「病気」は英語で?英会話で使える症状別の使い分け4パターン
このコンテンツは、現役のプロ翻訳者であるアキラがネイティブの翻訳者と協力して、日常英会話で使う表現や勉強法をできるだけ分かりやすい言葉を使って説明するメディアです。
こんにちは!
英会話ハイウェイ運営者のアキラです。
今日は、「病気」は英語でどう言えばいいかについてお話します。
ひとことに「病気」と言っても、少し具合が悪いくらいの軽い症状のものから、命にかかわるような深刻な病気まであります。
英語では、それぞれ違う言葉があり、間違って使うと大きな誤解を生むことになります。
この記事では、「病気」の英語を4つに分けて説明します。
使い分けは難しくないので、この機会に正しい「病気」の使い分けを覚えてしまいましょう。
一番よく使われる「病気」の英語
風邪やインフルエンザなど、短期的な病気や軽い病気を指すときには「sick」が使われます。
「sick」は、具合が悪くて学校や仕事を休むような場面を想像すると分かりやすいかと思います。
Patrick can’t come to work today because he is sick.
パトリックは病気なので、今日は出勤することができません。
I was sick in bed for days with a bad cold.
私はひどい風邪で数日寝込んでいました。
※「sick in bed」=病気で寝ている、「cold」=風邪
「sick」は、「feel sick」という形で「吐き気がする」という意味でよく使われます。
I feel sick.
気分が悪いです。(吐きたい時など)
「sick」の名詞形として「sickness」があります。
I was good at faking sickness to skip school when I was little.
子供の頃、病気のふりをして学校を休むのが得意でした。
(子供のとき、学校をサボるために病気のふりをするのが得意でした)
※「good at~ing」=~するのが得意、「fake」=ふりをする、「skip」=サボる
My sister suffered from real bad morning sickness.
妹はかなり重いつわりがありました。
※「suffer from」=~に苦しむ、~をわずらう、「morning sickness」=つわり
なお、「体調が悪い」や「熱がある」について、詳しくは以下の記事で説明しています。
参考に読んでください。
⇒「体調が悪い」の英語、いざという時に使える体調や痛みの英語15選
⇒「熱がある」は英語で?体調不良のときに役立つフレーズ18選
体調が悪い人に「お大事に」と英語でどう言えばいいかは、以下の記事を読んでください。
⇒「お大事に」は英語で?体調の悪い人を励ます15の英語フレーズ
少し深刻な病気
「sick」と同様に会話でよく使われる「病気」の英語は「ill」です。
「ill」は「sick」より少しフォーマルな言葉で、短期的な病気と長期的な病気の両方を指します。
アメリカでは重い病気というニュアンスがありますが、軽い病気を意味するときにも使えます。
I have heard that he is critically ill.
彼は重症だと聞いています。
※「critically」=危篤状態に
I fell ill after eating raw fish.
生の魚を食べた後に具合が悪くなりました。
※「fall ill」=病気になる、「raw」=生の
「ill」の名詞形として「illness」があります。
My illness experience changed my life.
病気になった経験が私の人生を変えました。
I have started to suffer from age-related illness.
加齢に伴う疾患で悩むようになりました。
※「age-related」=年齢に関係する
医者の診断が伴う病気
病状について医者の診断が伴い、深刻で治療が必要なレベルの病気を「disease」と言います。
「disease」は、「病気」という意味そのままの言葉です。
Some people believe that cancer is a disease caused by a lack of vitamin C.
癌は、ビタミンCの不足により引き起こされる疾患と信じる人がいます。
※「cancer」=ガン、「cause」=引き起こす、「lack」=不足
My father died of cardiac disease.
父は心臓病で亡くなりました。
※「cardiac」=心臓の
表現を柔らかくしたかったら、後で話す「condition」を使ってもいい。
「sick(sickness)」は、体の具合が悪いときに使う言葉で、一般的に風邪や吐き気、乗り物酔い(motion sickness)のような症状が軽いものを指す。
「ill(illness)」は、ガンのように、より症状が重い病気を指すことがある。
しかし、軽い病気を意味することもできる。
「disease」は、ダイレクトに「病気」という意味。
症状が重い病気や不治の病を意味するときに使われることが多い。
日常的な会話では、「disease」ではなく「sick」か「ill」を使う。
たとえば、「My son was sick.」や「My son was ill.」のように言う。
遠回しな言い方
直接的に「病気」という意味ではないけれど、「好ましくない健康状態」という意味で使われる英語は「condition」です。
「condition」は、もともと「状態」という意味ですが、「健康状態」という意味でも使えます。
I have medical conditions.
私には病気があります。
(私は、医学的な健康状態を持っています)
※「medical」=医学の
Pneumonia is a condition affecting lungs of the patient.
肺炎は、患者の肺に影響する病気です。
※「pneumonia」=肺炎、「affect」=影響を与える、「lung」=肺、「patient」=患者
I have problems with my liver.
私は肝臓に病気を抱えています。
※「liver」=肝臓
英会話を独学で身につける勉強法とは?
この記事では「病気」は英語でどう言えばいいかについて、例文を使って説明しました。
ここで紹介した言い方を覚えておけばほとんどの場面に対応できるので、この機会に「病気」の使い分けを覚えてしまいましょう。
ただし、言葉の意味や使い分けを覚えただけでは、英語を話せるようにはなりません。
自由に英会話ができるようになるためには、そのための勉強をする必要があります。
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ちなみに、「sick」には「肉体的な病気」って意味だけじゃなくて、「心が病気」「気が変」「悪趣味」という意味もある。
He is sick.
彼は病気です。
(彼は恐ろしく心を病んでいて、人を不快にさせます)
He made a sick joke about the death of his grandmother.
彼は、祖母の死について悪趣味なジョークを言いました。