「大きい」の英語は?正しいニュアンスが伝わる単語の使い分け6選
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こんにちは!
英会話ハイウェイ運営者のアキラです。
今日は、「大きい」の英語について説明します。
「大きい」の英語と聞いて真っ先に思い出すのは「big」と「large」ではないかと思います。
たいていのことは「big」と「large」を使えば言えますが、単に「大きい」ではなく「とても大きい」や「並外れて大きい」と言いたいときもあるはずです。
この記事では、「大きい」の英語について、ニュアンスと程度により6つに分けて説明します。
この記事を読んで、「大きい」の英語を自由に使い分けられるようになってください。
平均より「大きい」の英語
サイズ、数量、程度、容量などが客観的に見て「大きい」ときの英語は「large」です。
「large」は、個人の感想として「大きい」ときではなく、「平均より大きい」という客観性があるときに使います。
たとえば、「a large scale」(大規模)、「a large number」(多数の)、「a large amount」(大量の)、「a large proportion」(大部分の)など、数量を表す表現とともによく使われます。
Give him a large glass of milk.
彼に大きなグラスで牛乳をあげてください。
A dictator's sister is playing a large role in the negotiations.
独裁者の妹が、交渉で大きな役割をはたしています。
※「dictator」=独裁者、「play a role」=役割を果たす、「negotiation」=交渉
それから、「large」は「big」と同じ意味で使うこともあるけど、違う意味を表すこともある。
たとえば、「a large boy」は「体格が大きい少年」という意味やけど、「a big boy」は「体格が大きい少年」という意味だけじゃなくて、「年齢が大きい少年」という意味もある。
「大きい」と思う
主観的に見て「大きい」と言うときの英語は「big」です。
つまり、「large」は、平均より大きいという客観性があるのに対して、「big」は、話者の感想として「大きい」というニュアンスがあります。
When my younger sister was pregnant with her twins, she was really big.
妹が双子を身ごもっていたときは、とても大きかったですね。
※「pregnant」=妊娠している(形容詞)、「twins」=双子
また、「big」には、「重要な」や「(年齢が)大きい」など別の意味もあり、「a big chance」(大きなチャンス)など形や数量のない物についても使うことができます。
Just swallow your big pride and admit you made a mistake.
あなたの大きなプライドを捨てて過ちを認めればよいのです。
※「swallow」=飲み込む、「swallow one's pride」=恥を忍ぶ、「admit」=認める
それから、「large」の方がフォーマルな感じがする。
数や量が膨大である
数や量が膨大であるという意味の英語は「huge」です。
「huge」は、「large」を大きく超える大きさというニュアンスがあるため「large」を特に強調したいときに使います。
The store is having a huge sale this weekend and I am not going to miss it!
今週末に、お店で大きなセールがあるので絶対に行きます。
※「miss」=見逃す
Tell me, how did you gain that huge success?
どのようにしたら、あなたのように大成功するのか教えてもらえますか?
(どのようにして大成功しましたか)
※「gain」=得る、「gain success」=成功を収める
並外れた大きさ
数や量が正常な範囲を超えて大きいというときの英語は「enormous」です。
「enormous」は、「huge」よりさらに大きいというニュアンスがあります。
No wonder he is so obese. He gobbles up enormous amount of food each day.
彼が肥満体なのはうなずけます。毎日、大量の食料を食べ尽くしているのですから。
※「no wonder~」=~は当然だ、「obese」=太りすぎ、「gobble」=ガツガツ食べる
We chose not to take the offer because of the enormous issues involved.
あまりにも多くの問題が絡んでいるので、その申し出は断りました。
※「issue」=課題、問題、「involve」=関係する
広大である
数量や割合、平面的な広さが非常に大きいときの英語は「vast」です。
基本的に「huge」と同じように使うことができますが、「vast」の方が少しだけフォーマルな感じがします。
LDP is currently supported by the vast majority of voters.
現在、自由民主党は、多数の有権者に支持されています。
※「Liberal Democratic Party」=自由民主党、「voter」=有権者
A vast and boundless expanse of the dessert took my breath away.
大きく無限に広がる砂漠に見とれました。
(砂漠の大きくて無限の広がりは、私に息を飲ませた)
※「boundless」=無限の、「expanse」=(土地や空などの)広がり、「dessert」=砂漠、「take one's breath away」=息を飲ませる
大きいうえに素晴らしい
数量や程度などが非常に大きいときの英語は「great」です。
「great」には、対象の物や人に対して尊敬の意味を込めるニュアンスがあります。
たとえば、「great success」と言えば「素晴らしくて大きな成功」という意味になります。
I am so glad to meet you. I have always been a great fan of yours.
お会いできて光栄です。昔からあなたの大ファンです。
I don't know anyone who had enjoyed such a great success like him.
そのような大きな成功を収めた人は、彼をおいて知りません。
(彼のような大成功を楽しんだ人を私は知りません)
※「enjoy success」=成功をほしいままにする
計り知れないほど大きい
規模や程度が計り知れないほど大きいときの英語は「immense」です。
「immense」の使い方は「vast」に似ていますが、やや古臭くフォーマルな感じがします。
If you let me brag about my son, he has an immense talent in music, I tell you.
息子について自慢させてもらうなら、彼には音楽の才能が絶対にあります。
※「brag about~」=~を自慢する、「talent」=才能、「I tell you」=個人的な意見ですが
Hey, Keep your cool. Even if you inherited an immense fortune, you need to pay the taxes.
冷静にね。莫大な財産を相続したといっても、税金を払わないといけないのですよ。
※「keep one's cool」=冷静さを保つ、「inherit」=相続する、「fortune」=財産、「tax」=税金
英語を話せるようになる勉強法とは?
この記事では「大きい」の英語について、ニュアンスごとに6つに分けて説明しました。
正しい使い分けを覚えて、正しい意味を伝えられるようになってください。
ただし、言葉のニュアンスや例文を覚えただけでは、英語で話せるようにはなりません。
英語で言いたいことを言えるようになるには、そのための専用の勉強が必要です。
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客観的に大きいものは「large」か。