オーストラリアへの移住にかかる費用はどれくらい?節約のポイントも解説
こんにちは。アキラです。
今日は、オーストラリアでモナッシュ大学院を卒業し、オーストラリア在住のYuiさんが、オーストラリアへの移住にかかる費用について教えてくれます。
費用を節約するポイントも教えてくれるので、ぜひ参考にしてください。
あなたは海外移住に憧れはありますか?
オーストラリアは、日本人に人気のある移住先の1つで、現在100万人もの日本人が暮らしていると言われています。
しかし、海外移住と聞いて気になるのが、移住にかかる費用と生活費でしょう。
この記事では、オーストラリアに大学院留学していたYuiが、オーストラリアでの生活費の目安や、移住にかかる費用、そしてその費用を節約するためのポイントを解説します。
オーストラリアへの移住に興味がある方はぜひ読んでみてください。
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オーストラリアに移住するメリット
オーストラリアに移住するメリットは下記の3点です。
- 給与が高い
- ワークライフバランスが取りやすい
- 自然災害が少ない
それぞれのメリットについて解説します。
給与が高い
オーストラリアは世界で最も賃金が高い国です。
最低時給は21.38ドルで、日本円に換算するとおよそ2,000円です(2023年3月現在)。
現地での物価は高いため、この給料が一概に良いというわけではありませんが、将来的に日本に帰国することがある場合を考慮すると、オーストラリアでガッツリと稼いで日本に帰国すれば、かなりお金を貯められることは間違いないでしょう。
ワークライフバランスをとりやすい
オーストラリアでは基本的には残業はありません。
私自身オーストラリアの企業に勤めていましたが、1年間で残業した回数は数えるほどで、残業時間もそれぞれ1時間程度です。
そして、オーストラリアでは土日の賃金は、平日の賃金よりも120〜150%上げることが法律で定められています。
それゆえに、会社としてもできる限り土日に社員を働かせないように努力をしているようです。
このようなことから、日本と比較するとオーストラリアの方がワークライフバランスを取りやすいでしょう。
自然災害が少ない
地震、火事、洪水、津波、台風など、日本は世界にも類を見ない災害大国です。
オーストラリアに来て驚いたことは、自然災害が非常に少ないことです。
オーストラリア北部の場合は、亜熱帯気候であるため、サイクロンが発生し、大雨や洪水といった被害が発生することがあります。
それ以外の地域は、基本的にはブッシュファイヤーを呼ばれる夏場の山火事だけです。
オーストラリアは非常に乾燥しており、特に夏場は雨がほとんど降りません。
それゆえに山火事が起こりやすいのです。
しかし、そのような山火事は主に山の近くや田舎で発生することが多く、都市部に大きな影響を与えることは稀です。
山火事が気になるようであれば、都市部に住むと自然災害について気にする必要はほとんどないでしょう。
オーストラリアに移住するデメリット
次にオーストラリアに移住するデメリットは下記の3点です。
- 永住権に繋がるビザの費用が高額
- 永住権ビザの発給までに時間がかかる
- 生活費が非常にかかる
それぞれのデメリットについて詳しく解説します。
永住権に繋がるビザの費用が高額
詳細は後述しますが、オーストラリアの永住権に繋がるビザはいくつか種類があります。
しかし、いずれのビザも費用が高額で、ビザの申請だけでなく、健康診断や移民エージェントに依頼する費用なども合わせると50〜100万円ほどかかることが一般的です。
オーストラリアへの移住を検討している方は、十分な資金を用意しておきましょう。
そして、永住権に繋がるビザの申請費用は年々上がっています。
オーストラリアへの移住を検討している方は早めに行動を起こすことがおすすめです。
永住権ビザの発給までに時間がかかる
永住権につながるビザはいくつかありますが、いずれのビザであっても発給までに時間がかかることが一般的です。
たとえば、カップルが永続的な関係を見込んで、長期的にオーストラリアで一緒に過ごすためのパートナービザで2年以上かかります。
ビザの申請をしてその結果が出るまで「ブリッジングビザ」をいうビザが発給されます。
このビザを所持していると、オーストラリアに滞在し、無制限に働くことが可能です。
しかし、ブリッジングビザは就職活動で不利になるケースがあります。
私はモナッシュ大学院を卒業してから「卒業生ビザ」を申請しました。
そして卒業生ビザが発給されるまでの数ヶ月の間「ブリッジングビザ」の状態で就職活動をしていました。
ある企業の最終面接で、保持しているビザがブリッジングビザであることを述べると難色を示されたのです。
理由としては、企業としてリスクがあるからです。
もし企業が私を採用し、万が一ビザを取得できなかったとき、私は離職して日本に帰国する必要があります。
つまり、会社にとって損失ということになるのです。
これは最終面接でのことですが、ブリッジングビザが原因で落ちてしまいました。
確かに、無制限でオーストラリアで働くことができ、オーストラリアにより長く滞在することができるというメリットはあります。
しかし、ブリッジングビザが原因で仕事を得られるチャンスを失ってしまうリスクがあるということを知っておいてください。
生活費が非常にかかる
オーストラリアは世界で最も賃金が高い国ではありますが、物価もかなり高いという特徴があります。
そのため、しっかりとお金を稼ぐことができても生活費にお金がかかるため、期待するほどお金は貯まりづらいです。
そしてオーストラリアは不動産価格も非常に高いです。
特に、シドニーとメルボルンは不動産価格が年々上昇しています。
2020年の時点で、一戸建て住宅の中央値がメルボルンは88万1,369ドル(およそ7,300万円)、シドニーは114万3,012ドル(およそ9,000万円)でした。
オーストラリア移住に繋がるビザ一覧
オーストラリアの永住権に繋がるビザは下記の通りです(2023年3月時点)。
- 技術独立永住ビザ
- 雇用主指名ビザ
- 配偶者ビザ
- 家族呼び寄せビザ
- 投資関連ビザ
- 事業者関連ビザ
- 才能ビザ
- 再入国ビザ
これらのビザの中で最も一般的なものが技術独立永住ビザ・雇用主指名ビザ・配偶者ビザです。
オーストラリアでの生活にかかる費用の目安と内訳
オーストラリアでの生活にかかる費用は、生活スタイル、居住地など様々な要因によって異なりますが、目安は月々15〜30万円です。
下記の表はその費用の内訳をまとめたものです。
内訳 | 費用の目安 |
家賃 | 6〜12万円 |
光熱費 | 1〜2万円 |
インターネットにかかる費用 | 設置:10,000〜15,000円、月々5,000円 |
スマホの使用料 | 2,500〜8,000円 |
食費 | 50,000〜100,000円 |
交際費 | 12,000〜22,000円 |
交通費 | 10,000〜15,000円 |
その他費用 | 20,000〜50,000円 |
オーストラリア移住に向けて必要な準備金の目安と内訳
オーストラリアに移住してすぐに仕事が見つかるとは限らないため、多めに資金があると安心でしょう。
費用の目安としては1人200万円ほどです。
この準備金の内訳としては下記のものが含まれます。
- 往復の航空券
- 保険代
- 当面の生活費
- 交通費
- 引越しや荷物の輸送にかかる費用
- 国際免許発行料
- パスポート申請料金
- ビザ申請費用
オーストラリアの税金
オーストラリアで支払う税金は主に2種類で、消費税と所得税です。
消費税
オーストラリアの消費税はGSTと呼ばれ、2000年から導入されました。
日本と同様で消費税は10%ですが、下記には消費税がかかりません。
- 食料品
- 生活必需品
- 教育費
所得税
オーストラリアで収める所得税は日本と同様に、所得額と居住者であるか否かで異なります。
下記の表はオーストラリアの所得税についてまとめたものです。
<居住者の場合>
所得額 | 所得税率 |
$1〜$18,200 | 0% |
$18,201〜$45,000 | 19% |
$45,001〜$120,000 | 32.5% |
$120,001〜$180,000 | 37% |
<非居住者>
所得額 | 所得税率 |
$1〜$87,000 | 32.5% |
$87,001〜$180,000 | 32.5〜34.8% |
$180,001以上 | 34.8〜45% |
オーストラリア移住にかかる費用を抑えるコツ4つ
オーストラリアへの移住や生活にはかなり費用がかかります。
しかし、下記の4つの方法でその費用を節約することにつながるでしょう。
- 地方や郊外に住む
- 格安航空会社や乗り継ぎ便を活用して渡航費用を抑える
- 英語力を高めて給与の高い仕事に就く
- オーストラリアの職業リストに掲載されている職種でのスキルや経験を身につける
それぞれの節約方法について説明します。
地方や郊外に住む
日本と同様オーストラリアも都市部の方が生活費がかかります。
特にシドニーやメルボルンは、上記にもあるようにオーストラリアで最も生活費がかかる都市です。
そのため費用を抑えてオーストラリアに移住したい場合は、シドニーやメルボルン以外の都市、地方や郊外に住むことをおすすめします。
格安航空会社や乗り継ぎ便を活用して渡航費用を抑える
新型コロナが世界的にやっと落ち着きを見せ、多くの国が国境を再開している今、海外旅行に対する需要が高まっています。
つまり、航空券の価格が高騰しているということです。
この状況は1〜2年ほど続くと見られています。
格安航空会社や直行便ではなく乗り継ぎ便を活用することで、渡航費用を多少抑えることに繋がるでしょう。
英語力を高めて給与の高い仕事に就く
しかし、英語力が高いほどコミュニケーション能力が高まり、給与の高い仕事に就くことができ、生活が安定するでしょう。
そのため、渡航までにできる限り英語を勉強し、英語力を高めておくことがおすすめです。
オーストラリアの職業リストに掲載されている職種でのスキルや経験を身につける
オーストラリアには「職業リスト」(Occupation List)と呼ばれているものがあります。
職業リストに載っている職業はオーストラリアで需要が高い職種で、これらの職種は永住権が取りやすく、かつ給与が高いといった点が特徴です。
オンライン上で確認することもできるのでチェックしてみましょう。
しかし、職業リストは頻繁に変更されるため、注意が必要です。
オーストラリアへの移住は時間も費用もかかる!計画的に行動しよう!
オーストラリアの移住を夢見るあなたに厳しい現実を突きつけてしまいますが、オーストラリアの移住は時間もお金も非常にかかります。
オーストラリア移住を決意した場合は、強い覚悟が必要です。
そして毎年永住権につながるビザの取得が難しくなってきているため、移住したい人は早めに行動を移すようにしましょう。
オーストラリアに移住してから困らない英語力を身につけるには?
オーストラリアに移住するなら、給料の高い仕事について、現地の友達を大勢作りたいものです。
そのためには、最低でも英語でコミュニケーションを取れる必要があります。
もし、あなたが「オーストラリアに移住したら英会話は身につくだろう」と楽観的に考えているなら、後でつらい経験をすることになります。
そもそも最低限のコミュニケーションを取るだけの英語力がなければ、現地の人と会話ができないため、英会話は上達しないからです。
でも、オーストラリアに移住する前に英会話力を鍛えておくことで、給料の高い仕事について、現地の人と友達になることができます。
そのためには、文法や単語、フレーズを覚えるだけでは十分ではありません。
自分の言葉で話せなければ、自分の考えを伝えられないからです。
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