「失敗」「間違い」の英語表現12選【例文つき】
あなたは「失敗」や「間違い」を意味する英語表現を知っていますか?
“fail”や”make a mistake”を思い浮かべる人は少なくないでしょう。
実は、英語には「失敗」や「間違い」を意味する英語表現が12種類もあります。
そして、それぞれ細かいニュアンスや使用する場面も異なるため、注意が必要です。
この記事では、「失敗」や「間違い」を意味する英語表現12種の意味や使い方について、例文を用いて詳しく解説します。
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目次
「失敗する」「間違える」を英語で言うと?
ここでは、「失敗する」「間違える」を意味する12個の英語表現について、下記の3つの品詞に分けて紹介します。
- 動詞
- 形容詞
- 名詞
【動詞】fail「失敗する」
「失敗する」を意味する英語で最も一般的なものは、”fail”でしょう。
読み方は「フェイル」です。
試験の結果で「不合格である」ことを表現したいときにも使います。
多くの人が減量に失敗します。減量は簡単なことではありません。
【動詞】screw up「失敗する」
“screw up”は「失敗する」「しくじる」という意味を持つ英語フレーズです。
非常にカジュアルな表現なので、ビジネスシーンなどフォーマルな場面では使わないように気をつけてください。
下記のような場面で使います。
- 自分が何かを上手くやれなかったとき
- 計画が上手くいかなかったとき
- 自分のミスや誤った判断を認めるとき
- 重要な瞬間や場面でのミスや失敗について話すとき
どうして彼はあんなに落ち込んでいるの?
B: He screwed up his presentation.
プレゼンが失敗したんだよ。
【動詞】blow it「しくじる」
“blow”はもともと「息をフッと吐く」や「(爆発などで)吹き飛ばす」という意味を持つ単語であることから、「大事な物事をうっかり吹き飛ばして大失敗」というニュアンスで使われるようになりました。
せっかくのチャンスを台無しにしてしまったときによく使われます。
しくじった。
(海外ドラマや洋画でよく使われるフレーズです。覚えておきましょう。)
【動詞】goof up「失敗する」
“goof up”は「失敗する」「しくじる」「やらかす」といった意味を持つ英語表現で、ぼーっとしてうっかり失敗してしまったときに使われます。
もともと、”goof”は「失敗をする」「ヘマ」をするという意味の動詞です。
ちなみに、形容詞の”goofy”は「おっちょこちょいな」「間抜けな」を意味し、ディズニーのおとぼけキャラのグーフィーの名前はこの単語が由来になっていると言われています。
ネイティブがよく使う表現であることから、英会話でこの表現を使うと、こなれた英語を使っている印象を相手に与えることができるでしょう。
ボブはドジをしでかしました。
【動詞】make a mistake「間違える」「ミスをする」
“make a mistake”は「失敗する」「間違える」という意味を持つ英語表現の中でも、軽微な間違いや失敗に対して使います。
ミスをすることを恐れてはいけない。
【動詞】mess up 「しくじる」「ヘマをする」
“mess up”はカジュアルな表現であるため、使用する場面や相手には十分気をつけましょう。
意味としては、前項で紹介した”screw up”と同じようなニュアンスで使われます。
しかし、厳密に言うと”screw up”の方が「もともと上手くいっていたものが逆方向に動いてしまった」と、少し強いニュアンスを持ち、その様子を強調しているところが異なる点です。
先週末のケイティーとのデートはどうだったの?
B: Don’t talk about it. I messed it up.
それについては何も話さないでくれ。やらかしちゃったよ。
【形容詞】wrong「間違っている」「誤った」
形容詞”wrong”は、「間違っている」「誤った」を意味する英語です。
問題を解いていて、失敗して正解に辿り着けなかったときなど正解ではないときに使います。
彼の計算は間違っていました。
【形容詞】incorrect「間違っている」「正しくない」
“incorrect”も「間違っている」「正しくない」を意味する形容詞です。
元々、”correct”「正しい」から来ている語で、接頭辞”in-”には否定の意味があります。
他にも接頭辞”in-”で始まる語句は、下記のようにさまざまです。
これを機にぜひ覚えましょう。
- complete「完全な」→incomplete「不完全な」
- adequate「十分な」→inadequate「不十分な」
私たちはその情報が間違っていることに気づきました。
【名詞】failure「失敗」
“failure”は前述の”fail”の名詞形です。
読み方については、カタカナで表すと「フェイリァ」となります。
彼女と別れたのは失敗でした。今、後悔しています。
【名詞】error「間違い」「エラー」
“error”は、野球用語として使われたり、機械に表示されたりするため、知っている人も多いでしょう。
限定的なシチュエーションにおけるミスについて言及するときに使われます。
このプロジェクトにおけるいかなる間違いは、全て私の責任です。
【名詞】fault「失敗」
“fault”は「失敗」を意味する名詞ですが、「責任を伴う失敗」のことを指します。
私のミスのせいで、チームは試合に負けてしまいました。
【名詞】slip-up「ちょっとした間違い」
“slip-up”は「ちょっとした間違い」を意味する名詞で、前述の”mistake”と似ています。
普段の自分であれば間違えることはないのに、不注意や緊張などが原因で間違えてしまったときに使ってください。
ジェニファーはとても緊張していたので、ラジオ番組で何回か言い間違いをしました。
接頭辞mis-で始まる英語は「失敗」や「間違い」に関する単語
接頭辞”mis-”は「失敗」や「間違い」を意味します。
ここでは”mis-”で始まる下記の3語について、例文を用いて意味と使い方について解説します。
- misread
- miscalculation
- misjudgment
【動詞】misread「読み間違える」「誤解する」
“read”「読む」に接頭辞の”mis-”をつけると「読み間違える」という意味になります。
そして、そこから転じて「誤解する」という意味にもなりました。
ジョンは、その場の空気を読み間違えてしまいました。
【名詞】miscalculation 「計算間違い」
“calculation”「計算」に、接頭辞”mis-”をつけて”miscalculation”にすると「計算間違い」という意味になります。
計算間違いをしているから、君の答えは間違っているよ。
【名詞】misjudgment「誤審」「誤った判断」
接頭辞”mis-”を”judgement(あるいはjudgment)”「判断」につけると「誤診」「誤った判断」という意味になります。
しかし、”misjudgment”になると“judgement”ではなく”judgment”と”g”の後に来ている”e”が省かれるため気をつけましょう。
その審判の誤審のせいで、チームの何人かはモチベーションが下がりました。
【番外編】 「失敗」に関する英語フレーズ
最後に番外編として「失敗」に関する英語フレーズを4つ紹介します。
下記の表をご覧ください。
No. |
「失敗」関連の英語フレーズ |
意味 |
1 |
Failure teaches success. |
失敗は成功のもと |
2 | You learn from your mistakes. |
人は失敗から学ぶ |
3 |
Every failure is a stepping stone to success. |
全ての失敗は成功への布石
※stepping stone「踏石」「手段」 |
4 |
No pain, no gain. |
痛み無くして得るものなし |
いずれのフレーズも、座右の銘やモットーとして使えそうなものばかりですね。
ぜひ覚えて日常会話でも使ってみてください。
「失敗」「間違い」に関する英語表現はたくさんある!
この記事では、「失敗」や「間違い」を意味する英語表現を品詞別(動詞・形容詞・名詞)に全部で12個紹介しました。
それぞれ下記の通りです。
品詞 |
英語表現 |
動詞 |
– fail – screw up – blow it – goof up – make a mistake – mess up |
形容詞 |
– wrong – incorrect |
名詞 |
– failure – error – fault – slip |
それぞれの表現は、ニュアンスや使用すべき相手や場面が異なります。
意味だけでなく、これらの細かい点までしっかりと押さえて正しく使いこなせるようにしましょう。
なお、お決まりフレーズを言うだけでなく、自分の言葉で英語を話せるようになるには、 “ある練習” が必要です。
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今回は、「失敗」は英語でどう表現するかについてお話しします。
簡単な言葉ですし日常的に使うので、最後まで読んでマスターしましょう。