不定詞の副詞的用法とは?日常英会話に必須の4パターンを解説
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こんにちは!
英会話ハイウェイ運営者のアキラです。
今日は、不定詞の副詞的用法について説明します。
不定詞の副詞的用法は、「~するために」という意味の表現で、「昨日、新しいクツを買いに近所の靴屋に行ったんだけどさあ・・・」のように日常的な英会話でよく使います。
日常英会話でもTOEICでも受験でも必須の表現です。
この記事で基本から分かりやすく説明しますので、不定詞の副詞的用法をマスターしてください。
不定詞の副詞的用法とは
不定詞とは、以下のように動詞の原形の前に「to」を付けた形のことを言います。
たとえば、「to speak」「to run」などです。
不定詞には、「名詞的用法」、「形容詞的用法」、「副詞的用法」の3種類があります。
不定詞の副詞的用法を使うと、「~する」という意味の動詞を「~するために」「~するとは」という意味に変えることができます。
不定詞の副詞的用法は、以下の4つに大きく分けることができます。
- 目的を表す用法
- 原因・理由を表す用法
- 判断の根拠を表す用法
- 結果を表す用法
1~4のそれぞれについて、以下に説明します。
目的を表す用法
不定詞を使うことで、「~するために」「~するには」という意味を表すことができます。
Hiroko came to the party to see you.
ヒロコは、君に会うためにパーティーに来たんだよ。
上の例文では、「see you」(君に会う)を不定詞の「to see you」(君に会うために)に変えています。
この不定詞の部分が、どういう目的でパーティーに来たのかを表しています。
英文によっては、「~するために」ではなく「~するには」と解釈した方がしっくりくることもあります。
You have to press the Enter key to move to the next screen.
次の画面に移動するには、エンター・キーを押す必要があるよ。
「目的を表す用法」では、to不定詞の代わりに、「in order to + 動詞の原形」や「so as to + 動詞の原形」が使われることもあります。
Yesterday, I went to the post office in order to buy postage stamps.
昨日、私は切手を買いに郵便局に行きました。
※「postage stamp」=郵便切手
My husband bought a camera so as to take photos of our baby.
赤ちゃんの写真を撮るために、夫はカメラを買いました。
「in order to」や「so as to」を使っても「to」のみを使った場合と基本的な意味は同じです。
しかし、「~するために」という目的を表すために使われているということが、より明確になります。
原因・理由を表す用法
不定詞の副詞的用法では、「ある気持ちになった原因や理由」を表すこともできます。
原因や理由を表すときは、「to」の前に、「glad」(うれしい)や「sad」(悲しい)など「感情や気持ちを表す言葉」が入ります。
I was glad to hear the news.
私はそのニュースを聞いて、うれしかった。
※「glad」=うれしい
この例文では、「to hear the news」が「私がうれしかった原因」を表しています。
I was surprised to see you here.
あなたにここで会うとは驚きました。
上の英文では、「to see you here」(あなたに会うとは)が「surprised」(驚く」の原因ですね。
以下に、不定詞の副詞的用法とともに使って感情を表す表現を紹介します。
be glad(happy)to~:~してうれしい
be sad to:~して悲しい
be sorry to~:~して残念だ
be surprised to~:~して驚く
be disappointed to~:して失望する
判断の根拠を表す用法
話し手の判断を表す言葉の後に不定詞を続けることで、「判断の根拠」を伝えることができます。
判断を表す言葉の一例を以下に紹介します。
happy(幸せ)
rich(金持ち)
careless(不注意)
crazy(狂っている)
Your husband must be crazy to go out in this stormy weather.
こんな嵐の中を出かけるなんて、あなたの夫はどうかしているにちがいありません。
I am lucky to have you in my life.
私の人生にあなたがいてくれて、私は幸運です。
結果を表す用法
不定詞の副詞的用法を使うと、「その結果~する」という結果を表すことができます。
His son grew up to be a famous singer.
彼の息子は成長して、有名な歌手になりました。
※「grow up」=成長する、grow-grew-grown
上の英文は、「有名な歌手になるために成長した」では意味がおかしくなります。
このような不定詞は、「その結果~」と解釈します。
I woke up this morning to find that it was snowing.
今朝、目が覚めて、雪が降っていることに気付きました。
結果を表す用法の慣用句
不定詞の副詞的用法の慣用句として、「never to~」(その結果、決して~しなかった)と「only to~」(その結果、~する結果に終わった)があります。
His daughter went to America 10 years ago, never to come back.
彼の娘は10年前にアメリカに行って、二度と戻って来ませんでした。
I ran to the station, only to miss the train.
私は、駅まで走って行きましたが、列車に乗り遅れてしまいました。
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この記事では副詞的用法について説明するから、不定詞の全体象については、下の記事を読んでな。
⇒英語の不定詞とは?文法で挫折した人も安心のカンタン3パターン