英会話が独学で身に付く!最短で英語が話せる3ステップ勉強法とは?
「英会話を独学で身につけるには、どんな勉強をすればいいのかな?」というのは、誰もが一度は考えることではないでしょうか?
簡単な英会話だけでもできれば、仕事の幅を広げたり海外旅行をもっと楽しんだりすることができます。
さらに、英会話ができれば周りの人があなたを見る目が、尊敬の眼差しに変わること間違いなしです。
でも、英会話は努力してもなかなか上達しません。
頑張っても結果が出ないので、もう何をやったらいいのか分からなくて神頼みでもしたくなるくらいですよね。
そこで今回は、英会話がぜんぜんできない状態から独学して英語ペラペラになるにはどのように勉強すればいいかをステップごとに説明します。
このステップで勉強することで、無駄な勉強に時間を使うことなく独学でも英会話を身につけることができます。
英会話が自由にできるようになったら、
- 海外旅行をパック旅行ではなく個人旅行で楽しむ
- 本当にやりたい仕事ができるようになる
- 外国人の友達や恋人ができる
- 洋画や海外ドラマを英語のまま楽しむ
など、今までは夢だったことがたくさんできるようになります。
私は、生まれも育ちも日本で、大人になってから英語の勉強を始めました。
それでも、この方法で勉強してTOEIC初受験で940点を取り、英語力だけを頼りに生計を立てられるようになりました。
才能や年齢に関係なく誰でも実現できるので、ぜひあなたも挑戦してください。
目次
今までの勉強法では英会話が身につかない理由
英会話を独学で身につけるにはどう勉強すればいいかをお話しする前に、間違った英語の勉強法についてお話しておきます。
間違った勉強法を知ることで、正しい勉強法をよりよく理解できる上に、今までと同じ失敗を繰り返さないで済むからです。
文法ばかり勉強していると後で困ったことになる
日本人なら誰もが中学と高校で英語の文法を勉強します。塾や予備校に通ってさらに徹底的に頭に詰め込む人も大勢います。
かくいう私も受験のときに英文法をせっせと勉強しました。
「文法のことなら何でも知ってるぞ」というくら自信がありました。
「これだけ勉強したんだから、英語ペラペラに違いない」と思っていました。
でも、社会人になってからニュージーランドにワーキングホリデー留学したとき、初日にすべての自信が崩れ落ちてしまいました。
私の英会話力は英語ペラペラからはほど遠く、海外旅行者向けの英会話フレーズ集に載っている英文をそのまま言うか、単語を言うかというレベルだったのです。
後で知ったのですが、文法は、文字で書かれている英文を分析して日本語に変換するのには向いています。
でも、耳で聞いた英語をすばやく理解したり、すばやく英作文したりして声に出して言うという作業にはまったく役に立ちません。
英語ペラペラになるには、英文法をせっせと勉強しても役に立たないのです。
英文法の勉強は、自動車の運転を本から学ぶようなものです。知識ばかり詰め込んでも、実践の練習ができていなければ役に立ちません。
さらに、文法を勉強しすぎると、細かいことが気になって言葉が出てこなくなります。
たとえば、『~するつもり』と言うときに、
「『will』と『be going to』のどちらを使ったらええんやろう?」
なんてことが気になって言葉が出てこなくなります。
もちろん、『wil』と『be going to』は少し意味が違うので、本当は正しく使い分ける必要があります。
でも、コテコテの日本人が、少しくらい変な英語を話したって誰も気にしないじゃないですか。
ネイティブみたいにニュアンスまで考えて正しく話すことより、とりあえずは少し変な英語でもいいので「意味が通じる英語」を話すことが大事なんですよ。
でも、受験英語やTOEICみたいに文法を重視する勉強をしていると、誰も気にしないような細かいことが気になって何も話せなくなってしまいます。
英語ペラペラになるには、最初のうちは間違ってもいいのでたくさん話すことが大切です。
細かい文法は、英語を少し話せるようになってから追加的に覚えていけばいいんです。
最初から細かい文法を勉強しすぎると、英語ペラペラになるどころか頭が混乱して何も言えなくなってしまいます。
英語ペラペラになるには、文法と単語をバリバリ勉強した方がええのと違うんか?
それが違うんやなあ。知識ばっかりあっても使いこなせんかったら意味ないんや。
英語ペラペラになるには、まずは少ない知識を上手く使いこなせるように練習することが重要なんやで。
英会話教材で勉強しても上達しない理由は?
大手企業が販売している英会話教材の特徴として、「聞き流していたら英語ペラペラになれる」ということがあります。
でも私は今までに、CMに出ている人以外には、聞き流していたら英語ペラペラになったという人を一人も見たことがありません。
恐らくあなたも、聞き流し勉強で英語ペラペラになった人に会ったことがないはずです。
そんなことは不可能だからです。
このような宣伝文句を信じてしまうと、何万円~何十万円という英会話教材の費用と、何年もの期間を無駄に過ごすことになります。
聞き流し学習に効果がない理由の1つは、インプット中心の学習になるということです。
つまり、英語の知識を耳から取り入れる練習ばかりしているということです。
しかも、「聞き流し」ているので、集中して聴くのと比べて効果はかなり低くなります。
英会話は、自分の頭で考えて英作文し、それを声に出して言う作業です。
だから、自分の頭で考えて英作文する練習をしなければ、英語ペラペラになるわけがありません。
また、お決まり英会話フレーズを覚えるだけで英語ペラペラになれると宣伝している教材もありますが、それも誇大広告と言えます。
海外旅行先のホテルの会話のように、決まり切った会話のやり取りの場合は、お決まり英会話フレーズを暗記すれば何とかなります。
でも、自己紹介をして、家族や仕事のことを話したり趣味のことを話したりするのは、お決まり英会話フレーズだけでは対応できません。
英語ペラペラになるには、やはり自分で英作文する練習が必要なのです。
「英会話スクールに行けばきっと英語ペラペラに」と期待しても・・・
英語ペラペラになるには英会話スクールに行くのが一番の近道と思っていませんか?
英会話スクールなら外国人と直接英語で話すわけだから、アウトプット(話したり書いたりすること)の練習をたっぷりできると思いがちです。
でも、日本中にたくさんの英会話スクールがあり、月5,000円くらいで個別レッスンを受けられるオンライン英会話スクールがあるにもかかわらず、英語ペラペラの人が増えているという印象はありません。
英語ペラペラになれない主な理由をあげると、
- 練習時間が短い
- インプットが少ない
- 話す時間が短い
ということがあります。以下に詳しく説明します。
1.練習時間が短い
1回1時間の英会話レッスンを週に1回受けた場合、1か月で4時間の英会話の練習になります。週に2回受けても月に8時間。
1年は52週なので、8×12=96。つまり1年に96時間の練習になります。
これを1日24時間で割ると4日にしかなりません。1年に4日分の練習では、英語ペラペラになるには十分ではありません。
2.インプットが少ない
英会話レッスンとは別に、英語教材を使って自分で勉強しているなら別ですが、英会話レッスンだけではインプットする量が少なすぎます。
英語ペラペラになるには、たくさんの単語や熟語を使いこなさなければいけないので、1年に4日の勉強だけでは足りません。
3.話す時間が短い
単純に計算すると、1時間のレッスンでも、その半分である30分は先生が話している時間になります。つまり、あなたが話す時間は30分。
しかも、英会話初心者は、英語がなかなか口から出てこないので、「え~っと」と言いながら考える時間がものすごく長くなります。
結果として、自分が話す時間はほんのちょっぴりということになるんですね。
ちょっぴりしか練習しなければ、ちょっぴりしか英語は上達しません。
英語ペラペラになるには、かなりの年月がかかりそうです。
英語ペラペラになれない理由は他にもいろいろある。
たとえば、ネイティブの先生がアルバイト講師やから指導力が不足してるとかね。
でも、そんなこと話しても英語は上達せんから、これくらいにしとくわ。
単語をひたすら覚えるのは無駄
受験や英検、TOEICなどの試験では、単語をたくさん知っているかどうかで高得点を取れるかどうかが決まってしまいます。
だから、誰もが単語帳を見ながら単語をたくさん暗記するわけですね。
でも、大量の単語を暗記しても、英語ペラペラにはなれません。
なぜなら、単語帳を見て覚えたり、ノートに書いたりして覚えた単語は、筆記試験では役に立つけれど英会話では役に立たない形で脳に記憶されるからです。
だから、たくさん覚えた単語は、受験やTOEICが終われば無駄になってしまいます。
英会話で単語を使えるようになるには、英会話で使える形で単語を覚える必要があります。
英会話で使える単語の覚え方については、後ほど説明します。
失敗なし!英会話を独学で身につける3ステップ勉強法
ここから、英会話を独学で身につける3ステップ勉強法についてお話ししますが、その前に理解していただきたいことがあります。
それは、「最初からネイティブみたいな英語ペラペラを目指してはいけない」ということです。
英語をぜんぜん話せない状態から、いきなりネイティブみたいに話せる状態になれるわけがありません。
英会話ができない状態から英語ペラペラになる過程は、
- 最初はぜんぜん話せない状態だったのが
- 短いカタコト英語を何とか言えるようになり
- 少し長いカタコト英語を話せるようになり
- それからやっとスムーズに話せるようになってくる
というのが普通です。
いきなりネイティブみたいに英語ペラペラに話せることを期待していると、カタコト英語を話すのが恥ずかしくなったり、間違えるのが怖くなったりして何も話せなくなってしまいます。
最初は、カタコト英語でもいいからコミュニケーションできることを目標にしましょう。
気の利いた英語フレーズ、格好いいフレーズを使うのは、3ステップ勉強法で英語を話せるようになってからです。
それでは、3ステップ勉強法を紹介します。
英会話を独学で身につけるには、以下のステップで勉強するのが最短です。
ステップ2:基礎文法を「知っている」から「使える」にアップグレードする
ステップ3:効果的なアウトプットを繰り返す
これから、各ステップについて詳しく説明します。
「その英語、ネイティブはカチンときます」みたいな本があるやんか。
カタコト英語やったら失礼になって、外人を怒らせてしまうんと違うか?
どれだけ心の狭い外国人なんや!
英語を勉強中の日本人が少々変な英語を話しても、そんなことで怒る人はおらんで!
「Maybe, maybe…」(たぶんね)みたいに、ええ加減な返事をしとったらイライラして怒るかもしれんけど、英語が下手やから怒るなんてことはないで。
ステップ1:基礎文法を一気に学ぶ
「英会話に文法は不要」はウソ
「英会話を身につけるのに文法は不要だ。ネイティブは文法を知らないけど英語を話せるじゃないか」という意見がありますが、これは間違いです。
ネイティブは、生まれたときから100パーセント英語の環境で何年も生活することで、英語の文法を自然に身に付けてしまっているから英会話ができるのです。
自然に言語が身に付くのは12歳~13歳くらいまでと言われています。
子供のときに100パーセント英語の環境で生活しなかった私達が英語ペラペラになるには、教材から文法を学ぶ必要があります。
文法というのは、単語をどのような順序で並べるかを論理的にまとめたものです。
文法を知らなければ、どんな順序で単語を並べたらいいのか分からないので、デタラメな英語になってしまいます。
中学英語の文法で十分に話せる
まずは、中学レベルの英文法を復習しましょう。というのも、日常会話レベルの英会話なら、中学レベルの英文法だけで十分に間に合うからです。
ウソだと思うなら、ハリウッド映画のスクリプトをネットで見つけて、登場人物の台詞を調べてみたら分かるはずです
本当に中学で習うような簡単な英文ばかり使って会話が行われています。
難しい英文を読むためには、高校で習うレベルの英文法が必要なときもありますが、日常会話をするためには中学レベルの文法で十分なんですね。
だから、英会話を独学で身につけるには、まずは中学レベルの英文法を復習しましょう。
一番重要なのは5文型
英会話を独学で身につけるために、文法の中で一番大切なのは文型です。
文型というのは、単語をどの順序に並べればいいかを分かりやすくまとめたものです。
とりあえずは、第1文型から第5文型を覚えたら英会話は何とかなります。
文型を覚えてから、関係代名詞など上のレベルを目指しましょう。
受験に出るような細かいことは気にしない
受験や英検、TOEICのような試験では、ほんの小さな間違いでも減点されてしまいます。
でも、英会話のときには少しくらい間違えても意味が通じていればOKです。
たとえば、「He has・・・」ではなく「He have・・・」と言ってしまっても通じます。
ステップ1の段階であまり細かいことにこだわりすぎると前に進めなくなるので、中学で習う文法事項をだいたい理解できたらOKとしましょう。
英会話を独学で身につけるには、最初のうちは細かいことは気にせずにたくさん英語を話すようにしましょう。
専門的なことを話すには、その分野の単語・表現を覚える
日常的な英会話をするだけなら、中学レベルの文法と単語で何とかなります。しかし、中学英語だけでは大人の会話をするには限界があります。
大人の会話というのは、たとえば仕事、政治、経済、スポーツ、趣味、家族や子供のことなどです。
こういったことを話すには、その分野で使われる単語や表現を知っていなければなりません。
だから、英会話を独学で身につけるには、中学レベルの文法と単語に加えて、その分野で使われる単語や表現を覚える必要があります。
とは言っても、単語はたくさん知っている方が有利
中学レベルの単語を使えば、日常的なことはほとんど表現できます。でも、会話の相手も中学レベルの単語だけ使ってくれるとはかぎりません。
そもそもネイティブの人は、日本の中学でどんな英語を習うのか知らないので、難しい単語を使って話しかけてくる可能性もあります。
だから、語彙力が弱いと、相手の言うことを理解できないことがあります。
もし知らない単語が出てきたときは、知ったかぶりをせずに「それはどういう意味ですか?」と聞くようにしましょう。
What do you mean by that?(それはどういう意味ですか)
What does ~ mean? (~とは、どういう意味ですか)
短期集中で勉強する
文法に苦手意識があるからといって文法の勉強を長引かせるより、1週間か2週間くらいで一気に終わらせてしまいましょう。
中学で3年かけて学ぶことをそんな短期間でできるはずがないと思うかもしれませんが、実はできてしまいます。
なぜなら、中学生のときみたいに単語のスペルを完璧に覚えたり、細かい文法事項を暗記したりする必要はないからです。
中学の文法は、書店に行けば1冊の本に分かりやすくまとめられている教材が見つかります。
そういった本を読んで理解できれば、それでOKです。
また、英会話ハイウェイの文法コーナーでは、初心者が英語の基礎の基礎から学べるように、基礎文法をまとめています。
上の記事から順に読んでいくと、基礎文法を効率よく学ぶことができます。
1単元10分くらいで読めるので、ぜひ活用してください。
完璧に覚えていなくてもいい
繰り返しになりますが、試験を受けるわけではないので文法事項を完璧に暗記する必要はありません。
また、ステップ2『基礎文法を「知っている」から「使える」にアップグレードする 』で、文法事項を体で覚える練習をするので、ステップ1ではだいたい理解できていれば大丈夫です。
また、ステップ2に進んでから分からないところが出てきたときは、そのときに調べればいいだけなので安心してください。
ステップ2:基礎文法を「知っている」から「使える」にアップグレードする
ステップ2では、ステップ1で学んだ文法を使えるレベルにアップグレードします。
ステップ1で学んだ文法は、知識として頭の中に入っていますが、英語ペラペラになるには役に立ちません。
自動車の運転を本から学んでも運転ができないのと同じ理屈です。
そこで、ステップ2では、英語ペラペラになるために、瞬間英作文トレーニングで英語を体で覚えます。
瞬間英作文とは
英会話を独学で身につけるために英語を体で覚えるには、瞬間英作文が効果的です。
瞬間英作文というのは、短くて簡単な日本語文を見て、それを瞬間的に英語に訳す練習のことです。
長い文章を時間をかけて翻訳するのではなく、短い文章を瞬間的にたくさん作ることで、英会話のときに役立つすばやい英作文力を伸ばすことができます。
たとえば、
「私は、来週、この本を読むつもりです。 」
という日本語文を見て、すぐに
I am going to read this book next week.
のように英語に訳して声に出していいます。
瞬間英作文では、同じようなパターンの文をたくさん英作文することで、そのパターンを体で覚えてしまいます。
上記の英文のようなパターンを覚えるなら、
「私は、新しいコンピュータを使うつもりです。 」
I’m going to use the new computer.
「あなたは、3時半に、彼と会うつもりです。 」
You are going to see him at three thirty.
のように、同じパターンの英作文をたくさん練習します。
こうした練習を瞬間英作文専用の教材を使って行います。
同じパターンの英文を繰り返し練習して、体で覚えてしまうゆうことやな。
そやけど、教材に出てる英文しか言えるようにならんのと違うか?
和文英訳みたいに時間をかけてゆっくり英作文したり、英文を丸暗記したりするだけやったら、教材に出てくる英文しか身に付かんなあ。
でも、これから説明する方法で練習したら、教材に載ってないことも話せるようになるから大丈夫や。
オーディオを聞いて練習する
瞬間英作文の練習は、最初は上記のようなテキスト文を見て練習します。
しかし、テキスト文を見て英作文するのに少し慣れてきたら、今度は日本語のオーディオを聞いて、それを英作文する練習をしましょう。
経験的に言いますと、教材を目で見て英作文するのと、オーディオを聞いて英作文するのとでは、オーディオを聞いて英作文する方が脳の働き方が実際の会話に近いように思います。
また、オーディオは流れ続けるので、次の問題が始まる前に英作文しなければいけないという時間的なプレッシャーがあります。
このプレッシャーのおかげで、英作文するスピードが格段に速くなり英語ペラペラに近づくことができます。
外国人と話しているところを想像する
瞬間英作文の効果を何倍にも増加させるコツは、目の前に外国人がいるところを想像して、外国人と話しているつもりで練習することです。
「英会話教材を使って勉強しています」という意識で練習するのと、外国人と英語で会話しているつもりで練習するのとでは、効果がまったく違ってきます。
独学で英語ペラペラになるには、実際の英会話をイメージすることがどうしても必要になります。
慣れるまでは少し難しいかもしれませんが、瞬間英作文に少し慣れてきたら必ず取り入れてください。
パッと出てくるようになるまで練習する
瞬間英作文は、時間をかけて英作文しなくても自然に英語が出てくるまで繰り返し練習するのがポイントです。
頭で考えながら英作文しているうちは、まだ練習不足です。
考えなくても英語がパッと出てくるようになれば、それは「体で覚えた」と判断してもいいでしょう。
英会話を独学で身につけるには、パッと出てくるまで練習することが必須です。
瞬間英作文の限界
瞬間英作文は、頭で理解しているだけだった英文法を体で覚え、瞬間的に英語で言えるようになるための効果的な練習法です。
英会話を独学で身につけるために必須の練習とも言えます。
でも、瞬間英作文にも限界があります。
それは、英会話教材に載っている英文しか練習できないということです。
だから、自分の趣味について話せるように練習したいと思っても、瞬間英作文の教材にはあなたの趣味のことは載っていないので練習できません。
そこで、これからお話しする勉強法で瞬間英作文の弱点を補います。
単語を入れ替えて文を広げる
瞬間英作文では、英会話教材を使って英作文の練習をします。
次は、自分が言いたいことを言えるように、自分で英作文する練習をします。
とは言っても、最初から長い英文を作るのは難しいので、段階的に長い英文を作ります。
たとえば、何でもいいので身近なことを題材にして、最初は以下の 1 のような短い英文を作ります。
そして、 会話として相手に興味を持ってもらえるような 9 や 10 の文章までの発展させていきます。
1. 私は、コーヒーがほしいです。(基本の文型 S+V+O)
I want coffee.
2. 私は、コーヒーが一杯ほしいです。
I want a cup of coffee.
3. あなたは、コーヒーがほしいです。(2 の文章の主語を変更)
You want a cup of coffee.
4. コーヒーが一杯ほしいですか?(3 の文章を疑問文に変える)
Do you want a cup of coffee?
5. コーヒーを一杯飲みますか?(不定詞「to have」を追加)
Do you want to have a cup of coffee?
6. コーヒーを一杯いかがですか? (丁寧な勧誘「Would you~? 」の文に発展)
Would you like to have a cup of coffee?
7. その角のカフェでコーヒーを一杯いかがですか?(場所を追加)
Would you like to have a cup of coffee at the cafe around the corner?
8. その角のカフェで、コーヒーを一杯いかがですか?
カプチーノがとっても人気があるんですよ。 (場所を説明する文を追加)
Would you like to have a cup of coffee at the cafe around the corner?
Their cappuccino is very popular.
9. その角のカフェで、コーヒーを一杯いかがですか?
カプチーノがとっても人気があるので、いつも混んでいるんですよ。 (説明をさらに追加)
Would you like to have a cup of coffee at the cafe around the corner?
It’s always busy there because their cappuccino is very popular.
このように、段階的に情報を追加して、長い英文を作れるように練習します
「a cup of coffee」を「dinner」に、「cafe」を「restaurant」に変更し、 「cappuccino」を「pizza」などに変えれば夕食のお誘いになります。
10. その角のレストランで、夕食でもいかがですか? ピザがとっても人気があるので、いつも混んでいるんですよ。
Would you like to have dinner at the restaurant around the corner?
It’s always busy there because their pizza is very popular.
10の英文をパッと言えるようになったら、英語ペラペラと言ってもいいでしょう。
最初から10の英文を作るのは難しいと思います。でも、最初は短い英文を作り、段階的に長い英文を作る練習をすると、慣れてきたら最初から長い英文を作れるようになってきます。
この練習は、英会話教材がなくても頭の中だけでできるので、バスや電車の中やちょっとした待ち時間などを有効活用することができます。
最初は簡単な英文を作って、それに肉付けしていくわけやな。
そうそう。自分の身の回りのことを英作文するから、教材に載ってない自分のことも話せるようになるで。
ステップ3:効果的なアウトプットを繰り返す
英会話を独学で身につけるには、インプットだけでなくアウトプットをたくさん練習する必要があります。
インプットというのはステップ1やステップ2のように、英会話教材などから文法や知識を頭に覚え込ませる作業のことです。
アウトプットというのは、頭に入っている知識を取り出す練習をすることです。
英語で話すという作業は、アウトプットを素早く行うという作業なので、英会話を独学で身につけるにはアウトプット練習が必須です。
アウトプットの練習は、以下の3つの方法で効果的にできます。
- 英文日記を書く
- 趣味や仕事について英作文する
- 英会話スクール
英文日記を書く
その日の出来事を英語で日記に書きましょう。
最初から英語で書くのが難しい場合は、最初は日本語で書いてから英語に書き直すという順序でもかまいません。
英語でどう表現していいのか分からないところは、簡単な言葉に置き換えて英作文します。
たとえば、以下の文を英語で書くとします。
↓
今日は、朝6時に起きてカーテンを開けた。
8時半までに会社に行くには、 7時には家を出なければいけないので、急いでシャワーを浴びて朝食をとった。
このままでは英作文できない場合は、以下のように書き換えます。
↓
今日は、私は朝6時に起きた。
そして、私はカーテンを開けた。
私は、8時半までに会社に行きたい。
だから、私は7時に家を出なければいけない。
だから、私は、急いでシャワーを浴びて、そして朝食をとった。
これなら中学2年くらいの英語力でも十分に対応できます。
日本語文を英語に訳すという方法で日記を書いていると、そのうちに慣れてきて最初から英語で書けるようになってきます。
文法や表現を間違っている可能性はありますが、気にしないでたくさん書くことに集中してください。
ここでは、正しい文法を練習することが目的ではなく、頭に蓄えた知識をすばやく取り出す練習をすることが目的だからです。
趣味や仕事について英作文する
毎日日記を書いていると、同じような内容になってしまいがちです。
そこで、趣味や仕事、家族のことなど、自分の身の回りのことについて英作文します。
身の回りの話題は、外国人と知り合ったときに必ず話題になることなので、しっかり英作文しておけば必ず役に立ちます。
これらは必ず役に立つ話題なので、できればネットで見つかる添削サービスなどを活用して添削してもらうといいでしょう。
Googleで「英文 添削」と検索すると、たくさんの添削サービスが見つかりますので、条件のあうサービスを選んでください。
添削してもらった英文は、何度も声に出して練習して完璧に覚えてしまい、パッと口から出てくるようにしておきましょう。
なお、正しい発音を覚えるためには、添削した作文をネイティブに読み上げて録音してもらうことです。
録音してくれるネイティブは、オンライン英会話スクールの先生に頼むのが簡単です。
オンライン英会話の先生に録音してもらう場合は、Windows 7までであればTapurという無料ソフトをインストールすれば、スカイプの会話を録音することができます。
録音してもいいか断った上で録音しましょう。
なお、Windows 10には最初から録画機能が搭載されています。
Windowsキーを押しながらGを押すとメニューが表示されるので、後は録画ボタンをクリックするだけです。
なお、録音ソフトが見つからなければ、パソコンのスピーカーの近くにスマホを置いて録音すればいいかと思います。
また、ランサーズやココナラなどのサービスで、英語を録音してくれる人を探すのもおすすめです。
上記のサービスで「英語 録音」などと検索すると、録音してくれる人が見つかります。
ランサーズやココナラで、ネイティブと交渉せなあかんのんか?
ランサーズやココナラに登録している外国人は、日本語ペラペラだったり、知り合いの日本人を通じて交渉したりすることになるから、日本語のやり取りだけで大丈夫や。
どうしても面倒な場合は、僕にメールしてくれたら有料で添削と録音をしてもええで。
英会話スクール
独学だけで英会話が完全に身につく方法があれば便利なのですが、英会話とは人と話すことである以上、人を相手に話す練習は必ず必要になります。
人を相手に話す練習をするには、英会話スクールを活用するのがお手軽です。
特に今は、オンライン英会話なら月5,000円~10,000円くらいで毎日レッスンを受けられるので、これを活用しない手はありません。
ただし、英会話スクールに通学するにしても、オンライン英会話スクールでレッスンを受けるにしても、英会話講師まかせにしていては英会話は上達しません。
英会話スクールで勉強して英会話を身につけるには、以下の4つのポイントに注意しましょう。
- 自分でレッスンを準備する。
- 質問をたくさんしてもらう
- おしゃべりな講師は避ける
- 「Repeat after me.」形式 のレッスンは受けない
1.自分で話題を準備する。
英会話スクールでは独自の英会話教材が用意されていますが、ステップ1とステップ2を終えたあなたには、そんなお仕着せの教材は不要です。
レッスンで何について話すのか、前もって自分で準備しましょう。
たとえば、自己紹介ができるようになりたいなら、自己紹介で話したい内容を前もって英作文しておきます。
そして、英会話レッスンのときには、英文を見ずに自分の言葉で自己紹介をしましょう。
このときに、間違っている部分を修正してもらいます。
また、準備しているときに分からないことがあれば質問して解決しましょう。
2.質問をたくさんしてもらう
(1)で、あなたが話しているときに、理解できないことがあれば質問してもらいましょう。
たとえば、あなたが英語で「私の母は生け花を教えています。」と言ったとします。
このときに「生け花」の意味が分からないなら、「生け花とは何ですか?」と質問してもらいます。
質問されたあなたは、生け花とは何かを説明するために、頭脳をフル回転させて英文を作る必要が出てきます。
英語を話すために頭をフル回転させることで、あなたの英会話能力は急速に伸びていきます。
私の母は生け花を教えています。
生け花とは何ですか?
生け花というのは、花をハサミで切手、剣山にさして・・・
剣山って何ですか?
剣山というのは、針の山のことで・・・
3.おしゃべりな講師は避ける
英会話講師の中には、自分が話し続けるおしゃべりな人もいます。
あなたが話す練習をする必要があるのに、先生が話してあなたは聞いているだけという状態になります。
リスニングの練習はCDを聞けばいいので、英会話の先生の話を聞くために時間を使うのは無駄です。
だから、前もって「あなたが話して、先生は聞く、質問する」ということをはっきりと伝えておきましょう。
それでもおしゃべりを止めない先生は、さっさと縁を切ってしまいましょう。
4.「Repeat after me.」形式 のレッスンは受けない
効果が出ない英会話レッスンの1つに「Repeat after me.」形式のレッスンがあります。
これは、先生が英文を読み上げて、その後に生徒が同じ英文を読み上げるという形式のレッスンです。
先生:I always drink coffee in the morning.
あなた:I always drink coffee in the morning.
というようなレッスンです。
このような形式の英会話レッスンにまったく効果がないとは言いませんが、こんな練習なら英会話教材を使えば一人でもできますので、わざわざ英会話の先生と一緒にやる必要がありません。
せっかくお金を払ってレッスンを受けるのだから、一人ではできないことをするべきでしょう。
なお、英会話学校を最大限に活用する方法については、以下の記事で詳しく説明しています。
⇒英会話教室の効果を10倍引き出す勉強法!失敗しない11テクニック
⇒【動画で比較】フィリピン人の英語ってどうなの?「なまり」はうつらない?
英会話レッスンを受けるときに参考にしてください。
英会話を独学で身につける方法のまとめ
この記事では、英会話ができない状態から独学して英語ペラペラになるにはどのように勉強すればいいかをステップごとに説明しました。
このステップで勉強することで、無駄な勉強に時間を使うことなく英会話を独学で身につけることができます。
英語は、間違った方法で勉強していては、いくら努力しても身に付きません。
でも、正しい勉強方法と順序で勉強することで、意外なほど簡単に上達します。
ここで紹介した方法は、今までいくら努力しても結果が出なかったあなたの英語人生を一変するくらい効果があります。
ぜひ実践して、英語を話せる人になってください。
英会話を独学で身につける勉強法をもっと詳しく知りたいなら
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英語ペラペラどころか、何一つ英語で話せない・・・とほほ(涙)