こんにちは。英語ライターのYuiです。
今回は、「思い出」の英語について説明します。
「思い出って日常的によく使う言葉なのに、いざ使おうと思ったら出てこないですよね。
この記事で詳しく説明するので、最後まで読んで「思い出」を使いこなせるようになってください。
あなたは「思い出」を英語で表現できますか?
たぶん、多くの人が”memory”を思い浮かべるでしょう。
もちろん “memory”も正解ですが、「思い出」を表す英単語は他にもあります。
この記事では「思い出」を意味する英語表現を例文付きで解説します。
それと合わせて、「思い出す」という英語の動詞や、「思い出」に関連するフレーズも数多く紹介するので、英語表現の幅を広げるために、ぜひ最後まで読んでみてください。
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「思い出」を意味する英語表現4選!スラングやオシャレな表現も!
「思い出」を意味する英単語は下記の4つです。
- memory
- recollection
- reminiscence
- throwback
それぞれの単語の意味と使い方について例文を用いながら詳しく解説します。
memory「思い出」
「思い出」を意味する英語といえば?と聞かれたら真っ先に思いつくのがmemoryではないでしょうか。
memoryはネイティブもよく使う単語ではありますが、使うときには複数形で使うことが多いので気をつけましょう。
思い出は数えられるものとして捉えられており、複数でひとまとまりのものであると認識されているからです。
ここで過ごしたときに、たくさんの素晴らしい思い出を作ることができました。
recollection「回想」「記憶」
recollectionは「回想」「追憶」を意味する単語で、「思い出」にニュアンスが似ています。
memoryと比べると少しフォーマルな語で、何かがきっかけで思い出すというよりは、意図的に何かを思い出すことを表現したいときに使うことが多いです。
スージーはその日の記憶が全くありません。
reminiscence「回想」「追憶」
reminiscenceもrecollectionと同様に「回想」や「追憶」を意味する語ですが、こちらはカジュアルな場面でもよく使われる語です。
過去に思いを馳せて、懐かしみながら思い出に耽る際によく使われます。
私たちは上司のお嬢さんが誕生したときの思い出について聞いたことがあります。
throwback 「思い出」(おしゃれスラング)
throwbackは「思い出」を意味する英単語で、スラングとして使われます。
昔見た何かに似ていたり、昔の何かを思い出させたりするようなときに使うことが一般的です。
throwback to〜と使うことが多いです。
あなたはインスタ(Instagarm)で”throwback thursday”または”tbt”というハッシュタグを見たことはありますか?
これはthrowbackの”th”とThursdayの”th”で韻を踏んでいるだけで”Thursday”には特に意味がなく、「思い出」を意味するフレーズです。
懐かしい写真や動画などを投稿した際のハッシュタグによく使われます。
オシャレな表現ですよね?
あなたも早速活用してみましょう!
この絵は日本の伝統的な絵画を思い出させます。
「思い出す」を意味する英語4選
つづいて「思い出」だけでなく、動詞の「思い出す」を意味する英単語やフレーズについてもチェックしましょう。
ここでは、下記の4つの英語表現を例文付きで意味と使い方を紹介します。
- remember
- recall
- remind
- think back
remember「思い出す」「覚えている」
rememberは「思い出す」「覚えている」を意味する動詞で、過去の経験や情報について話すときに使います。
私はあなたとは違うグループにいたから、あなたは私のことを覚えていないかもしれませんね。
recall 「思い出す」
recallは日本でもニュースなどで見かける「欠陥商品の回収」という意味を持つ単語ではありますが、「思い出す」「思い起こす」という意味もあります。
rememberと互いに置き換えることが可能です。
ただ、厳密にはrememberとニュアンスが異なり、簡単に何かを思い出したりするのではなく、意識的に努力して記憶を蘇らせるときに使います。
マリアはニューヨークへの出張中に初めてジョンに出会った日を思い出しました。
remind 「〜を思い出させる」
remindは、”S remind A of B”「SはAにBを思い出させる」という形で使われることが多いです。
これはTOEICや英検などの資格試験でもよく出るので覚えておきましょう。
その女性は、私が以前一緒に働いていた田中さんを思い出させてくれます。
think back 「振り返る」
think backは「振り返る」を意味する英語フレーズで、過去の出来事などを思い出すときによく使われます。
ジェイミーは何度もアメリカに行った日々を振り返っています。
「思い出す」の英語については、『英語で「覚えている」と「覚える/思い出す」の違いを17例文で説明【そのまま使える】』でも詳しく説明しています。
この記事と合わせて読んで、「思い出」「思い出す」を使いこなせるようになってください。
「〜な(の)思い出」を意味する英語表現7つ
「思い出」にはさまざまな形容詞をつけることが多いですよね。
ここではよく使われる表現を7つ紹介します。
bitter memories「苦い思い出」
bittersweet memories「甘酸っぱい思い出」
unforgettable memories「忘れられない思い出」
painful memories「辛い思い出」
memories of one’s youth 「青春の思い出」
sweet memories 「楽しい思い出」
precious memories 「大切な思い出」
「思い出」に関する英語フレーズ5選
最後に下記の「思い出」に関する英語フレーズを5つ紹介します。
- I miss you.
- S used to V原形
- S bring(s) back memories.
- Thank you for the best memory!
- S will be a good memory.
- can't recall/ can't remember
I miss you. 「あなたが恋しいです」
これは日常生活でよく耳にするフレーズです。
「あなたに会えなくて寂しい」、「あなたが恋しい」といったニュアンスをもち、家族、友人、恋人誰にでも使えます。
“I miss you.”と言われた際の返事の仕方には気をつけてください。
「私も。」と返事がしたくて”Me, too.”と答えてしまいがちですが、これだと”I miss me, too.”「私も私に会えなくて寂しい。」という意味になってしまい、本来伝えたかった意味とは異なってしまいます。
“You, too.”「私もあなたが恋しい」と答えるのが正しい返事の仕方です。
覚えておきましょう。
S used to V 原形「昔SはよくVしていました」
主語 + used to + V原形で「昔SはよくVしていました」という意味を表し、現在は行なっていない過去の習慣について話すときに使います。
サブリナは昔週末によくバイオリンを演奏していました。
wouldとused toの違い
過去の習慣について話をする際に、主語 + would (often) + V原形と表現することもありますが、こちらはused to とは異なり、過去から現在まで続いている習慣についても述べることが可能です。
S bring(s) back memories. 「懐かしい」
S brings(s) back memories. は直訳すると「Sは思い出を蘇らせる」という意味になることから「懐かしい」と表現したいときに使う表現です。
一般的に思い出すときは、さまざまなことを思い出すことから、memoryを複数形にします。
この曲は子供時代の思い出を蘇らせます。
Thank you for the best memory! 「最高の思い出をありがとう!」
あなたの思い出作りに協力してくれた相手にお礼を言う際には、Thank you for 〜.を使ってお礼を言いましょう。
「最高の思い出をありがとう!」と言いたいときには” Thank you for the best memory (またはmemories). “と表現します。
S will be a good memory. 「Sは良い思い出になるでしょう。」
S will be a + 形容詞 + memory. で「Sは〜な思い出になる」、S became a 形容詞 + memory.で「Sは〜な思い出になった」と表現することができます。
オーストラリアへの留学は忘れられない思い出になりました。
I can't recall/ I can't remember 「思い出せない」
I can't recall~/ I can't remember~というようにrecall/ rememberを使うと、「思い出せない」という意味になります。
recallの方がかしこまったイメージがあります。
昨日合ったその男性の名前を思い出せない。
「思い出」「思い出す」だけでなく思い出に関する英語フレーズも覚えよう!
この記事では「思い出」や「思い出」を意味する英単語やフレーズ、さらには「思い出」に関連する英語フレーズや表現も紹介しました。
それぞれの単語やフレーズごとにニュアンスが若干異なります。
ニュアンスや使用する場面を理解しながら、正しく使いこなせるようにしましょう!
なお、お決まりフレーズを言うだけでなく、自分の言葉で英語を話せるようになるには、 "ある練習" が必要です。
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