英語の勉強、何から始めればいいの?ステップ別に勉強法を詳しく解説!
「英語の勉強に興味があるけど、何から手をつければいいのか分からない」
「少しでも早く英語力を向上させるためのコツってある?」
「初心者にNGな勉強法ってある?」
このような悩みはありませんか?
巷にはさまざまな英語の学習方法や役立つツールなどがありますが、情報量が多過ぎて何が良いのか、何から始めればいいのか分からないですよね。
本記事では、英語の勉強に興味があるものの何から手をつけて良いのか分からない方に向けて、ステップ別にやるべきことをご紹介します。
また、英語初心者が英語の勉強をする際に留意すべき点や、初心者がやってしまいがちなNG勉強法についても詳しく解説します。
読み終わる頃には、やるべきことが明確になり英語の勉強を迷いなくスタートできるようになるでしょう。
これから英語の勉強を始めようと考えている人は、ぜひ参考にしてください。
英会話ハイウェイでは、10年以上の経験を持つ翻訳者のアキラ、ナオ、Yui、ネイティブ翻訳者が、日常英会話で使う表現や勉強法、翻訳の仕事について分かりやすく説明しています。
たった3か月で、自分の言葉で英語を自由に話せるようになる独学法については、無料のメール講座をご確認ください。
目次
【ステップ別】何から始めればいいか分からない人必見!おすすめの英語勉強法
英語に興味はあるものの、何から始めればいいか分からないという人は、下記のステップを踏んで英語の勉強に取り組みましょう。
STEP1: 中学生レベルの英単語と英文法を身につける
STEP2: 英語の発音を身につける
STEP3: 多読を通じてリーディング力とリスニング力を向上させる
STEP4: 英語の日記を書いてライティング力を向上させる
STEP5: オンライン英会話などを活用してスピーキング力を向上させる
本章では、それぞれのステップについて詳しく解説します。
STEP1: 中学生レベルの英単語と英文法を身につける
最初は、中学生レベルの英単語や英文法を身につけます。
薄い問題集や単語帳をそれぞれ1冊だけ厳選して、3〜5周ほど取り組んでください。
テキストが薄いほど最後までやり切れる可能性が高いです。
最後までやり切れると、大きな自信やモチベーションアップにつながるでしょう。
1周目は時間がかかるかもしれませんが、回数を重ねるごとにスピードが上がってあっという間に問題集・単語帳を仕上げられるようになるため安心してください。
STEP2: 英語の発音を身につける
次に、正しい英語の発音を身につけてください。
英語の発音に関する本を1冊購入して、英語の発音や音の変化のルールを覚えましょう。
そして、そのルールに沿って自分が好きな洋楽の曲を歌ってみてください。
スムーズに歌い切ることができたら、別の曲に移ります。
少しずつ滑らかに英語の発音ができるようになるはずです。
筆者はこの方法で英語の発音を身につけました。
1〜2ヶ月ほどの短い期間で、楽しみながら取り組めるためおすすめの方法です。
STEP3: 多読を通じてリーディング力とリスニング力を向上させる
多読とは、簡単な英語で書かれた英文をたくさん読むトレーニング法のことです。
英語を英語の語順で理解できるようになるため、リーディング力だけでなくリスニング力の向上にも役立ちます。
辞書を使わなくても80〜90%程度内容が理解できる英文を選ぶことと、自分が興味のあるジャンルの英文であることが大切です。
本や英文を読んだあとに、読んだ英文の感想や要約を英語で書くとライティングのトレーニングにもなりますよ。
STEP4: 英語の日記を書いてライティング力を向上させる
英語の日記を書いて、ライティングの力を向上させましょう。
「日記」と聞くと、その日一日を振り返って起こったことについて書かなくてはいけないと考えてしまいがちですが、決してそのようなことはありません。
日によっては、「今日は書くほどのことがない」ということもあるでしょう。
そのようなときには、下記のようなトピックを参考にしながら毎日最低でも一文は英文を書くように心がけてください。
英語の日記で使えるトピック |
・体調 ・天気 ・将来の夢・目標 ・最近気になるニュース ・過去の思い出 ・本の感想文 ・食事 ・おすすめの本 ・行きたい国 ・尊敬する人 ・好きな音楽 ・好きな季節 ・好きなスポーツ |
STEP5: オンライン英会話などを活用してスピーキング力を向上させる
最後に、オンライン英会話などを活用してスピーキング力の向上に努めます。
しかし、初心者にありがちなのですが、オンライン英会話を受講するだけでは英語力は向上しないので注意してください。
下記の点に留意しながら、レッスンを受けましょう。
- できる限り毎日レッスンを受ける
- 自分のレベルやニーズに合った教材を選ぶ
- レッスン中は積極的に発言する
- レッスンの予習・復習は毎回必ず行う
- 新しく覚えた単語やフレーズをレッスン中に使ってみる
初心者が最短で学習効果を感じるために注意すべき点
どれほど優れた学習方法や教材であっても、学習効果を感じるまでに数ヶ月ほどかかるものです。
しかし、下記の点に留意することで、学習効果を感じるまでの時間を少し短くすることができます。
- 毎日短時間であっても英語の学習に取り組む
- 完璧主義にならない
- 第三者から指導やアドバイスをもらう機会を作る
- 自分のレベルに合った教材を選ぶ
本章では、それぞれの注意すべき点について詳しく解説します。
毎日短時間であっても英語の学習に取り組む
英語力を向上させるためには、時間があるときにまとめて学習するのではなく、5分10分と短い時間であったとしても毎日コツコツ勉強を進める方が学習効果が高いです。
理由は、前回の学習から時間が空いてしまうと、学んだ内容の記憶を取り戻すのに時間と労力がかかってしまうからです。
「エビングハウスの忘却曲線」にもありますが、人は学習した瞬間から忘れ始め、学習後わずか20分で記憶の58%が、1日経過すると74%もの記憶が失われると言われています。
毎日短時間であっても英語の学習に取り組むように心がけてください。
完璧主義にならない
英語を勉強する際、特に英語を話す際には「完璧主義」にならないように気をつけてください。
それは、英語の学習をする際に完璧主義になってしまうと、ミスを恐れて英語を話したり書いたりすることに抵抗を覚えるようになってしまうからです。
あなたが英語を間違えても誰も馬鹿にしません。
むしろ間違えた方が、その間違いが記憶に残り成長しやすくなります。
完璧主義にならないで、どんどんミスをしましょう。
第三者から指導やアドバイスをもらう機会を作る
英語を独学で学習することは十分可能ですが、スピーキングやライティングなどアウトプットの学習をする際には、ときどき第三者から指導やアドバイスをもらう機会を作ることをおすすめします。
理由は、スピーキングやライティングは自分自身で間違いに気づくことが難しく、間違った知識や情報を身につけてしまう恐れがあるからです。
英作文を英語上級者やネイティブに添削してもらったり、ネイティブスピーカーと会話しながら自分が話す英語についてアドバイスや指導をしてもらったりしましょう。
正しい英語だけでなく、自然で適切な表現も身につけられるため、結果としてあなたの英語がさらにブラッシュアップされることにつながります。
自分のレベルに合った教材を選ぶ
巷にはさまざまな英語勉強法や教材がありますが、どれほど優れた英語教材や学習方法であったとしても全ての英語学習者に適しているわけではありません。
なぜならば、学習者ごとに英語のレベルやニーズ、苦手分野などが異なるからです。
そのため、英語の勉強を始める際には、まずは自分に合った教材を選ぶことが求められます。
しかし、英語初心者が自分に合った教材を自分で選ぶことは簡単なことではありません。
そのような場合は、周囲の英語上級者や英会話スクールの先生など英語学習の専門家に相談することをおすすめします。
何から始めればいいのか分からない英語初心者にありがちなNG勉強法
下記は、何から始めればいいのか分からない英語初心者にありがちなNG勉強法です。
- リスニングの勉強に英語の聞き流しをする
- 英会話スクールに通えば英語力が上がると考える
- 日本語→英語に翻訳する
- 単語や英文法のインプットに偏った学習をする
- 英語が完璧に話せるようになるまでスピーキング練習をしない
- 目的を明確にせず闇雲に勉強に取り組む
- さまざまなテキストや勉強法に手を出す
本章では、それぞれの勉強法のNGポイントについて詳しく解説します。
これを読めば、学習効果の薄い勉強法に取り組んで時間と労力を無駄にするリスクを軽減できるでしょう。
リスニングの勉強に英語の聞き流しをする
リスニングの勉強に英語の聞き流しをする方がいますが、これは英語の基本的な知識が身についていない初心者の方には全く効果のない学習方法です。
初心者の場合、流れてくる英語の音声がただの音の塊にしか聞こえず、英文の意味や内容を全く捉えられないからです。
リスニング力を向上させるためには、流れてくる英語の音声を聞いて単語やフレーズの意味を意識的に理解しながら聞くことが必要になります。
英語初心者の方は、英語の聞き流しをするのではなく、スクリプトを見なくても80%程度内容が分かる音声を聞いて、少しずつ聞き取れる範囲を広げていく学習をすることをおすすめします。
英会話スクールに通えば英語力が上がると考える
英会話スクールに通えば英語力が上がると考える方がいますが、それは誤解です。
それは、英会話スクールはあくまで身につけた語彙やフレーズなどの知識をアウトプットする場に過ぎないからです。
言い換えると、英会話スクールは英語を学ぶための場所ではなく、英語を定着させるための場所であると言えます。
基本的な英語力がない状態で英会話スクールに通っても自然に英語が話せるようになるわけではありません。
英会話スクールで英語力を向上させるためには、レッスンを予復習すること、そして新しく学んだ知識を実際に会話で使ってみるなど自主学習や努力が必要です。
日本語→英語に翻訳する
英語を書いたり話したりする際に、日本語→英語に翻訳することはやめましょう。
それは、日本語を介して考えると英語に翻訳するまでにより多くの時間がかかってしまうからです。
スピーキングの場合、コミュニケーション中にタイムラグが発生して相手とスムーズに会話ができなくなってしまいます。
前章で紹介した多読などのトレーニングを通じて、英語を英語のままで理解できるようにしてください。
単語や英文法のインプットに偏った学習をする
初心者に特にありがちなのですが、単語や英文法のインプットに偏った学習をすることはおすすめではありません。
なぜならば、インプットした知識は必ずしもアウトプットできる知識ではないからです。
日本語を話したり書いたりする際に、下記のように思った経験はありませんか?
「これ何て言うんだっけ?」
「喉元まで出てるのに言葉が出てこない…」
これがインプットした知識が必ずしもアウトプットできる知識ではないことの表れです。
英単語や英文法を覚えても、いざ使う場面になって出てこないようでは意味がありません。
このような事態を避けるためには、日頃からライティングやスピーキングといったアウトプットする機会を設けることが大切です。
インプットとアウトプットの理想的な割合は8:2あるいは7:3くらいであると言われています。
前章で紹介したように、英語の学習をする際には、英語日記やオンライン英会話などアウトプットする機会も必ず作ってください。
英語が完璧に話せるようになるまでスピーキング練習をしない
英語が完璧に話せるようになるまでスピーキングの練習をしない人もいますが、それは良い勉強法であるとは言えません。
それは完璧を目指して英語を話すことを避けていると、実際に話す場面で自信を失ったり、英語に対する恐怖心が増してしまったりする可能性があるからです。
自分が日本語を話せるようになったときのことを振り返ってみましょう。
赤ちゃんや子供は完璧さを気にせずに話していますよね。
言語は使って上達するものです。
間違いは決して恥ずかしいものではありません。
不完全であっても積極的に話すことで英語を話すことに慣れ、徐々にスピーキング力も向上します。
英語初心者であっても早い段階から英語を話すトレーニングを取り入れましょう。
目的を明確にせず闇雲に勉強に取り組む
目的を明確にせず闇雲に勉強に取り組むことは、効果的な学習につながりません。
それは、目的がないと自分が何を目指してどのような勉強をすればいいのかが分からなくなってしまうからです。
下記のような結果を招いてしまうことになりかねません。
- 学習の方向性を見失う
- 学習のモチベーションが下がって挫折してしまう
- 達成感が得られない
- 遠回りをしてしまい、時間と労力、お金を無駄にしてしまう
短期間で学習効果を上げるためには、英語の勉強に取り掛かる前にまずは自分の目標や目的を具体的に設定し、それに基づいて学習計画を立てることが大切です。
さまざまなテキストや勉強法に手を出す
さまざまなテキストや勉強法に手を出してしまうと、英語力の向上を感じるのが難しくなります。
それは、どれほど素晴らしい勉強法や教材であっても、学習効果を感じるまでに数ヶ月ほどの時間がかかるからです。
また、前章でも説明しましたが、新しく手を出したテキストや勉強法が自分に合っているとも限りません。
さまざまなテキストや勉強法に手を出してどれも中途半端にするのではなく、1つの学習方法や1冊のテキストに絞って最低でも3ヶ月は取り組んで様子を見てから他の方法やテキストを検討するようにしましょう。
一から英語を勉強したい社会人からよく聞かれるFAQ
最後に、一から英語を勉強したい社会人からよく聞かれる質問と回答を紹介します。
Q. 英語がペラペラになるまでどれくらいの時間がかかるの?
英語がペラペラになるまでにかかる時間は、その人の英語力によって大きく異なるため一概には言えませんが、1,000〜3,000時間程度であると考えられています。
【英語レベル別 英語が話せるようになるまでの時間の目安】
レベル | 時間 |
初心者 | 2,000〜3,000時間 |
中級者 | 1,500〜2,000時間 |
上級者 | 1,000〜1,500時間 |
この時間は、アメリカのForeign Service Instituteが公開している”Foreign Language Training”のデータを参考にしたものです。
これは一般的なアメリカ人が日本語を習得してネイティブレベルに到達するまでに必要が学習時間の目安を示しており、2,200時間もの学習時間が必要であると明記されています。
日本人が英語を学習するという逆パターンでも、同程度の学習時間が必要であると考えられるでしょう。
文部科学省の学習指導要領によると、小学校から高校までの英語の学習時間は合計1,050時間です。
そのため、一から英語を勉強したい社会人が英語を話せるようになるためには、さらに1000〜2,000時間ほどの学習時間を確保することが求められます。
Q. 英語の勉強は独学でできるの?
英語の勉強は独学でも十分可能です。
近年、書籍だけでなく下記のようにさまざまな学習リソースがあるため、独学者であっても勉強がしやすい環境が整っています。
- YouTube
- アプリ
- 動画配信サービス
- ポッドキャスト
- Webサイト
しかし、ライティングやスピーキングに関しては、独学だと文法や発音に誤りがあることに気づけない可能性があるため、時には第三者からフィードバックをもらえる機会を設けることがおすすめです。
英語を一から勉強するための方法や、おすすめのテキストやアプリについてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
▼あわせて読みたい記事
正しいステップで英語の勉強に取り組めば英語力はアップする!
本記事では、英語の勉強に興味があるものの、何から手をつければ良いのか分からない人を対象に正しい英語の勉強法について紹介しました。
下記のステップを踏んで、勉強に取り組みましょう。
STEP1: 中学生レベルの英単語と英文法を身につける
STEP2: 英語の発音を身につける
STEP3: 多読を通じてリーディング力とリスニング力を向上させる
STEP4: 英語の日記を書いてライティング力を向上させる
STEP5: オンライン英会話などを活用してスピーキング力を向上させる
正しいステップを踏むこと、そして学習効果の薄いNGな勉強法を避けることで、短期間で英語力を向上させることができるようになります。
これから英語の勉強を始める人は、本記事を参考にしながら英語の勉強をスタートさせてください。
なお、お決まりフレーズを言うだけでなく、自分の言葉で英語を話せるようになるには、 “ある練習” が必要です。
詳しい練習法については、無料の動画セミナーで公開しています。
今日は、「英語の勉強は何から始めればいいの?」という疑問にお答えします。
行き当たりばったりに勉強するのは効率が悪いので、この記事を参考にして効率よく英語をマスターしましょう。