丁寧な英語表現|目上の人と話すときに役に立つ厳選フレーズ10選
このコンテンツは、現役のプロ翻訳者であるアキラがネイティブの翻訳者と協力して、日常英会話で使う表現や勉強法をできるだけ分かりやすい言葉を使って説明するメディアです。
こんにちは!
英会話ハイウェイ運営者のアキラです。
この記事では、丁寧な英語の表現を10個厳選して紹介します。
日本語に丁寧な表現と失礼な表現があるように、英語にも丁寧な表現と失礼な表現があります。
親しい友達と話すときなら少し失礼な表現を使っても許してもらえますが、目上の人や仕事の相手などと話すときは、丁寧な英語を使いたいものですよね。
この記事では、覚えるだけですぐに活用できる丁寧な英語を10個厳選して紹介します。
今日からは、丁寧な英語で外国人と話せるようになってください。
丁寧な英語フレーズ
丁寧に話したいときには避けた方がいい表現と、丁寧な英語の表現を10個厳選して紹介します。
簡単に覚えられてすぐに使える表現を厳選しましたので、今日から英会話で活用してください。
NG: I want~.
中学の英語の授業で「~がほしい」は「want」と習います。
でも、「want」は「~がほしい」という意思を直接的に伝える言葉なので、目上に人に向かって使うのに適していません。
日本語でも同じことですよね。
「このオモチャがほしい」
「このハンドバッグがほしい」
のような言い方は、親しい間でしか使わないですよね。
丁寧に言いたいときは、「このハンドバッグがほしいのですが~」や「このハンドバッグをいただけませんか」など言い方を工夫するはずです。
英語では、「want~」を丁寧に言いたいときは、「would like~」を使います。
NG: I want a cup of coffee.
コーヒーがほしい。
GOOD: I would like a cup of coffee.
コーヒーをいただきます。
NG: Give me~
「Give me the newspaper.」(新聞を取ってくれ)のような命令文はおすすめしません。
「give me~」(~をくれ)に限らず、「Finish~」(~を終わらせろ)や「Reply~」(返事しろ)など、動詞の原形で文を始める「命令文」は、その名のとおり命令口調です。
命令文は、親が子供に向かって使ったり、親しい間で使うには問題ありませんが、仕事の同僚や目上の人に向かって使うのは失礼です。
何かを依頼するときの丁寧な英語は、「Could you~?」や「Could you please~?」を使いましょう。
NG: Hand me the report by tomorrow morning.
明日の朝までに、そのレポートを渡してくれ。
※「hand」=手渡す
GOOD: Could you hand me the report by tomorrow morning?
明日の朝までに、そのレポートを渡してもらえますか。
NG: No!
英語は日本語とは違い、「Yes」と「No」をはっきりと言う言語です。
でも、何かを頼まれたり招待されたりしたときに「No.」(嫌です)と言うのは、あまりに直接的すぎます。
丁寧な英語で「No」と言いたいときは、「I’m afraid I can't.」(申し訳ありませんができません)の方がおすすめです。
NG: No!
いや!
GOOD: I'm afraid I can't.
申し訳ありませんができません。
NG: Stop it!
「Stop it!」(やめてくれ)は、かなり直接的な命令文です。
誰かが嫌なことをしているときに「Stop it!」と叫びたくなる気持ちは分かりますが、丁寧な英語を使った方が良い結果を得られる可能性があります。
何かを止めてほしいときに役に立つ丁寧な英語は「Would you mind~?」(~するのは嫌ですか)です。
NG: Stop it!
止めてください。
GOOD: Would you mind not smoking in this room?
この部屋でタバコを吸うのは止めてもらえますか。
「Would you mind not~?」が、どうして「止めてもらえますか」という意味になるのか不思議かもしれないですね。
以下のように分けて考えると分かりやすいと思います。
「Would you mind~」(~は嫌ですか)
「not smoking in this room」(この部屋でタバコを吸わないこと)
つまり、直訳では「この部屋でタバコを吸わないことは嫌ですか」という意味になります。
日本語に訳すと変な文になりますが、英語ではこれで丁寧な表現になるので、気にせずに使いましょう。
ポイントは、「Would you mind~」の後ろに「not~ing」を続けることです。
NG: You don't understand me.
「You don't understand me.」(あなたは私のことを理解していない)は、強い批判の意味を込めた表現です。
「you」(あなたは)と相手を指しているので、言葉の意味は強力です。
こういうときは、以下のように「you」を使わずに「I」を使うと表現が丁寧になり、言葉の棘(とげ)がなくなります。
NG: You don't understand me.
あなたは私のことを理解していない。
GOOD: Perhaps, I'm not making myself clear.
おそらく、私の言い方が明確でないのだと思います。
※「make oneself clear」=自分の考えを明確に伝える
NG: You’re wrong.
「Your're wrong.」は「あんた、間違ってるよ」というニュアンスです。
言い方が直接的すぎて、相手を不快にさせる可能性があります。
良好な人間関係を維持したいなら、以下のような言い方を使うことをおすすめします。
NG: Your're wrong.
あなたは間違っています。
GOOD: I think you might be mistaken.
あなたは誤解されているのではないかと思います。
GOOD: Actually, ~(自分の考えや事実を伝える)
本当のところは、~です。
「Actually」(本当のところは)を使うと、「あなたは間違っている」と直接的に言うことなく相手の間違いを指摘することができます。
NG: Wait.
相手に待ってもらいたいときに、友達など親しい人が相手なら「Wait.」(待って)でもいいかもしれません。
でも、それほど親しくない人が相手なら、「Can you hold, please?」(お待ちいただけますか)や「Just a moment, please」(しばらくお待ちください)と言います。
NG: Wait.
待って。
GOOD: Can you hold, please?
お待ちいただけますか(電話で)。
GOOD: Just a moment, please.
しばらくお待ちください。
NG: Tell me~.
「Tell me~.」(~を教えてね)は、親しい間で日常会話で使うのには問題ありませんが、ビジネスなどで丁寧な英語を使いたいなら「Let me know~.」を使いましょう。
NG: Tell me when you are ready.
準備ができたら教えてくれ。
GOOD: Let me know when you are ready.
準備ができたら教えてください。
NG: That’s a bad idea.
同僚などがイマイチな提案をしたときに、「That’s a bad idea.」(それはひどい考えだ)と言いたい気持ちは分かります。
でも、「bad」と言われた人は、間違いなく気分を害するので言わない方がいいでしょう。
代わりに、「I don't think that's such a good idea.」(あまりいい考えだとは思いません)と言った方が柔らかくなります。
NG: That’s a bad idea.
それはひどい考えだ。
GOOD: I don't think that's such a good idea.
あまりいい考えだとは思いません。
なお、「I don't think that's such a good idea.」と言った後に、どこに問題があるのかを伝えた方がいいでしょう。
NG: This work isn't good enough.
「This work isn't good enough.」(この仕事は十分に良くない:イマイチだなあ)と言われた人は、間違いなく気分を害します。
代わりに、「To be honest, this needs some improvement.」(正直な意見を言うと、これは改善する余地がありますよ)をおすすめします。
このように言うことで、直接的に「良くない」という表現を避けて、「改善すれば良くなる」というニュアンスを伝えることができます。
また、「to be honest」(率直に言うと)を使って前置きをすることで、「あまり言いたくないけれど、あなたのために言うのですよ」というニュアンスを匂わせることができます。
NG: This work isn't good enough.
イマイチだなあ
(この仕事は十分に良くない)
GOOD: To be honest, this needs some improvement.
正直な意見を言うと、これは改善する余地がありますよ。
英語を話せるようになるには?
この記事では、丁寧な英語を話すためのヒントを10個厳選してお伝えしました。
英語の初級者のうちは、まだ丁寧な英語にこだわらずに、頭に浮かんだ言葉をドンドン話してもかまいません。
でも、ある程度、英語で話せるようになってきたら、丁寧な英語を話すように意識するようにしてください。
周りの人があなたを見る目が変わるはずです。
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