「丁寧」は英語で?正しく使い分けるニュアンス別6選
このコンテンツは、現役のプロ翻訳者であるアキラがネイティブの翻訳者と協力して、日常英会話で使う表現や勉強法をできるだけ分かりやすい言葉を使って説明するメディアです。
こんにちは!
英会話ハイウェイ運営者のアキラです。
今回は、「丁寧」の英語について説明します。
中学生のときの英語で「丁寧」は「polite」と習います。
「丁寧なあいさつ」など、多くの場合、この英語で間違いはありません。
でも、状況によっては、まったく別の言葉を使う必要があるときがあります。
今回は、「丁寧」の英語について、6つに分けて説明します。
日常会話で使いそうな表現は覚えておいて、今日から活用してください。
礼儀正しい
「礼儀正しい」という意味の「丁寧」の英語は「polite」です。
「polite」には、与えられた状況に適した言動や、他人の気持ちを配慮した言動をとるという意味があります。
I said I liked his paintings, but I was just being polite.
彼の絵を好きだと言ったけれど、ただ親切でそう言っただけです。
(丁寧であろうとしただけです)
「I was just being polite.」は、そのときだけ親切(丁寧)だったというニュアンスがある。
それから、「polite」の代わりに「nice」もよく使う。
だから「I was just being nice.」でも、ほぼ同じ意味になる。
I always try very hard to be polite to my neighbors especially when they are aged.
私は隣人、特にお年寄りの場合には、いつも礼儀正しく接するように心がけています。
※「neighbor」=隣人、「aged」=高齢の
社会的習慣に従っている
無作法でない、社会的習慣に従っているという意味の「丁寧」の英語は「civil」です。
「civil」は、「丁寧」というよりは、消極的な意味で「無作法でない、失礼でない」というニュアンスがあります。
She is always civil even when she is upset.
彼女は心中が穏やかではないときでさえ、キチンとした振る舞いをします。
※「upset」=動揺して
Can’t you be civil to me just for once?
一度くらい私にキチンとした態度で接してくれても良いのではないですか?
(キチンとした態度はできませんか?)
たとえは、親子で買い物に行ったときに、駐車場で子供がおしっこをしたくなったとする。
親:Why don’t you take a pee here?
ここでおしっこしたら?
子供:I am civilized! I need to use the restroom.
僕は文明人ですよ! ちゃんとしたトイレを使いたい。
※「take a pee」=おしっこする
のように使える。
敬意を表する
言動などが礼儀正しい、思いやりや気配りがある、相手に敬意を示すという意味の「丁寧」の英語は「courteous」です。
The clerks at this hotel have a courteous manner.
このホテルの従業員は礼儀がなっています。
※「clerk」=事務員、店員、「manner」=立ち居振る舞い
My uncle has a courteous manner of speaking.
叔父は、丁寧な話し方をします。
「civil」は「文明的、社会的、慣習的に認められている、キチンとしている」という意味。
「courteous」は「尊敬を表してとても丁寧」という意味や。
きめ細かい
「詳細にわたる、きめ細かい」という意味の「丁寧」の英語は「detailed」です。
「detail」には「詳細」という意味があり、その形容詞系である「detailed」は「詳細にわたる」という意味があります。
I need a detailed explanation on this matter.
これに関して、詳細な説明が必要です。
※「matter」=事柄
I liked your detailed explanation.
あなたの細部にわたる説明が気に入りました。
He is good at giving detailed instructions.
彼はきめ細やかな指示を出すのが得意です。
徹底的な
「徹底的な」という意味の「丁寧」の英語は「thorough」です。
「thorough」は、「through」に似ていますが異なる単語です。
「thorough」の発音をカタカナで表すと、「スァロウ」のように近いものがあります。
ただし、カタカナ発音は正確さに欠けるので、オンライン辞書などで正確な発音を確認しておきましょう。
I need a thorough explanation on this matter.
これに関して、徹底した説明が必要です。
I have a thorough understanding of this research.
この研究に関しては完璧に把握しています。
I have a complete understanding of this research.
A thorough investigation is necessary to get this killer.
この殺人者を捕まえるためには、徹底した調査が必要です。
※「investigation」=調査
「thorough」は、「完璧な、最初から最後まで徹底的な」という意味。
注意深い
たとえば、「丁寧な研究」など、考察や説明などが「注意深い、念入りな」という意味の「丁寧」の英語は「careful」です。
We will need a careful examination on this point.
この点に関して、丁寧な調査が必要です。
なお、一般的には「careful」は「注意深い」という意味でよく使われます。
I try to be very careful with my money.
私はよく考えてお金を使います。
(お金について、とても注意深くあろうとしています)
You can never be too careful.
慎重にやるにこしたことはありません。
(慎重すぎることはありません)
会話では「polite」や「nice」 でも問題ない。
英会話が独学で身に付く勉強法とは?
この記事では、「丁寧」の英語について説明しました。
日常会話で使いそうな表現があったら覚えておいて、今日から活用してください。
ただし、よく使う表現を覚えただけでは、英会話ができるようにはなりません。
英語を話せるようになるには、そのための特殊な勉強が必要です。
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「I was just polite.」だけで十分やと思うんやけど・・・