「多分」は英語で?自信の度合いごとに4つに分けて説明します
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こんにちは!
英会話ハイウェイ運営者のアキラです。
今回は、「多分」は英語でどう言えばいいかについて説明します。
英語では「多分」という意味の単語が複数あって、どれくらいの可能性かによって使い分ける必要があります。
つまり、「多分、大丈夫です」と言った場合、自信のある「多分」なのか、あまり自信のない「多分」かによって違う言葉を使うわけです。
この記事では、どれくらい自信のある「多分」なのか確信度によって、「多分」の英語を紹介します。
完璧に使い分けるのは難しいので、最初からぜんぶ使いこなせる必要はありません。
でも、ほとんど自信のない「多分」と、かなり自信のある「多分」くらいは使い分けないと、不必要な誤解を生むことになるので、覚えておくことをおすすめします。
「多分」は英語で?
「多分」の英語は、大きく「possibly」「perhaps」「maybe」「probably」の4つに分けることができます。
経験的には、海外留学している日本人の学生には、いつでもどこでも「maybe」を使う人が多いように思います。
でも、この記事を読んでいるあなたは、どれくらい確信があるかによって使い分けられるようになりましょう。
確信の度合いを数値で表すのは難しいのですが、大まかに言うと以下のようになります。
「perhaps」:確信度は50パーセント以下
「maybe」:確信度は50パーセント以下(「perhaps」より口語的)
「probably」:確信度は80パーセント以上
以下に、それぞれの使い方について、例文を使って詳しく説明しますね。
多分ダメ
確信度が30パーセント以下の「多分」の英語は「possibly」です。
はっきりと意見を言いたくないときに断言を避けたり、ごまかしたりしたいときに使うような言葉です。
「もしかすると、とらえ方によっては、そんなこともあるかもしれない」程度のニュアンスです。
It may possibly snow this afternoon, so I want you to stay home.
午後には雪になる可能性がなきにしもあらずだから家にいなさい。
My uncle was diagnosed as having lung cancer.
叔父は肺がんと診断されました。
My uncle was diagnosed as possibly having lung cancer.
叔父は肺がんの疑いがあると診断されました。
※「diagnose」=診断する、「lung」=肺、「cancer」=がん
個人的には、僕はあんまり会話では使わない言葉やな。
Can you possibly help me with my homework?
もしよろしければ、宿題を見てもらえますか?
(宿題を見てもらえる可能性がありますか?)
I can’t do that.
それはできません。
I can’t possibly do that.
それはとてもできません。
上の文は「possibly」があってもなくても、同じように「できない」という強い意味がある。
ただし、「possibly」なしだと表現が直接的すぎるから、少し表現を和らげるために「possibly」を使っているような印象がある。
確信度50パーセント以下(その1)
確信度が50パーセント以下の「多分」の英語は「perhaps」です。
感覚としては、「あなたが言うなら多分そうかも」とか「そういう可能性があるかも」のように、断定したくないときに使うことが多いです。
She told me (that) I should cancel the reservation now, (and) perhaps I should.
彼女に、今予約の取り消しをすべきだと言われたけれど、多分それが正しいと思うわ。
(彼女が、今、予約を取り消すべきだと言いました。多分、私はそうするべきです)
※「reservation」=予約
We might perhaps get along better if we try to talk more.
もう少し話をするように努めたら、多分、私たちはもっと良い関係になれると思うけれど。
※「might」=~かもしれない、「get along」=仲良くする
A:Do you think she is telling a lie?
彼女は嘘をついていると思う?
B:Perhaps, perhaps not.
なんとも言えないな。
(そうかもしれないし、違うかもしれない)
※「lie」=嘘
確信度50パーセント以下(その2)
確信度が50パーセント以下で、「perhaps」より砕けた言い方の「多分」の英語は「maybe」です。
A:Do you think the price is going to go up?
物価は上がると思う?
B:Maybe.
もしかしたらね。
A:That's not an answer!
それは答えになってないよ!
そやから、真面目に意見を聞かれたときに「maybe」を使って答えたら、「それは答えになっていない」と失笑を買うこともある。
Maybe I am going to my son's place after I finish my work here.
ここで仕事を終えたら、息子のところに顔を出すかもしれません。
A:Are you really going to rent a goat which is said to take care of your weeds this summer?
この夏、雑草を食べてくれる(と言われている)山羊を本当に借りるのですか?
B:Maybe.
たぶんね。
(まだ分からないけど)
※「rent」=借りる、「goat」=山羊、「take care of~」=~の面倒を見る、「weed」=草
「『多分』って意味じゃないよ」という意味やから「今言ったことは本気やで!」という意味。
I am going to college and I don't mean maybe.
絶対に大学へ行くのだから!私は本気よ!
確信度80パーセント以上
確信度が80パーセント以上の「多分」の英語は「probably」です。
「十中八九は正しい」というイメージです。
I think I have probably left my wallet in my car.
車に財布を忘れてきたようです。
(かなり確信がある)
※「leave」=置いてくる、leave-left-left、「wallet」=財布
He is probably going to marry his high school sweetheart.
彼は高校時代からの彼女と結婚するはずさ。
※「sweetheart」=恋人
A:I think you took the wrong turn back there.
さっき違う道に入ったと思うよ。
B:You are probably right. I am going to do a U-turn here.
その通りのようだ。ここでUターンをするよ。
※「take a wrong turn」=曲がる場所を間違える
感覚としては、なんとなく勢いで「probably」を使っている場合が多いかも。
英会話を独学で身につける方法とは?
この記事では、「多分」の英語について、どれくらい自信があるかに基づいて、それぞれ異なる単語を紹介しました。
まずは、大まかな使い分けだけでも覚えておくことをおすすめします。
なお、英会話を独学で身につけるためには、こうした例文を覚えるだけでなく、英語を話すための練習が必要です。
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