英語を日本語に訳さないで理解する2つの練習法
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こんにちは!
英会話ハイウェイ運営者のアキラです。
今日は、英語を日本語に訳さないで、英語のまま理解できるようになるリスニング練習法についてお話しします。
リスニングのときに英語を日本語に訳すというのには、以下の2つがあります。
- 言葉を日本語に訳してから理解している。
- 関係代名詞や不定詞を後ろから前に戻って訳している。
これから、これらについてそれぞれ説明します。
言葉(単語など)を日本語に訳さずに英語のまま理解するには
言葉を日本語に訳してから理解するというのは、たとえばglassesという言葉を聞いたときに、「グラーシーズは、ええっと、眼鏡だ」というように、頭の中で考えて日本語に変換してから理解しているということです。
この場合、
glasses → 眼鏡 → 理解
というように翻訳のステップが入るので、理解するのに時間がかかります。
当然、「グラーシーズは、ええっと~」と考えているうちにも話は進むので、会話についていけなくなってしまいます。
日本語に訳してから理解する癖を改善するには、英語と意味を結びつけることです。
これができると、
glasses → 理解
というように、中間のステップがなくなって、英語を聞いたとたんに理解できるようになります。
練習法としては、たとえばglassesという言葉を見たり聞いたりしたら「眼鏡」と訳すのではなく、すぐに頭の中で眼鏡をイメージする、というようにします。
眼鏡を手に取って見ながらglassesと声に出して言ってみるのも効果があります。
こうすることで、glassesという言葉と眼鏡のイメージを頭の中で関連づけるわけです。
小さな子供向けの英会話教材には、イラスト付きの単語カードが使われていますよね。
あれは、英語とイメージを関連づけるための工夫です。
私たちも、それをやるわけです。
ただし、動詞の場合は、形がないので少しだけ難しくなります。
たとえば、runという動詞を覚えるなら、走っている人を想像したり、自分が走っているところを想像したりすると、runという英語とその意味をつなげることができます。
実際に体を動かしながら覚えるのもいいでしょう。
何かをグイッと引っ張る動作をしながらpullという動詞を覚えるという感じです。
できれば、単語だけを覚えるのではなく英文ごと覚えた方が効果的です。
こんなふうにして、英語と意味を頭の中でつなげることができたら、日本語に訳さなくても理解できるようになります。
関係代名詞や不定詞を後ろから前に戻らずに訳すには
関係代名詞は、日本人にとってはかなり厄介です。
日本語と英語では、文の前後が完全に入れ替わってしまうからです。
This is a train that leaves at ten.
これが10時に出発する列車です。
のように、英語だとthat leaves at tenは先行詞であるtrainの 後 に来ますが、日本語だと「10時に出発する」は「列車」の 前 に来ます。
学校の授業だと、これを「これが10時に出発するところの列車です」のように、後ろから前に戻りながら訳すように教えられます。
英文を読むときであれば、この方法でも問題ないのですが、リスニングのときには、この方法では通用しません。
後ろから前に戻りながら理解しようと試みている間に、訳が分からなくなってしまうからです。
もちろん、時間がかかりすぎて話についていけません。
関係代名詞の文をスラスラと理解するには、左から右へと聞いた順に理解する練習が必要です。
This is a train that leaves at ten.
なら、This is a trainを聞いたときに「これは列車です」と理解して、that leaves at tenを聞いたら「それは10時に出発します」と理解すれば、正しく理解することができます。
このように理解するための練習としては、英文を読むときに
This is a train / that leaves at ten.
のように区切りながら左から右に読むのが効果的です。
リスニング練習用のオーディオを聞くときも、この方法を取り入れることができます。
This is a trainまで聞いたところで一時停止して、「これが列車です」と意味を理解したうえで、残りのthat leaves at tenを聞くというように、停止しながら練習するわけです。
不定詞も同じ方法で練習する
不定詞の場合も同じで、
She went to Tokyo to see her uncle.
なら、
She went to Tokyo
彼女は東京に行った。
to see her uncle.
おじさんに会うために。
のように、左から右へと理解する練習をします。
このようにして、聞いた順に理解する練習をすると、英語についていけないということが少なくなってきます。
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