留学って意味あるの?留学を検討するときに考えるべき重要3項目
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こんにちは!
英会話ハイウェイ運営者のアキラです。
あなたは海外留学を考えたことはありますか?
私は二十代のときにニュージーランドにワーホリで行き、その後、アメリカのカレッジに留学しました。
留学していたときは、なかなか英語が身に付かなくて苦労しました。
でも、苦労したおかげで帰国後に、英語だけで生計を立てられるようになりました。
また、一生の思い出になる素晴らしいことをたくさん経験できたので、留学して本当によかったと思っています。
でも、留学生の中には、日本人だけと付き合って、日本にいるのと変わらない生活をする人もいます。
もしそんな生活をするなら、留学することに意味はあるのでしょうか?
今日は、外資系のキャビンアテンダント(客室乗務員)であるシノブさんに、海外留学の意味についてお話を聞きました。
留学することに意味はあるの?
「英語を上達させるのに留学は本当に必要か?」
この問いに対して、自分の経験に基づいて答えると、私は「絶対に留学が必要」だとは思っていません。
特に以下の2点に当てはまる人は、「留学しても意味がない」とすら思います。
1)留学するための十分な英語力を持っていない
なんとなく「語学力を伸ばしたい」、「留学すれば何とかなるだろう」と考えて、基礎の英語力がないまま留学してしまうと涙を飲むことになります。
文法や基礎単語など、英語の基礎知識を身に付けていて、アウトプット練習(英会話)をたくさんしたい方には、留学はかなり効果的だと思います。
でも、文法も何も分からない状態で留学すると、文法を学んだり単語を覚えたりするなど、知識をインプットするだけで手いっぱいになってしまいます。
そして、アウトプットの練習(英語を話す練習)ができないままに、あっという間に留学が終わってしまうことになります。
短期語学留学に、このパターンが多い気がします。
ですので、以下のような人には留学は向いています。
- 英語の基礎力がある人
- 留学する目的がはっきり決まっている人
- ほぼ知識がゼロでも積極的に英語で話しかられる人
でも、上の3点のどれにも当てはまらない場合は、大金を使ってまで留学する意味がどこにあるのか再検討した方がいいでしょう。
日本でも英語は勉強できるので、「自分に留学は必要か?」と、よく考えてみるべきです。
2)海外の語学学校に行っても日本人で集まってしまう
留学でよくある失敗は、「せっかく海外にいるのに日本人とばかり話してしまう」、「語学学校に行ったのに日本人ばかりだった」というパターンです。
これでは、せっかく高いお金を費やして留学してもムダになってしまいます。
慣れない外国の地で日本語で話すことに安心してしまい、ついつい日本人とつるんでしまう。
たまにはいいかもしれませんが、そんな生活をしていては英語力は身に付きません。
私は大学生のときに、1か月フィジーへ語学留学しました。
このとき、フィジーの語学学校は、「日本人しかいない」「文法などの勉強ばかりで日本の学校と変わらない」という状態でした。
また、滞在先はかなり田舎だったため、授業が終わった後に英語を使うような場所はありませんでした。
さらに、ホストファミリーには英語を話せない人もいて、ホスト先でも英語を話す機会には恵まれませんでした。
留学エージェントは、留学生を送り出すことが仕事ですから、自分たちの不利になるようなことは教えてくれません。
ですから、これらのことは事前にしっかり調べていくべきだった、と痛感しました。
現在、私は海外に住んでいますが、積極的に外国の人と話すようにしています。
話さなければ失敗することはないけれど、英語は上達しないからです。
外国人と英語で話すことで「あ、こういう言い回しにすればよかったんだ」「こういうときは、この単語を使えばよかったんだ」と、今でも自分の英語をアップデートしています。
留学で学べること・学べないこと
語学留学で海外に留学した場合、英語以外にも学ぶことは多くあります。
たとえば、土地の文化や歴史などは、実際に現地に行ってみないと分かりません。
また、留学先で一生の友人を作ることもできるかもしれません。
さらに、海外に出て初めて、「世界の中の日本」を知ることができます。
留学することで初めて、「海外では日本はどのように見られているのか」、「日本の常識は世界の非常識」ということを知り、驚く人もいるのではないでしょうか。
スキル面でいえば、語学留学ではない留学、たとえば
- 大学などの単位交換で行く場合
- 大学留学など英語で何かを学ぶ留学
は、語学力プラスアルファの知識が身に付きますので、将来的に有利になる可能性があります。
でも、「英語を勉強したいから語学留学」と安易に飛びつくのではなく、「自分が何をしたいか」という軸をしっかり持つことが留学には必要です。
せっかく留学しても、英語の基礎力のないまま留学したり、日本人だけと付き合ったりしたのでは、留学は無意味なものになってしまいます。
時間とお金をかけて留学するのですから、しっかり準備した上で留学し、積極的に外国人の友達を作るように行動して、多くのことを学び経験しなければ損です。
支払ったお金以上のものを吸収するために、「絶対に英語だけで生活する」と決心して留学することをおすすめします。
留学を考えている人へのアドバイス
少し前にもお話ししましたが、事前にある程度の文法をマスターしておくことと、留学先の情報をきちんと調べることが重要です。
そうでないと、日本人ばかり集まってしまって英語を使う環境がなかったり、学校で文法ばかり勉強するというように、せっかく留学する意味がなくなってしまいます。
留学中には日本人となるべく付き合わないで、英語圏外からの留学生など、外国の友人を作ることをお勧めします。
英語が母国語でない外国人の場合は、あなたの話す英語が完璧でなくても、一生懸命に耳を傾けてくれます。
また、彼らが話す英語はシンプルなので、比較的、簡単に聞き取ることができます。
そのような経験は、「自分にも英語を話せる」という自信につながり、留学が意味あるものに変わります。
私がどのように英語を勉強したか
短期留学したときには片言だった私の英語ですが、現在では生活・仕事をするのに不自由ないレベルで話すことができています。
参考までに言うと、留学当時のTOEICスコアは400点代、日本を離れる前に最後に受けたTOEICは830点でした。
どのように英語を私が勉強したかというと、
- 文法をきちんと勉強しなおした。
- よく使う例文を脳内で瞬間英作文した。
- 2で覚えた例文を実際に使った。
この3つをきちんとしていました。
「文法は不必要」、「習うより慣れろ!」と主張する人もいます。
これは、ある意味では正しいかもしれません。
しかし、「習うより慣れろ」を日本で実践するのは難しいと思います。
英語に慣れるには、朝から晩まで英語だけで生活するくらい、長い時間、英語だけで生活する必要があります。
でも、日本で生活していたら、英語に慣れるほど英語に触れる機会がないからです。
それに、単語や文法がある程度分かっていないと、支離滅裂(しりめつれつ)な話し方になってしまいます。
大人である私たちが第二外国語として英語を勉強するには、やはり単語や文法の基礎知識は不可欠です。
文法という基礎知識を身につけた上で、瞬間英作文の練習とアウトプットの練習を同時にこなし、間違っていたら指摘してもらうという勉強が効果的です。
さらに、周りに外国人がいる環境に飛び込みたかったので、外国人のいるアパートでルームシェアをしていました。
留学ができる経済力や時間があるのであれば、留学をすることも一つの手段であると思います。
一方で私のように、自ら外国人のいる環境に飛び込むのであれば留学をしなくてもよいでしょう。
留学には向いている人、向いていない人がありますから、「自分にとって留学は意味があるのか」ということをきちんと考える必要があると思います。
英会話が独学で身に付く勉強法とは?
いかがでしたか?
「留学すれば英語を話せるようになる」というイメージがあると思いますが、ただむやみに留学をすれば英語が話せるようになるわけではありません。
「自分にとって留学は意味があるのか」、「留学をする前にできることがあるのではないか」と、きちんと考えることが重要です。
これから留学を考えている人はきちんと自分と向き合って考えてみてくださいね。
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そこで今日は、
そんな疑問にお答えします。