できる人はみんなやった!NHK英語講座を使い倒す7ステップ勉強法
英会話ハイウェイでは、10年以上の経験を持つ翻訳者のアキラが、日常英会話で使う表現や勉強法、翻訳の仕事についてできるだけ分かりやすい言葉を使って説明しています。
できるだけお金をかけずに英語を勉強したいなら、一番いいのはNHK英語講座でしょうね。
NHK英語講座のオーディオはラジオやテレビで無料で聞けるし、月500円程度の教材を買うだけでいいのですから、これより安い英語教材はありません。
でも、これだけ値段が安くて、しかも何十年も前からずっと存在するのに、NHK英語講座で勉強して英語を身に付けたという人を見たことがないのはなぜでしょう?
NHK英語講座で勉強しても英語が身に付かない理由は、効果の出る勉強法が知られていないからです。
正しい方法で勉強しなければ学習効果は出ないのです。
そこで、NHK英語講座を徹底的に使い倒して英語力アップする勉強法についてお話しします。
聞き流し学習みたいに楽ちんではありませんが、確実に効果が出るのでぜひ実践してください。
目次
NHKは、ラジオ英会話かテレビ英会話か?
NHK英語講座には、ラジオ英会話とテレビ英会話があります。
どちらが効果的かについては、いろいろ意見があり、「視覚的に覚えられるから、テレビ英会話の方がいい」という意見もあれば、「耳に集中できるからラジオ講座の方がいい」という意見もあります。
実際にどちらがおすすめかというと、だんぜんラジオ英会話です。
その理由は、テレビ英会話は目から入ってくる情報が多いため、英語学習にとって重要な耳からの情報に対する集中力が薄れてしまうからです。
英会話の勉強では、耳から入ってきた情報を聞き取って理解する能力を鍛える必要があります。
その点で、耳だけに頼らざるを得ないラジオ英会話の方が勉強に向いているというわけです。
このことは、私の英語学習経験からも確信していますし、実際にNHKテレビ英会話で講師を務められていた某氏も「NHKテレビ英会話で講師をやっていながら、こんなことを言うのはナンだけど、ラジオ英会話の方がいいよ」という内容のことをおっしゃっています。
ラジオ英会話かテレビ英会話かを選ぶなら、ラジオ英会話を選んでください。
どの英会話講座を選ぶべきか
どの講座がいいかということですが、どの講座も信頼できる先生が作られているので、どの講座を選んでもかまいません。
あなたの英語力にあった講座を選びましょう。
選択の基準としては、書店で教材を開いてみて、ダイアログの7割くらいを理解できればちょうどいいレベルです。
それ以下しか理解できなければ難し過ぎますし、それ以上理解できるようであれば、簡単過ぎます。
だいたい7割理解できることを基準に選びましょう。
難し過ぎてもダメ。簡単過ぎてもダメ。どの講座を選べばいいのかな?
めぼしい講座の教材をぜんぶ買って、どれが自分に一番合っているか試してみるのもいいと思うよ。
1冊500円くらいだから、たいした出費にならないのがうれしいね。
NHK英語講座を使い倒す7ステップ勉強法
NHK英語講座の勉強法として、おそらく多くの人は、
- オーディオを聞いて、
- テキストを読み、
- 知らない単語・表現を覚える
という程度しかしていないのではないでしょうか?
しかし、それだけでは1年間勉強を続けても、期待したほどの進歩は望めません。
効果を実感できるくらい進歩するには、以下に紹介する勉強法を実践してください。
- オーディオを聞く
- 会話の部分を書き出す
- 解説を読む
- もう一度、ディクテーションする
- 書き出した英文が正しいか確認する
- シャドーイングする
- 日本語文を見て英語で言う
以下に詳しく説明します。
オーディオを聞く
テキストを見る前に、オーディオを最初から最後まで一通り聞きます。
テキストを見た後でオーディオを聞いたのでは、最初から英文が分かっているので、本当は聞き取れていないのに聞き取れた気分になってしまいます。
でも、テキストを見る前にオーディオを聞くことで、何を言っているのか聞き取ろうという意識が働くので、英語を聞き取るスキルを伸ばすことができます。
また、自分が聞き取れる部分と、聞き取れない部分を明確にすることができます。
会話の部分を書き出す
会話の部分(ダイアログ)だけを繰り返し聞いて、すべて紙に書き出しましょう。
英文を紙に書き出すことをディクテーションと言います。
紙に書き出すことで、前置詞や冠詞などの細かな部分まで正確に聞き取れているかどうかを確認することができます。
繰り返し聞いても聞き取れなかい部分は、とりあえず片仮名で書いておきます。
時間がかかりそうだし、何だか面倒くさいですね・・・
確かに面倒だけど、間違いなく英語力アップするよ。
特に英語の初心者は、ディクテーションは避けて通れないくらい重要なんだ。
新しいレッスンが始まるときに1回すればいいだけだから、やるのは週に1回だけ。
これくらいなら、それほど負担は大きくないよね。
解説を読む
ダイアログの英文を読むのではなく、テキスト教材の単語や表現の解説だけ読みます。
新しい表現や難しい表現が解説されているので、ステップ2で聞き取れなかった部分が分かることがあります。
もう一度、ディクテーションする
再びダイアログ(会話)だけ聞いてディクテーションします。
今回は、ステップ2で聞き取れなかった部分に特に集中しましょう。
前回は聞き取れなかった英語を聞き取れるようになっているはずです。
何度も繰り返して聞いてください。
それでも聞き取れない箇所は、片仮名で書いておきましょう。
書き出した英文が正しいか確認する
このステップでやっと、ダイアログを読んで、自分で書き出した英文が正しいか確認します。
正しく聞き取れていなかった箇所は、テキストに印を付けておいてください。
ほとんど聞き取れなかったんですけど(涙)
それじゃあ、もっと簡単な講座に変えた方がいいよ。
少なくとも7割くらいは聞き取れないと、その講座は難し過ぎるってことなんだ。
シャドーイングする
シャドーイングとは、オーディオを聞いて、そのすぐ後に声に出して読み上げる練習のことです。
音声:I just have to find the right words for my play.
あなた:・・・・・・・・I just have to find the right words for my play.
というように、少し遅れて読み上げます。
テキストを見ながらやるのではなく、音声を聞いて、聞こえた英語を覚えておいてそのままマネします。
この練習をすることで、英語のリズムや発音が大幅に上達します。
分かりやすいように、シャドーイングのやり方を説明する動画を紹介します。
実際の練習では、自分の声で英語音声が消えないように、イヤフォンかヘッドフォンを使って練習します。
英文をぜんぶ覚えてしまうまで繰り返しましょう。
前のステップまでは机やパソコンに向かっていないとやりにくいけど、このステップと次のステップは、通勤や通学のときでもできるよね。
シャドーイングのやり方について詳しくは、『シャドーイングとは?簡単6ステップのやり方とおすすめ英語教材』を読んでください。
日本語文を見て英語で言う
前のステップまでは、英語を聞いたり覚えたりする練習、つまりインプット練習でした。
でも、英会話は自分で英語を話すアウトプット作業なので、このステップでは、英文を作って話すアウトプット練習をしておきましょう。
教材テキストで日本語文を見て、すぐに英語で言ってみましょう。
ポイントは、時間をかけて翻訳するのではなく、すぐに言えるように練習することです。
そうすることで、英会話のときにもすぐに英語が出てくるようになります。
分かっているつもりだったのに、英語で言うのって難しいですね。
そうだろ!聞いたときに理解できたとしても、自分で言うのはその何倍も難しいんだよ。
【公式】NHKラジオ英会話でおすすめの勉強法は?
ちなみに、NHKラジオ英会話2023年4月号では、以下の勉強法が提案されています。
ひとつのダイアログを100回音読する「100回音読」です。
かなり時間がかかりますが、これに挑戦するのもいいですね。
NHK英語講座を活用する勉強法まとめ
NHK英会話講座の学習効果を何倍にも高める勉強法についてお話ししてきました。
簡単に英語ペラペラになれる秘訣みたいなものを探していていこのページにたどり着いたのなら、意外に面倒くさい勉強法にガッカリされたかもしれません。
でも、そういう秘訣は存在しませんし、このページで紹介したような一見面倒な勉強を積み重ねることが、結局は一番の近道になります。
聞き流し勉強のような勉強法は楽ちんですが、いつまで続けても効果が出ないので、結局は、時間とお金と労力が無駄になります。
それよりも、ちょっと面倒だけど確実に効果が出る勉強法を使って、着実に英語力アップした方がいいですね。
ここでは、NHK英語講座を使った勉強法をざっくりと説明したけど、もっと詳しい方法は無料のメールマガジンで知ることができるよ。
詳しくは、下のページを読んでね。
TEDの使い方について詳しくは、『シャドーイングの神アプリ!NHKで人気のTEDを10倍活用しよう』を読んでください。
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