省略型は正しく言えるようになってから

英会話ハイウェイでは、10年以上の経験を持つ翻訳者のアキラが、日常英会話で使う表現や勉強法、翻訳の仕事について分かりやすく説明しています。

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こんにちは!
英会話ハイウェイ運営者のアキラです。

笑顔のアキラ

今日は言葉の省略についてお話しします。

日本語で会話をするとき、誰でも自然と言葉を省略していますしょね。

たとえば、

相手「どんな音楽が好き?」
あなた「う~ん、クラシック!」

のようなやり取りは日常的にしているはずです。

相手「どんな音楽が好き?」
あなた「私はクラシックが好きです」

みたいに、主語+動詞で答えることは、かしこまった会話以外では少ないのではないでしょうか。

英語でもこうした省略はあって、

相手:What kind of music do you like?
どんな種類の音楽が好き?

あなた:Classical music.
クラシック!

のような言い方で、何の問題もなく通じます。

また、余計なことを言わなくてすむので楽ちんですね。

でも、英会話を練習している段階では、

I like classical music.

のように、主語と動詞がそろった完全な文で返事することをおすすめします。

単語だけ言えば問題なく通じます。

でも、あえて主語+動詞を使って話してほしいのです。

なぜなら、単語だけ言っても英会話は上達しないから。

主語と動詞のそろった英文を言う練習をして、初めて英会話は上達するわけです。

もう一つ例をあげますね。

相手:When does the new school year starts in Japan?
日本では学校の新年度はいつ始まりますか。

あなた:In April
4月です。

ではなく、

あなた:It starts in April.

のように、主語と動詞のある英文で答えるようにします。

さらに言えば、教科書英語では

Do you study English at school?

のような質問には、

Yes, I do.
No, I don't.

と、YesかNoで答えるように習います。

簡単なので、誰でもすぐに答えられるようになります。

でも、ここで終わりにしてしまうと英会話は上達しません。

そこで、

Yes, I do.
I like studying English.

のように、もうひとこと主語と動詞のある英文を加えてほしいのです。

相手の質問を繰り返すだけのような内容でも、そのひとことを言うだけで、英会話の上達速度が変わってきます。

また、Yes, I do.だけだと、そこで会話が途切れがちですが、ひとこと付け加えるだけで、その後の会話をかなり続けやすくなります。

ちょっとした英会話上達のコツですが、大きな効果があるので実践してください。