「邪魔する」は英語で?ニュアンスが伝わる7つの使い分け
このコンテンツは、現役のプロ翻訳者であるアキラが、ネイティブの監修のもと、日常英会話で使う表現や勉強法をできるだけ分かりやすい言葉を使って説明するメディアです。
「邪魔しないで!」
「君、そこにいたら邪魔じゃないか!」
そんなふうに叫びたいときってありますよね。
でも、「邪魔する」を英語でどう言えばいいか分からなくて我慢していませんか?
我慢しているとイライラがたまって、急に爆発!ということにもなりかねません。
そこで、この記事では「邪魔しないで」など「邪魔する」という英語の使い方を7つに分けて説明します。
「邪魔する」と英語で言うときは、「口を挟んで邪魔する」、「面倒をかけて邪魔する」など、どのように邪魔するかによって異なる動詞を使います。
面倒に思えるかもしれませんが、よく使う表現を覚えてしまえば色々なシチュエーションで使い回すことができます。
この記事を読んで、今日からは「邪魔する」の英語を自由に使いこなせるようになってください。
正しい勉強法で学んで、最短で英語を身に付けてください。
目次
口を挟んで邪魔する
仕事や会話などに口を挟んで中断させるという意味の「邪魔する」の英語は「interrupt」です。
「interrupt」は、継続的に行われていることを中断させるときに使われます。
特に、人の会話を中断させるという意味でよく使われます。
My boss rudely interrupted my speech.
私の上司は、失礼にも私のスピーチを中断しました。
Don't interrupt me.
邪魔しないで!
I am sorry to interrupt you.
(会話や仕事を)お邪魔して申し訳ありません。
(これから邪魔する場合)
I am sorry for interrupting you.
(会話や仕事を)お邪魔してしまい申し訳ありません。
(すでに邪魔して用件を伝えようとしている場合)
I am sorry to have interrupted you.
(会話や仕事を)お邪魔してしまい申し訳ありません。
(すでに邪魔して、用件を伝え終わった場合)
まずは「I am sorry to interrupt you.」を覚えておいたら問題ない。
残りの2つは、英会話に慣れてから使えば大丈夫。
面倒をかけて邪魔する
人を困らせたり問題を引き起こしたりして「邪魔する」ときの英語は「bother」です。
仕事の途中で頼み事をするときなど、相手の集中を妨げるようなときによく使われます。
Don't bother me.
邪魔しないで!
I am sorry to bother you, but it is urgent.
邪魔して申し訳ありませんが、緊急事態です。
(これから邪魔する場合)
I am sorry for bothering you.
邪魔して申し訳ありません。
(すでに邪魔している場合)
I am sorry to have bothered you.
邪魔して申し訳ありません。
(邪魔した場合)
これもややこしいから、まずは「I am sorry to bother you.」を覚えたら大丈夫。
中断させる
今行われていることや人の行動などを中断させるという意味の「邪魔する」の英語は「disturb」です。
「disturb」には、人を不安にさせる、現状を変えて問題を引き起こすというニュアンスがあり、秩序や睡眠など平穏な状態にあるものを妨げるという意味で使われます。
Don't disturb me when I am reading a book.
私が本を読んでいるときは邪魔しないでください。
Don't disturb his work.
彼の仕事の邪魔をするな。
Don't disturb the baby.
赤ちゃんを起こさないで。
注意をそらして邪魔する
仕事などをしている人に、他の物を見せたり聞かせたりして集中を妨げて「邪魔する」ときの英語は「distract」です。
日本語では「注意をそらす」という意味合いです。
Don't distract me.
邪魔しないでください。
Don't distract me while I'm studying.
勉強の邪魔をするな。
(勉強しているときに邪魔をするな)
Stop shaking your leg. It's distracting me.
貧乏揺すりを止めてください。集中できないじゃないですか。
「貧乏揺すり」の英語は「shake one's leg」か!
「shake one's leg」は、「足を揺らす」という意味そのままやな。
ちなみに、「貧乏揺すり」の語源は、足をガタガタ揺らすと貧乏でゆとりがないように見えるかららしい。
関係ないことに干渉する
頼まれていなかったり必要とされていないときに、他人のことに介入したり、邪魔したりするときの英語は「interfere」です。
日本語としては「干渉する」という言葉がピッタリです。
Don't interfere with me.
私に干渉しないでください。
(邪魔をしないでください)
She has no right to interfere in our family affairs.
彼女には、私たちの家庭の事情に介入する権利はありません。
※「right」=権利、「affair」=事柄
ちなみに、「affair」という単語は、「have an affair with~」という形で使うと「浮気をする」という意味の英語になる。
She is having an affair with her boss.
彼女は上司と浮気してるんですよ。
のように使うことができる。
「浮気」の英語についてもっと詳しくは、『「浮気」は英語でどう言うの?今すぐ使える簡単フレーズ10選』で説明している。
なるほど!職場で使えそうな英語やな。
進行や行為を妨害する
通路を遮断して通過できなくしたり、進行や行為を妨害したりするという意味の「邪魔する」の英語は「obstruct」です。
A tall man obstructed my view of the stage.
背が高い男性が邪魔でステージが見えませんでした。
(背の高い男性が私の視界を妨害しました)
※「view」=視界
Many roads were obstructed by collapsed buildings.
多くの道路は、崩壊したビルによって妨げられていました。
※「collapse」=崩壊する
その他の「邪魔する」の英語
上に紹介した以外にも、「邪魔する」という意味の英語はたくさんあります。
ここでは、その一部を紹介します。
Stop bugging me!
邪魔しないで。
「bug」は「虫」という意味ですが、口語では「邪魔する」という意味として使えます。
虫が耳元でブンブン飛び回ってうるさいときのことを想像すると覚えやすいですね。
You are in the way.
君、邪魔ですよ。
「in the way(in one's way)」は、文字通り訳すと「道にいる」という意味です。
つまり、「通り道にいるから邪魔だ」という意味で、「通行を妨げる」「行動の邪魔になる」という意味で使えます。
「お邪魔します」の英語
「お邪魔します」と言うシチュエーションと言えば、誰かの家に招待されて家に入るときですよね。
そういうときに言う「お邪魔します」の本当の意味は、「お前の邪魔をしてやるぞ。イッヒッヒ・・・」ではないはずです。
「お邪魔します」を別の言葉で言い換えるとしたら、「招待してくれてありがとうございます。今から入りますよ」ですよね。
ですので、「お邪魔します」の英語は、「I will disturb you.」(お前の邪魔をしてやるぜ)ではなく、以下のように言います。
Thank you for inviting me.
招待していただきありがとうございます。
Hi, how are you?
こんんちは。ご機嫌いかがですか。
May I come in?
入ってもいいですか。
「お邪魔しました」の英語
「お邪魔します」は招待先に到着したときに言う言葉ですが、「お邪魔しました」は招待先から去るときに言う言葉です。
招待先から去るときに言う言葉としては、「I disturbed you.」(お前を邪魔してやったぜ)では変なので、以下のように言います。
I had a great time. Thank you for inviting me.
とても楽しかったです。招待してくれてありがとうございました。
到着したときも帰るときも「Thank you for inviting me.」でええわけか。
分かりやすいな。
そうやな。
こういう表現は、日本語をそのまま英語に置き換えたらヘンテコになってしまう。
その状況で英語ではどう言うかを考える必要があるわけや。
この記事と合わせて読んでください。
「お邪魔する」の英語
「お邪魔する」は、本当に相手の邪魔をしている状況ではなく、相手の家などを訪問するという意味の言葉です。
ですので、「お邪魔する」は英語では「訪問する」という意味の「visit」を使って表現します。
I visited my teacher's house yesterday.
昨日、先生の家にお邪魔しました。
言いたいことを自由に英語で言えるようになるには
この記事では、「口を挟んで邪魔する」、「面倒をかけて邪魔する」など、どのように邪魔するかによって「邪魔する」の英語の使い方を説明しました。
ニュアンスの違いを覚えることで、シチュエーションに合った「邪魔する」の英語を使い分けられるようになります。
今日から外国人との会話で、思う存分に活用してください。
自由に英語で話せるようになる勉強法
この記事で紹介した英文は、英会話のときにそのまま使うことも、単語を入れ替えて活用することもできます。
でも、それだけではお決まりのパターンしか話すことができません。
言いたいことを自由に英語で言えるようになるには、そのための勉強をする必要があります。
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使い分けとしては、1)会話を邪魔する前、2)会話の途中、3)邪魔し終わったとき、ということ?
ややこしいな・・・