英語口の作り方|シンプルな練習で英語がパッと出てくる方法とは?
英会話ハイウェイでは、10年以上の経験を持つ翻訳者のアキラが、日常英会話で使う表現や勉強法、翻訳の仕事についてできるだけ分かりやすい言葉を使って説明しています。
英語口ってご存知でしょうか?
実は、英語を話せるかどうかは、この英語口ができるかどうかが大きく関わっています。
そこで今回は、英語を話せるようにならない原因と、英語が口からパッと出てくるようになる英語口についてお話しします。
この記事でお伝えする方法なら、なかなか英語が口から出てこなくて悩んでいる人でも、正しい文法で英語がすぐ出てくるようになります。
英語を話すための秘訣は特殊な才能や年齢ではなく、「どのように勉強するか」で決まります。
ぜひ参考にしてください。
英語が口から出てこない理由は文法にある
文法の勉強やTOEICの勉強をしても英語を話せるようにならないので、「文法を勉強してもムダ」と結論付ける人がいます。
でも本当は、文法を勉強しても英語が口から出てこないのは、文法しか勉強しないことが原因です。
英語を話すスキルを身に付けるには、「英語を話す練習」が必要になります。
でも、学校の授業では「英語を話す練習」はほとんどありませんし、英会話教材では、オーディオを聞く練習ばかりです。
自分で考えて英作文し、英語で話す練習はありません。
英語学習で文法は何かと悪者にされがちですが、文法を勉強しても英語が口から出てこない本当の原因は「文法しか勉強しないこと」です。
ここを間違えないようにしましょう。
英語を話す秘訣も文法にある
例えばあなたの周りに、英会話スクールで勉強して英語ペラペラになった人がいるでしょうか?
おそらくいないと思います。
私の知人にも、授業料を年間100万円近く払って授業を受けたけど、何も身に付かなかった人が多くいます。
英会話スクールの問題点は、知識のインプットが極端に少ないことです。
知識のインプットとは、単語や文法、言い回しなどを覚えることです。
英会話では、インプットした知識がすべて英会話で役に立つということはなく、100の知識をインプットしたら、そのうちの10が役に立てばいい方です。
つまり、簡単な英会話をしているように見えても、その裏には膨大な知識の蓄積があるのです。
特に文法の知識は決定的で、文法を知らなければ単語をデタラメに並べるだけのカタコト英語になってしまいます。
「文法の勉強」と「英語を話す練習」をしっかり行うことで、英語が話せるようになります。
英文法ができると英会話ができる
『英語口』の著者である市橋敬三氏は、英文法と英会話の関係について次のように述べています。
英文法の例文を算数の九九が口をついて出てくるようになるまで音読することに尽きる。音読すれば英文法の規則を考えることなしに英文が次々に出てくるようになるからである。
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英文をたくさん音読すればするほど、英語で考える領域が広がることが可能になる。
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その結果、英語を話すときに日本語でまず考え、それを英語に訳すという手順をせずに、初めから英語で話していくことが可能になる。
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こうなれば英語思考回路を作ったことになる。
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自分の言いたいことが暗記した例文と同じでなくても、一部を入れ替える能力が自然に身に付き、言いたいことを言える能力が備わってくる。
『英語口 英文法ができると英会話ができる』3ページより(改行を加えました)
私の経験からも、この考えに間違いはありません。
問題集で文法問題をたくさん解いても英語を話せるようにならないし、外国人を相手に週に1、2回レッスンを受けても話せるようになりません。
でも、「英文法の例文を算数の九九が口をついて出てくるようになるまで音読する」と、英文法が自然に身に付いて、自然と英語を話せるようになってきます。
これが冒頭でお伝えした英語口というものです。
しかも、例文とは違う英文も自然に言えるようになるのでとても効率的です。
英語口を作るには瞬間英作文がおすすめ
そこで効果を発揮するのが、瞬間英作文です。
英文を見ながらひたすら音読するよりも覚えやすいのでおすすめです。
瞬間英作文というのは、日本語文を見て、瞬間的に英語で言う練習のことです。
それでは、『英語口』からいくつか例文を紹介します。
次の5つの日本語文を見て、すぐに英語で言ってみてください。
(1)あなたは接待が上手です。
(2)あなたは仕事が速いです。
(3)あなたは社交的です。
(4)あなたは小食です。
(5)あなたは物分かりのいい上司です。
(22ページより)
以下に英文を載せますね。
(1)You're good host.
(2)You're a fast worker.
(3)You're a people person.
(4)You're a light eater.
(5)You're an understanding boss.
(23ページより)
どうでしたか?
日本語文を見てすぐに、パッと英語で言えましたか?
日常的に英語を話す環境にいない人が英語を話せるようになるには、こういった瞬間英作文の練習を繰り返しすることです。
考えなくてもパッと言葉が出てくるまで練習すれば、英文法は自然と身に付きます。
これが英会話のための英文法です。英語口を身につければ、すぐに英語が出てくる体質になるので、ぜひ試してみてください。
まとめ
日常的に英語を話さない環境で生活している人が、英語を話せるようになるには、
- 自分の頭で英作文し、
- 口を動かして練習する
という作業が必ず必要になります。
まさに小学生のときにかけ算の九九を覚えたような反復練習をすることで、英文法が自然に身に付いて、英語が口から出てくるようになります。
面倒くさく思えるかもしれませんが、大人になってから英語を話せるようになるには、これが一番の近道です。
なお、さらに詳しい勉強法については、以下のページで説明しています。
英会話教材や英会話スクールで結果が出なかった人でも、着実に英語を話せるようになる方法です。
ぜひ参考にしてください。
ちなみに、英会話スクールは、上手に活用すれば大きな効果を出すことができるで。
英会話スクールを効率的に活用する方法については、下の記事を読んでな。