【保存版】wouldの7つの意味と使い方について例文を活用して徹底解説!
あなたは”would”の意味・使い方を知っていますか?
実はwouldには7つの意味と使い方があります。
いずれの用法も日常生活でよく使われるため、とても大切です。
この記事ではwouldが持つ7つの意味・使い方について例文を用いて解説し、その後、wouldを用いた表現3つを紹介します。
wouldの使い方や意味をマスターしましょう!
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wouldの使い方
wouldには下記の7つの意味・使い方があります。
- 「〜であろう」「〜するつもりである」(助動詞willの過去形)
- 「〜してくださいませんか?」(丁寧な依頼や勧誘)
- 「〜するだろう」(仮定法)
- 「どうしても〜しようとした」(意志)
- 「〜したものだった」(過去の習慣や動作)
- 「〜だろう」「多分〜だろう」(推測)
- 「〜したい」(強い願望・選択)
それぞれの意味と使い方について例文を用いて解説します。
wouldの意味①:「〜であろう」「〜するつもりである」(助動詞willの過去形)
まずは、助動詞willの過去形としてのwouldです。
willは「〜であろう」「〜するつもりである」と未来を表す助動詞ですが、これの過去形とはどういうことだろうと疑問に思うかもしれません。
willは、下記のように現在から見た未来を表すときに使います。
明日、国立博物館を訪れるつもりです。
それに対してwouldは過去から見た未来を表すときに使います。
ボブは明日博物館を訪れるつもりだと言いました。
この英文の主節の動詞はsaidで、過去形です。
しかし、実際にボブが博物館に行くのは明日、つまり未来となります。
そのため、that節の中の動詞はwill visitではなく、would visitにする必要があるということです。
これを「時制の一致」と言います。
日本語の意味や訳し方としてはwillと変わりがありません。
wouldの意味②:「〜してくださいませんか?」「〜はいかがですか?」(丁寧な依頼や勧誘)
wouldを用いた疑問文を活用することで、「〜してくださいませんか」と丁寧な依頼や、「〜はいかがですか?」と丁寧な勧誘を表すことがあります。
wouldの代わりにwillを使うこともできますが、wouldのほうがより丁寧です。
目上の人に話しかけるときや、相手とまだ人間関係が構築されておらず遠慮したいときに使うと良いでしょう。
何か冷たい飲み物はいかがですか?
Would you pass me the salt?
塩(が入っているビン)を渡してもらえますか?
wouldの意味③:「〜するだろう」(仮定法)
仮定法過去「もし〜だったら、…だろう」または仮定法過去完了「もし〜だったら、…だっただろう」と表現する際に、主節の動詞の前にwouldを用いることがあります。
仮定法過去と仮定法過去の文章の形は下記のとおりです。
If + S + 過去形〜, S’ + would + 動詞の原形…
<仮定法過去完了>「もし〜だったら、…だっただろう」
If + S + had + 動詞の過去分詞〜, S’ + would + have + 動詞の過去分詞…
それぞれ例文を用いて確認しましょう。
もし100万円があったら、ヨーロッパ周遊旅行をするだろう。
If the game hadn’t been canceled, our team would have won the game.
そのゲームが中止になっていなかったら、私たちのチームがその試合に勝っていただろうに。
wouldの意味④:「どうしても〜しようとした」(意志)
willには「強い意志」を表す意味があることから、wouldも「過去の強い意志」を表します。
しかし、この意味で使われる場合は、wouldn’tと否定文で使われることが多いです。
その場合は、「どうしても〜しようとしなかった」という意味になります。
その犯罪者は厳しい拷問の後ですら、何も話そうとしませんでした。
wouldの意味⑤:「〜したものだった」(過去の習慣や動作)
wouldは「〜したものだった」と過去の習慣や動作を表す際に使うこともできます。
この用法の書き換えとしてused to + 動詞の原形があります。
この2つの表現は、厳密に言うとそれぞれ意味が異なるので注意してださい。
used to + 動詞の原形の場合、「〜したものだった。(しかし今はやっていない)」と、現在と過去の対比を表すニュアンスを含みますが、wouldの場合は、現在との対比がありません。
つまり、現在もその動作や習慣が続いているかどうかは、wouldを用いた文章からは推測できないということです。
私は物理の勉強に必死に取り組んでいたものだ。
wouldの意味⑥:「〜だろう」「多分〜だろう」(推測)
wouldは「〜だろう」「多分〜だろう」と、話し手の推測や推量を表すことができます。
英文全体が現在形の文章で書かれている中で、突然wouldが登場した場合はこの用法で使われていることが多いです。
また、willも推測を表すことができますが、willの方がwouldよりも強い確信を持っているときに使うという違いがあります。
もう少し具体的に言うと、wouldが50〜60%程度の推測・推量であるのに対して、willの場合は、80〜90%程度の自信や確信があるときに使います。
スーザンは多分今年昇進するだろう。
wouldの意味⑦:「〜したい」(願望・選択)
wouldは「〜したい」と願望や選択を表す際にも使えます。
詳細は次章で紹介しますが、この用法で使う場合は、S + would like to + 動詞の原形「Sは〜したい」と言う形で使うことが一般的です。
今日の午後、何をやりたいですか?
wouldを使った英語表現3つ
最後に下記のwouldを用いた英語表現3つを紹介します。
- would rather A than B「BよりもむしろAしたい」
- Would you mind 〜? 「〜することを気にされますか?」
- S + would like to + 動詞の原形 「Sは〜したい」
いずれの表現も日常生活でよく耳にする表現なので、しっかりマスターしましょう。
would rather A than B「BよりもむしろAしたい」
would rather A than Bで「BよりもむしろAしたい」という意味の熟語です。
訳す際にAとBを逆にしないように気をつけてください。
この表現は、英検やTOEICなどの資格試験でもよく見かける表現であるため、覚えておきましょう。
私は泳ぐことよりもむしろハイキングに行きたいです。
Would you mind 〜? 「〜しても良いですか」
mindの後ろに動詞を伴う場合は、必ずing形を使ってください。
そして、この疑問文は答え方に注意が必要です。
この文章は、直訳すると、「あなたは〜することを気にしますか?」という意味になるため、Yesと答えてしまうと、「はい、気にします。だからやめてください。」というニュアンスになってしまいます。
相手がお願いしてきたことに対して許可する場合、Noと答えてください。
例文を見て確認しましょう。
ここで私がタバコを吸っても大丈夫ですか?(私がここでタバコを吸うことを気にしますか?)
No, I wouldn’t.
はい、吸ってもいいですよ。(いいえ、私は気にしません。)
S + would like to + 動詞の原形 「Sは〜したい」
上記のwouldの意味⑦で触れましたが、wouldは願望や選択を表すことができます。
特にS + would like to + 動詞の原形は「Sは〜したい」という意味になり、この表現はよく使うので覚えておきましょう。
S + want to + 動詞の原形も「〜したい」という意味で使えますが、wouldを用いた表現のほうが丁寧さを表せます。
紅茶をいただきたいです。
wouldはたくさんの意味を持つ単語!意味を見極められるようにしよう!
wouldには下記のように様々な意味・使い方があります。
- 「〜であろう」「〜するつもりである」(助動詞willの過去形)
- 「〜してくださいませんか?」(丁寧な依頼や勧誘)
- 「〜するだろう」(仮定法)
- 「どうしても〜しようとした」(意志)
- 「〜したものだった」(過去の習慣や動作)
- 「〜だろう」「多分〜だろう」(推測)
- 「〜したい」(強い願望・選択)
いずれの使い方・意味であっても、日常会話でよく耳にするので、どのような意味で使っているのか瞬時に見極められるようにしましょう。
また、それと同時にwouldを用いた下記の3つの表現も重要です。
- would rather A than B「BよりもむしろAしたい」
- Would you mind 〜? 「〜することを気にされますか?」
- S + would like to + 動詞の原形 「Sは〜したい」
これを機に併せて覚えましょう。
なお、お決まりフレーズを言うだけでなく、自分の言葉で英語を話せるようになるには、 “ある練習” が必要です。
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今日は、wouldの意味と使い方について説明します。
中学ではwouldはwillの過去形と習いますが、実際にはいろいろな意味と使い方があって、なかなか手強いところがあります。
でも、この記事を最後まで読めば、バッチリ使いこなせるようになりますよ!