
実際に、私が滞在していたときに、日本人や他の有色人種が白人に襲われて入院したという話を何度も聞きました。
あまり怖がっていては何もできなくなってしまいます。
でも、日が暮れてから出歩くときは注意するとか、貧しそうな家が多い場所には行かないというような注意は必要です。
また、ユースホステル内でも注意しましょう。
特に女性は、ショートパンツやタンクトップのような露出度の高い服は避けて、男性を刺激しないようにした方がいいです。
また、自分以外は全員男という状況を作らないようにしましょう。
ユースホステルには世界中からいろんな人が集まっています。
その中には「悪いことをしても逃げられる」と考えて悪さをする人もいます。
旅行業者はニュージーランドは安全ということを宣伝しますが、現実に私はユースホステルで日本人女性が襲われたという噂を何度か耳にしました。
旅行業者は売り上げに影響するような悪い情報は公開しないので、業者の情報を鵜呑みにするのは危険です。
自分の安全は自分で守るということを徹底した方がいいです。
なお、治安は地域によってまったく違うので、「ニュージーランドは超安全!」と主張する人もいると思います。
でも、「どこに行っても安全」というわけではないので注意してください。
アウトドアを楽しむ
ニュージーランドでは、スキーやスノーボード、ロッククライミング、ラフティング、スカイダイビング、バンジージャンプなど、いろいろなアウトドアスポーツを楽しめます。
南島のクイーンズタウンという町などは、日本人のスノーボーダーだらけだそうです。
私の場合は、クライストチャーチで知り合った人がロッククライミングをやっていたので、彼といっしょにロッククライミングによく行きました。
青空の下で岩登りをするのは最高の気分です。
どのようなアウトドアスポーツをするにしても、日本でするより格段に安い値段ですることができます。
ぜひとも、いろいろなスポーツに挑戦してください。
ワーホリを成功させるために
ワーホリを成功させるために重要なのは、目的を決めてから行くことです。
- 英語を身に付ける。
- 思いっきりスノーボードをする。
- 自転車でニュージーランドを縦断する。
- キウイ(ニュージーランド人)の恋人を作る。
など、何でもいいので目的を決めてから行きましょう。
「自分探し」のために行くことはおすすめしません。
何となくワーホリに行っても、1年間遊びほうけて終わりということになりかねません。
目的を決めてからニュージーランドに行き、その目標を達成するために全力で行動する方が充実した1年を過ごすことができます。
Life isn't about finding yourself. Life is about creating yourself.
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人生とは自分を探すことではない。人生とは自分を創り上げることなのだ。
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ジョージ・バーナード・ショー
「自分を創り上げる」ためには、何を作るか最初に決めなければいけませんね。
まとめ
ワーキングホリデーは、語学留学や大学留学と違って、「勉強してもよし」、「仕事してもよし」という自由度の高い留学制度です。
だから、目的を持たずに何となく行ってしまうと、ブラブラしているうちに1年が過ぎてしまったということになりかねません。
ほとんどの人は、ワーホリや留学に行くのは一生に一度だけです。
一生に一度のチャンスをムダにしないように、日本にいるときの10年分くらい充実した1年にしたいものですね。
なお、ワーキングホリデーの制度などについて詳しくは、以下の記事で説明しています。
一読しておくと必ず役に立ちます。
食べ物や化粧品に極端にこだわりが強い人や、潔癖症の人には、ワーホリは向いてないかもしれんな。
どちらかといと「何でもOK」「ドンとこい!」くらいの人の方が楽しめると思うよ。