「期待する」は英語で?誤解を避けて正しく伝える動詞5選
「期待する」は英語でどう言えばいいでしょうか?
ある程度、英語を勉強した人なら「expect」という単語を思い付くかもしれないですね。
でも、「期待する」という意味の英語は「expect」の他にも複数あり、正しく使い分けないと外国人に誤解されてしまいます。
そこで、今回は「期待する」は英語でどう言えばいいのか、5つの「期待する」を紹介します。
この記事を最後まで読んで、「期待する」の英語を正しく使い分けられるようになってください。
なお、このページを読んで覚えた英語表現を英会話で自由自在に使いこなせる勉強法を英語の独学3ステップ勉強法のページで詳しく説明しています。
あわせてお読みください。
可能性があることを期待する
実現の可能性があることを待ち望んでいるときの「期待する」の英語は「hope」を使います。
「hope」は、「hope to + 動詞」「hope (that) + 主語 + 動詞」、「hope for~」の形で使われます。
She is hoping to learn more about American culture.
彼女は、アメリカ文化についてもっと学ぶことを望んでいます。
I hope that she can get away from her abusive husband.
彼女が、暴力をふるう夫から逃れられることを期待しています。
※「abusive」=虐待の
He was hoping for support from his parents.
彼は、両親からの支援を期待していました。
可能性が低いことを期待する
可能性が低い(ない)ことを「期待する」ときの英語は「wish」です。
「wish to + 動詞」、「with (that) + 主語 + 動詞」、「wish + 人 + luck/successなど」の形でよく使われます。
I wish to purchase a second house in the countryside.
田舎に別荘を買うことができたらいいのになあ。
※「second house」=別荘、「countryside」=田舎
I wish that I didn't have to work the rest of my life.
残りの人生、働く必要がなければいいのに。
※「rest」=残り
以下のように「wish + 人 + luck/successなど」の形で使う場合は、可能性が低いという意味はなく、純粋に「~を祈っている」という意味があります。
I wish you good luck.
幸運をお祈りしています。
当然起こることを期待する
良いことでも悪いことでも、当然起こることを「予期する」「期待する」の英語は「expect」を使います。
「expect + 名詞」、「expect to + 動詞」、「expect + 目的語 + to 動詞」、「expect (that) + 主語 + 動詞」の形で使われます。
I was expecting an answer from you.
あなたからの回答を待っていたのですよ。
He has never expected to win the lottery.
彼は、宝くじに当たることを期待したことはありません。
I expected him to understand what I wanted.
私が何をほしがっているのか彼が理解してくれることを期待していました。
I expect that my wife will be angry about this.
私の妻が、これについて起こっていることを予期しています。
I've been expecting you.
お待ちしていました。
(待っていた人が来たとき)
You need to try harder to exceed the expectations of your customers.
お客様の期待を超えるためにもっと頑張る必要があります。
Don’t expect too much.
期待しすぎないでくださいね。
予想する
「起こりうるものと考える」「将来のことを予想する」、「予想して事前に準備する」という意味の「期待する」は「anticipate」です。
「anticipate + 名詞」、「anticipate ~ing」、「anticipate + that + 主語 + 動詞」の形で使われます。
We are anticipating a lot of people at the concert.
コンサートに大勢の人が来ることを予想しています。
She expected that her husband would anticipate her needs.
夫が彼女のニーズを予想することを彼女は期待していました。
My son anticipates learning a lot about Christianity from you.
息子は、あかたからキリスト教について多くを学ぶことを期待しています。
He anticipated that there would be many people in the zoo.
動物園に大勢の人がいるであろうことを彼は予想しました。
心待ちにしている
「心待ちにしている」という意味の「期待する」の英語は「look forward to~ing」です。
I look forward to meeting you.
お会いするのを楽しみにしています。
I’m looking forward to meeting you.
お会いするのを楽しみにしています。
「look forward to~ing」と「be動詞 + looking forward to~ing」は同じ意味なので、どちらを使ってもかまいません。
「look forward to」の後ろは、動詞の原形ではなく動名詞「~ing」なのでお間違えなく。
その他の表現
お任せください
「あてにする」、「任せる」という意味の「期待する」の英語は「count on」です。
以下のように、日常英会話でよく使われるのでこのまま覚えてしまいましょう。
You can count on me.
私にまかせてください(期待していてください)。
I’m counting on you.
頼りにしているよ(期待しているよ)。
ガッカリする
最後に「期待する」の反対の意味である「ガッカリさせる」「失望させる」の英語を紹介します。
「ガッカリさせる」の英語は「disappoint」を使います。
Don't disappoint me.
ガッカリさせないでくれよ。
The movie disappointed him.
その映画に彼はガッカリしました。
I was disappointed by his attitude.
彼の態度にはガッカリしました。
※「attitude」=態度
覚えた表現を英会話で使いこなすには
この記事では、「期待する」の英語である「hope」や「expect」、「wish」などの使い方を意味ごとに5つに分けて説明しました。
これらを覚えれば、外国人との会話で「期待する」と英語で言いたいときに困ることはなくなるはずです。
英会話で使いこなすコツ
このページで紹介したような英語は、以下のように英語と日本語だけを覚えても英会話のときに使えるようになりません。
語句の使い方を身に付けるコツの1つは、以下のように英文ごと覚えることです。
I expected him to understand what I wanted.
私が何をほしがっているのか彼が理解してくれることを期待していました。
英文ごと覚えるのは面倒に思えるかもしれませんが、語句だけ覚えても役に立たないので、せっかくの努力が無駄になります。
面倒に思えても、英文ごと覚えるのが英会話上達のコツなのです。
このような英会話上達のコツは他にもたくさんあり、コツを使って勉強すると英会話は驚くほど早く上達します。
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「with (that) + 主語 + 動詞」の英文では、現在のことを話しているときでもthat節の動詞は過去形になる。
こういう表現を「仮定法過去」と言い、『仮定法過去とは?英会話で使える必須の6パターンを説明します』で詳しく説明している。
日常英会話でよく使う表現なので、あわせて読んでほしい!