「確かめる」は英語で?ニュアンス別の使い分け6パターン
このコンテンツは、現役のプロ翻訳者であるアキラがネイティブの翻訳者と協力して、日常英会話で使う表現や勉強法をできるだけ分かりやすい言葉を使って説明するメディアです。
こんにちは!
英会話ハイウェイ運営者のアキラです。
「確かめる」は英語で何と言うでしょうか?
とっさに「check」が思い浮かぶかもしれませんね。
確かに「check」は幅広い意味で「確かめる」「確認する」という意味があります。
でも、何をどう「確かめる」かをより具体的に伝えるには「check」だけでは足りません。
日本語では「確かめる」という言葉で表現できることでも、英語ではニュアンスごとに異なる言葉を使う必要があるからです。
そこで、この記事では
「点検する」、「本当かどうかを確かめる」、「正しいかどうか照合する」、「念を入れる」、「突き止める」、「検知する」の6つに分けて、「確かめる」の英語を紹介します。
シチュエーションに合わせて適切な「確かめる」を使いこなせるようになれば、ビジネスでもプライベートでも表現力が格段にレベルアップします。
最後まで読んで「確かめる」の英語をマスターしてください。
点検する
1つ目の「確かめる」の英語として、「点検する」「調べる」「検査する」という意味の「check」を紹介します。
日本語でも、「メールをチェックする」「天気をチェックする」「冷蔵庫の中身をチェックする」など「チェックする」をよく使いますよね。
英語の「check」も、ほぼ同じニュアンスと考えてもらってかまいません。
「check」は、何かをするときに「サッと確認する」という短時間で済む「確かめる」行動を表します。
以下に例文をいくつか紹介します。
I check my e-mail first thing in the morning every day.
私は毎朝起きるとまずメールを確認します。
※「first thing in the morning」=朝一番に
「check」は、メールの内容をじっくり確かめるのではなく、とにかくメールボックスにどんなメールが来ているのかを確かめる、という程度の「確かめる」という意味です。
You should check the weather before you go out.
出かける前に天気を確かめた方がいいよ。
テレビの天気予報を見たり、お天気アプリを見たり、窓を開けて空を見たりなど、お天気を「確かめる」ときの英語も「check」を使います。
It’s my habit to check inside the fridge when I visit my friend’s house.
友達の家に行くと冷蔵庫の中身をチェックするのが私のクセです。
※「habit」=習慣
この英文の「check」も、冷蔵庫をパッと開けて中身を見る、ぐらいの「確かめる」行動です。
「check」は、とても広い意味の言葉なので、便利な反面、軽く浅いニュアンスもあります。
だから、「check」だけに頼るのではなく、これから紹介する他の「確かめる」の英語も覚えてください。
それに、相手が言ったことを理解できんかったら困るから、結局は覚えなあかんのんや。
本当かどうかを確かめる
2つ目の「確かめる」の英語として、「確実に~する」、「確認しなくても良いかも知れないけど一応確認する」、「予定どおりにできているかを調べて、できていない場合は修正する」などの意味がある「make sure」を紹介します。
先ほどの「check」とどう違うのかが分かるように、同じような3パターンの例文を使って説明します。
Please make sure you read my e-mail before you book a hotel room.
ホテルの部屋を予約する前に、必ず私のメールを読んでください。
※「book」=予約する
このように「make sure」を使うことで、さっとチェックするだけではなく、きちんと内容を読む必要があるということが伝わります。
ここで「check my e-mail」と言ってしまうと、メールをさっと読むだけで済ましてしまう可能性もあります。
「make sure」には、「check」よりも慎重な確認が必要だというニュアンスがあるのです。
もう1つ例文を見てみましょう。
Make sure you take an umbrella with you when you go out.
出かけるときには傘を持って行くのを忘れないで。
天気予報を「check」した結果、午後から雨が降る確率が高いことが分かったら、このように「make sure」を使って、必ず傘を持って行くよう伝えましょう。
I just want to make sure that you’ve got enough food in your fridge.
私はただ、冷蔵庫に充分な食べ物があるかどうか確かめたいだけです。
※「have got」=haveと同じ意味、「fridge」=冷蔵庫、「refrigerator」の略語
好奇心でチラッと「check」している訳ではなく、ちゃんと正しい量の食べ物が入っているか確認していることを伝えたいときは、このように「make sure」を使います。
この「make sure」の表現は、日常英会話でとてもよく使われます。
たとえば、最近は、電車やタクシーの中でも、録音された英語のアナウンスが流れることが多いですよね。
Please make sure you take all your belongings with you when you leave the train.
電車を降りるときは、お忘れ物にお気を付けください。
(電車を降りるときは、持ち物すべてを持っていることを確かめてください)
※「belonging」=持ち物
Please make sure you fasten your seat belt.
シートベルトをお締めください。
(あなたがシートベルトを締めていることを確認してください。)
普段は聞き流しているかもしれませんが、実はこんなことを言っていたのですね。
今度乗り物に乗ったときは、意識して聞いてみてください。
正しいかどうか照合する
3つ目の「確かめる」の英語として、「正しいことを確認する」「照合する」などの意味の「verify」の使い方を説明します。
先ほどの「make sure」は、「check」より慎重に確認するという意味でした。
この「verify」は、さらに慎重に絶対に正しいと確認しなければならないときに使います。
「verify」は、確認ができなければ前に進めないぐらい大切なことを確認したいときの表現なのです。
The manager verified that the item was in stock.
支配人は、その商品が在庫にあることを確認しました。
※「in stock」=在庫にある
Please verify your user name and password to access your personal account.
個人アカウントにアクセスするために、ユーザー名とパスワードを確認ください。
(=ユーザー名とパスワードを確認できなければ、個人アカウントにはアクセスできません)
「check」や「make sure」は、確認できなかったらやり直せばいいという余裕があります。
でも、「verify」には、確認できなかったら一旦すべてが止まってしまうぐらいの緊張感があります。
念を入れる
4つ目の「確かめる」の英語は、「念を入れる」「間違いないことを示す」「承認する」といった意味の「confirm」です。
(電話での会話)
Hello. I’d like to confirm my reservation for the 10th of December.
もしもし。12月10日の予約の確認をお願いしたいのですが。
※「reservation」=予約
すでに入れた予約が、間違いなく入っているか念のため確認するときなどは、このように「confirm」を使います。
Please send an e-mail to confirm your appointment with our manager.
部長との約束を確認するためにメールを送ってください。
※「appointment」=約束、予約
約束をしたけれど、念のためメールを送って念を入れてほしいときなども、このように「confirm」を使います。
「confirm」は、このように念のためもう一度確かめるときに使います。
突き止める
5つ目の「確かめる」の英語は、「正体を明らかにする」、「突き止める」などの意味がある「identify」です。
「identify」が表す「確かめる」には、ある程度の情報が必要です。
ただパッと見て確かめられる「check」とは違い、「identify」は情報をよく見て「確かめる」という意味があります。
Police has identified the suspect using fingerprints.
警察は指紋を使って容疑者を突き止めた。
※「suspect」=容疑者
このように「identify」は警察などがよく使う言葉でもあります。
We can’t identify the boy. He doesn’t have an ID.
あの少年が誰だか確かめられません。彼は身分証明書を持っていません。
※「ID」=身分証明書
最近「ID」という言葉を日本でもよく聞くようになってきました。
これは「identify」の名詞形である「identification(=識別・身分証)」の最初の2文字を取った言葉です。
IDは、パスポートや運転免許証、マイナンバーカードなど身分を証明する物を指しています。
検知する
6つ目の「確かめる」の英語は、「存在を発見する」、「悪事を見つける」、「正体を見破る」という意味の「detect」です。
「detect」は、隠れているものや正体が不明なものを探り出して「確かめる」ことを意味します。
「identify」するには「情報」が必要なのに対し、「detect」するには「専門的な知識や経験」が必要です。
The doctor detected a small tumor in his stomach in the medical examination.
健康診断で、医師は彼の胃に小さな腫瘍(しゅよう)を確認しました。
※「tumor」=腫瘍、「stomach」=お腹、胃、「medical examination」=健康診断
It took five years to detect that the UFO in the photograph was a fake image.
写真に写ったUFOが偽の画像だということが、5年かかってやっと確認されました。
(写真に写ったUFOが偽の画像だということを確認するのに、5年かかりました)
検査をしたり、研究したり、取材したり、探偵を雇ったりするなど「detect」する方法はいろいろあります。
「名探偵コナン」だったら英語で「Detective Conan」やな。
英語を自由に話せるようになるには
この記事は、「確かめる」の英語について説明しました。
「こんなにニュアンスに違いがあるのか!」と圧倒されませんでしたか?
たくさんの表現を使い分けるのは面倒に思えるかもしれませんが、シチュエーションに合った言葉を選ぶことができれば、言いたいことを適切に伝えることができます。
日常的によく使われる表現ばかりを紹介しましたので、覚えておいて今日から英会話で活用してください。
英語を自由に話せるようになるには
この記事で紹介した表現を覚えれば、「確かめる」の英語を適切に使い分けられるようになります。
でも、英語表現を覚えただけでは、英語を話せるようにはなりません。
英語を自由に話せるようになるには、そのための専用の勉強が必要です。
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