省略型は正しく言えるようになってから

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こんにちは!
英会話ハイウェイ運営者のアキラです。

今日は言葉の省略についてお話しします。
日本語で会話をするとき、誰でも自然と言葉を省略していますしょね。
たとえば、
相手「どんな音楽が好き?」
あなた「う~ん、クラシック!」
のようなやり取りは日常的にしているはずです。
相手「どんな音楽が好き?」
あなた「私はクラシックが好きです」
みたいに、主語+動詞で答えることは、かしこまった会話以外では少ないのではないでしょうか。
英語でもこうした省略はあって、
相手:What kind of music do you like?
どんな種類の音楽が好き?
あなた:Classical music.
クラシック!
のような言い方で、何の問題もなく通じます。
また、余計なことを言わなくてすむので楽ちんですね。
でも、英会話を練習している段階では、
I like classical music.
のように、主語と動詞がそろった完全な文で返事することをおすすめします。
単語だけ言えば問題なく通じます。
でも、あえて主語+動詞を使って話してほしいのです。
なぜなら、単語だけ言っても英会話は上達しないから。
主語と動詞のそろった英文を言う練習をして、初めて英会話は上達するわけです。
もう一つ例をあげますね。
相手:When does the new school year starts in Japan?
日本では学校の新年度はいつ始まりますか。
あなた:In April
4月です。
ではなく、
あなた:It starts in April.
のように、主語と動詞のある英文で答えるようにします。
さらに言えば、教科書英語では
Do you study English at school?
のような質問には、
Yes, I do.
No, I don't.
と、YesかNoで答えるように習います。
簡単なので、誰でもすぐに答えられるようになります。
でも、ここで終わりにしてしまうと英会話は上達しません。
そこで、
Yes, I do.
I like studying English.
のように、もうひとこと主語と動詞のある英文を加えてほしいのです。
相手の質問を繰り返すだけのような内容でも、そのひとことを言うだけで、英会話の上達速度が変わってきます。
また、Yes, I do.だけだと、そこで会話が途切れがちですが、ひとこと付け加えるだけで、その後の会話をかなり続けやすくなります。
ちょっとした英会話上達のコツですが、大きな効果があるので実践してください。