「したほうがいい」は英語で?15の例文で失礼でない言い方を紹介する
「したほうがいい」の英語訳として、中学生のときに授業で「had better」を習います。
でも、不用意に「had better」を使うと、相手を怒らせてしまうかもしれません。
なぜなら、「had better」は、かなり上から目線の言い方なんですね。
もし、友達に軽くアドバイスするときに、親が子供に言うような上から目線で言ってしまっては、友達は不快に感じますよね。
そんな失敗をしないためには、相手と状況に応じて適切な表現を使えるように、正しい表現を覚えることが大切です。
そこでこのページでは、「したほうがいい」は、英語でどう言えばいいか、4つに分けて15の例文を使って説明します。
この記事で紹介する表現を使えば、相手や状況に合わせて適切な「したほうがいい」を使うことができます。
なお、この記事で紹介した英文のネイティブ音声を収録した【動画】を記事の後半で公開しています。
正しい発音を練習して、今日から英会話で活用してください。
「had better」:~したほうがいい
「had better」は、学校の英語で習う「したほうがいい」の代表格ですね。
日本語の「した方がいい」という言い方は、ひかえめな印象を受けますよね。たとえば「もうそろそろ出発した方がいいよ」という表現は、相手のことを気遣ったひかえめな表現です。
でも、英語の「had better」は、押しつけがましい言い方で、相手によっては失礼にあたることがあります。
文脈によっては、「better」を強く言うと「~したほうがいいぞ(さもなければ)」というイメージの威嚇を感じさせることすらあります。
だから、ちょっとしたアドバイスなら後で説明する「should」を使い、警告的な意味の場合は「had better」を使います。
You had better work as hard as you can.
できるだけ熱心に仕事をしたほうがいいですよ。
You and I had better start at once.
君と私は、今すぐ出発したほうがいいです。
※「at once」=すぐに
「had better」の意味を和らげるには
なお、「had better」の意味を和らげるには、「I think」か「Maybe」を文頭に付けることをおすすめします。
I think you had better go home and cool off.
家に帰って頭を冷やしたほうがいいですよ。
Maybe you had better have some oranges as a snack.
間食には、オレンジを食べた方がいいですよ。
何か変な感じがするな。
「should」:~するべき
日常会話では「~するべき」という意味で「should」がよく使われます。
「~するべき」という日本語は、かなり強い強制力があるように感じます。
でも、「should」は、「had better」のような強い意味はなく、「~したほうがいいんじゃない?」「~したらいいのに」くらいのイメージです。
おだやかな助言・提案と考えてください。
You should talk to your father and ask him to talk to your teacher.
お父さんと話して、お父さんに先生に話すように頼んだ方がいいですよ。
You should bear in mind that I can't walk as fast as you.
私はあなたほど速く歩けないことを覚えておくべきです。
※「bear in mind」=心に留めておく
「should」=個人的な意見
「ought to」=客観的な意見
というニュアンスがある。たとえば
You should leave early.
早めに出発した方がいいよ。
You ought to leave early.
早めに出発するべきだ。
ちなみに、「ought to」は口語的なイメージがあるので、ビジネスみたいな場面では「should」を使う方がいい。
「must」:~しなければならぬ
「must」は、「(何があっても)~しなければならない」という意味で、「had better」ほど強くありませんが「should」や「ought to」より強制的なイメージがあります。
You must keep silent in the library.
図書館では静かにしなければなりません。
Food companies must do more to tackle climate change.
食品会社は、気候の変化に取り組むためにもっと努力しなければなりません。
※「tackle」=取り組む、「climate」=気候
ネイティブには「must」は大げさに聞こえる?
ネイティブの耳には「must」は日本語で言うなら「~しなければならぬのだ」のように大げさに聞こえます。
そのため、日常会話ではあまり「must」は使わず、「have to」や「need to」で置き換えられる場合は、「have to」や「need to」を使います。
You need to do different things that you do not usually do.
普段はしない(いつもと違う)ことをするべきです。
You have to think twice before you buy such an expensive thing.
そんなに高価な物を買う前に、よく考えなければなりません。
※「think twice」=よく考える
その他の言い方
「したほうがいい」の代表的な言い方として、ここまで「had better」、「should」、「must」について説明しました。
次は、少し丁寧な言い方などを紹介します。
may(might) as well:(状況から判断して)~した方がよさそうだ
We may as well get straight to the point.
単刀直入に言った方がよさそうですね。
※「get straight to the point」=単刀直入に言う
It may(might)be a good idea to:(ひかえめな提案)~した方がいいかもしれない
It might be a good idea to give him some time off.
彼に休暇をあげたほうがいいかもしれません。
※「time off」=休暇
You may(might)want to~:(丁寧に)~したほうがいいかも
You may want to think twice about going out with him.
彼と付き合う(デートする)ことについて、考え直した方がいいかもしれませんよ。
何か変じゃないか?
「~されてはいかがですか」みたいに丁寧な言い方やから、覚えておくと重宝するで。
【動画あり】ネイティブ発音を身につけよう!
この記事で紹介した英文のネイティブ音声を収録した動画を公開しています。
正しい発音を身につけて、今日から英会話で活用してください。
まとめ
「したほうがいい」は英語でどう言えばいいか、4つに分けて15の例文を使って説明しました。
これだけ覚えておけば、目上の人や友達に向かってエラそうな言い方をして怒らせるようなトラブルは避けることができますよ。
ウェブサイトでは話せない秘密の情報も公開してるから、ぜひ参加してください。
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Naoko, you had better not scare the kids with your silly ghost stories.
ナオコ、バカな幽霊話で子供たちを怖がらせないほうがいいですよ。