【2023年版】オーストラリア移住&永住権取得の条件とビザについて
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こんにちは!
英会話ハイウェイ運営者のアキラです。
今日は、オーストラリアでモナッシュ大学院を卒業し、オーストラリア在住のYuiさんが、オーストラリア移住、永住権取得の条件、ビザなどについて教えてくれます。
オーストラリアに住むことに興味があれば、ぜひ参考にしてください。
あなたは、海外移住に興味はありませんか?
海外移住をすると、語学力が上がるばかりか、多くの友人を作り、より充実した人生にできるかもしれません。
オーストラリアは日本人に人気がある移住先の1つです。
この記事では、オーストラリアで永住権を取得するための条件や、永住権を取得しやすい職種などを徹底解説します。
読み終わる頃には、オーストラリア永住権取得に向けて戦略的である必要性があることが分かり、それを逆算しながら、どのような行動を取ればよいか道筋が見えてくるでしょう。
オーストラリア永住権取得のメリット
オーストラリア永住権取得のメリットは下記の4つです。
- メディケア(国民保険)に加入できる
- オーストラリア国内の学校に、現地民と同じ学費で通える
- 就職活動がしやすくなる
- センターリンクによるさまざまな社会保障サービスが受けられる
それぞれのメリットについて詳しく解説します。
メディケア(国民保険)に加入できる
メディケアとは国民保険のようなもので、課税所得の2%を支払う代わりに病院での治療や入院などを無料で受けることができる制度です。
永住権を取得すると、このようなサービスを享受することができます。
オーストラリアの医療費は非常に高額なので、とてもありがたいメリットです。
オーストラリア国内の学校に現地民と同じ学費で通える
私は、モナッシュ大学に大学院留学をしていました。
学費は年間で300万円近く支払い、非常に高額でした。
この学費は現地民の3倍だそうです。
もし、永住権を取得することができたら、現地民と同じ学費で、オーストラリアの高品質な教育を受けられます。
就職活動がしやすくなる
私自身、大学院を卒業してから現地で就職活動をし、現地企業で就業していました。
就職活動中に、IndeedやSeekといった求人サイトを使って応募していたのですが、「オーストラリア国民、または永住権保持者のみ応募可」という記載がある求人票が数多くあり、泣く泣く諦めたことが何度もあります。
つまり、永住権を取得すると、オーストラリアでの就業の可能性が更に高まるのです。
センターリンクによるさまざまな社会保障サービスが受けられる
センターリンクとは、オーストラリア政府が管理する社会保障サービスを提供する機関のことです。
この機関を活用することで下記のような補助金を支給してもらえます。
- 住宅補助金
- 死別補助金
- 障害者補助金
- 自然災害補助金
- 求職者のための補助金
- 子育て補助金
永住権を取得すると、オーストラリア国民と同様に、これらの補助金を受給できます。
オーストラリア永住につながるビザの種類
オーストラリアにはさまざまな種類のビザがありますが、永住権取得につながるビザは下記の通りです。
- 技術独立永住ビザ
- 雇用主指名ビザ
- 配偶者ビザ
- 家族呼び寄せビザ
- 投資関連ビザ
- 事業者関連ビザ
- 才能ビザ
- 再入国ビザ
これらの中でも特に、一般的、かつあなたが永住権を取得できる可能性が高いビザについて、詳しくご紹介します。
独立移住ビザの種類と申請条件
独立移住ビザとは「就労」に関連したビザです。
永住権に繋がるビザは下記の4種です。
- 技術独立永住ビザ(サブクラス189)
- 技術指名永住ビザ(サブクラス190)
- 地方移住技術就労ビザ(サブクラス491)
- 就労ビザ(サブクラス482)
また、ビザの申請はポイント制で規定のポイントを越えている必要があります。
ポイントとして評価される項目は、年齢、職歴、英語力、学歴等です。
独立移住ビザを取得するための方法は、オーストラリアで求められている職種のリストに関連があるコースや専攻を、現地の大学やTAFE(専門学校)で学び、現地就職することで、取得の可能性が高まります。
それでは、それぞれのビザについて解説します。
技術独立永住ビザ(サブクラス189)
技術独立永住ビザはスポンサーが不要で、自力で取得することができるビザです。
MLTSSL(Medium and Long-term Strategic Skills List)に掲載されている職種に従事している人が申請できます。
技術指名永住ビザ(サブクラス190)
オーストラリア国内にある8つの州・準州がスポンサーになることで取得できるビザです。
これもMLTSSLやSTSOL(Short-term Skilled Occupation List)に掲載されている職種に従事している必要があります。
そして、州ごとに必要となる職種が異なるので注意が必要です。
地方移住技術就労ビザ(サブクラス491)
オーストラリア国内の8つの州・準州からの招待によって申請できる、有効期限が5年間のビザです。
オーストラリアの地方・郊外に住む必要があります。
そして、MLTSSL、STSOL、そしてROL(Regional Occupation List)に掲載されている職種に従事する人だけが申請可能です。
該当の地方・郊外に3年間居住・就労すると、永住権取得につながる技術地方永住ビザ(サブクラス191)に申請することができます。
就労ビザ(サブクラス482)
就労ビザはスポンサーになってくれる雇用主、または会社に勤めることで申請できるビザです。
申請するための条件は下記の通りです。
- MTSSLに掲載されている職種で、3年以上就労すること
- オーストラリアで認可されている企業・雇用主からのスポンサーまたはノミネーションがあること
- 2年間のフルタイムでの就業体験と職業の条件に見合ったスキルがある
- 給与水準の条件を満たしている
- オーストラリア国民にその職種に適する人材がいない
- これまでに犯罪歴がない
配偶者ビザの種類と申請条件
つづいて、配偶者(パートナー)ビザについてご説明します。
パートナービザ(サブクラス820&801)
パートナービザとは、オーストラリア国民、またはオーストラリア永住権保持者と婚姻関係を結ぶことで取得できるビザで、永住権が認められます。
同性同士のカップルであってもこのビザを取得することが可能です。
オーストラリアのパートナービザには2段階あります。
まず、サブクラス820という暫定的なビザが発行され、婚姻関係が2年持続したらサブクラス801に切り替わります。
そして、サブクラス801ビザは永住権を認めるビザです。
オーストラリアの技術移民受け入れの現状
オーストラリアは移民の国です。
これまで世界中から多くの人々が移民としてオーストラリアにやって来て、永住権を獲得しました。
オーストラリアとしても、国を発展させていくために、今後もますます多くの移民、特に「独立移住ビザ」を持った永住者を増やしていきたいと考えています。
新型コロナウィルスの影響で、オーストラリアは3年近く国境を封鎖していたため、移民の受け入れができませんでした。
その影響で、多くの産業が影響を受け、労働力不足に喘いでおり、今でもその状況は続いています。
このような状況であることから、オーストラリアは今後5年間で技術移民を100万人受け入れる必要があると言われています。
つまり、今後5年間はオーストラリア移住を夢見る人にとって千載一遇のチャンスなのです。
オーストラリアで永住権を取得しやすい職種
前章で、オーストラリアが技術移民を求めているというお話をさせていただきましたが、どのような仕事でも良いというわけではありません。
永住権を取得しやすい職種というものがあります。
これはオーストラリアで特に人手が不足している職種で、これらの職種で働ける場合は、永住権が比較的取りやすいと言われています。
ここでは、永住権が取りやすい職種3つをご紹介します。
看護師
新型コロナウィルスの影響で、看護師の4回のワクチン接種が義務付けられました。(2022年12月現在)
このような義務化に伴い、多くの看護師が職場を去り、職を失ったのです。
しかし、医療に対する需要はますます高まっています。
それゆえに看護師の数は圧倒的に足りていません。
オーストラリアの看護師の労働条件や給料は、日本と比べると良いです。
夜勤や残業が強制されることもないので、興味がある方はいかがでしょうか?
シェフ
オーストラリアは2020年と2021年に多くの地域で長期間のロックダウンを行い、多くの留学生や移民が母国に戻ってしまいました。
ホスピタリティ業界やサービス業界は、留学生や移民によって支えられてきたため、ロックダウンが終わり、日常に戻りつつある今、深刻な労働力不足に喘いでいます。
観光大国であるオーストラリアは、観光を通じて再び経済を活性化させようとしているため、このような業界で働ける人材を求めています。
その中でも深刻なのがシェフ・コックの不足です。
2023年には6万人のシェフが不足すると言われていることからも、シェフはオーストラリアで求められている職種の1つです。
エンジニア
オーストラリアでは経済のデジタル化が急激に進んでおり、2023年には10万人のIT産業従事者が不足すると言われています。
そして、新型コロナによるリモートワークの普及により、ますます自動化、IT化が必要です。
オーストラリアのエンジニアの待遇はかなり良く、高給かつ、残業が少なく有給も取得しやすいと言われているので、興味がある方はいかがですか?
オーストラリア永住のためにはリサーチと準備が必要!
いかがでしたか?
この記事では、オーストラリアの永住権につながるビザ、そして技術移民ビザを取得しやすい職種についてご紹介しました。
オーストラリアの永住権取得には、少し戦略的になる必要があります。
もし、留学し、オーストラリアへの移住を真剣に考えているようであれば、どのような仕事に就くかを考えておく必要があるでしょう。
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