英語の理解力を大幅アップ!「分かったつもり」をなくす方法?
このコンテンツは、プロ翻訳者であるアキラがネイティブの翻訳者と協力して、日常英会話で使う表現や勉強法をできるだけ分かりやすい言葉を使って説明するメディアです。
こんにちは!
英会話ハイウェイ運営者のアキラです。
あなたは、英文を読んだり聞いたりしたときに、英語のままス~っと理解できますか?
それとも日本語に訳してから理解していますか?
ひょっとしたら、英文を読み終わったとき、または聞き終わったときに、「はて?何の話だったかな?」
と、何も覚えていない状態になっていないでしょうか?
今日は、そんな状態に悩むメール講座の読者さんから相談があったので紹介します。
理解しながら英文を読んでいるつもりなのに、読み終わったときに「はて?何の話だったかな?」と、内容を思い出すことさえできないそうです。
そんな状態では、TOEICでも英検でも、読解問題で苦労しそうですね。
実は私も、この方と同じような経験をしました。
また、英文を読むときだけでなく、リスニングのときも「理解できているつもりで聞いていたのに、後で考えてみると何の話だったのか、さっぱり思い出せない・・・」という経験もしました。
どうしてこんな状態になるのでしょう?
どうすれば改善できるのでしょうね?
読んだ(聞いた)英文を覚えていない原因
最初に、読者さんから届いた相談メールを紹介しますね。
すこし前にも質問した〇〇です。
またアドバイスをいただきたくてメールを送らせてもらいました。
TIMEマガジンを読んでいて、一応、内容を理解しながら読んでいるつもりなんですけど、その記事を読み終わってみると、内容を思い出せないんです。
いちいち訳しながら読むのは時間がかかりすぎます。
これはまだTIMEの記事の文体に慣れていないからでしょうか?
そのうち後から内容を思い出せるようになるんでしょうか?
英語を訳さずに英語で理解していきたいです。
アドバイスを頂けたら嬉しいです。
私も同じような経験があります。
読んでいるときは分かっているつもりなのに、後で思い出そうとしても、何も頭に入っていないって感じですよね。
これは、英文を読むことに集中しすぎるあまり、内容を理解することがおろそかになっているのが原因です。
力の配分が、日本語の文章を読むときなら、文章を読むことに2割、内容を理解することに8割とするなら、英文を読むときは、文章を読むことに8割、内容を理解することに2割くらいになっているのかなと思います。
文章を読むことに使う集中力 | 内容を理解することに使う集中力 | |
日本文を読むとき | 20パーセント | 80パーセント |
英文を読むとき | 80パーセント | 20パーセント |
※20、80という数字は感覚的なものです。
文章を読むことと、内容を理解することは別ものなのです。
だから、文章を読んでいるけれど、内容を理解できていない、ということはよくあります。
また、内容を理解しなければ覚えられないので、読み終わったときに何も思い出せない、ということになります。
英語の理解力を大幅アップする勉強法
英語の理解力を大幅アップするために効果があるのは、1段落ごとなど、ある程度の英文を読んだら、いったん読むのを止めて、何が書かれているのか頭の中で整理することです。
この練習をすると、英語の理解力が大きく伸びます。
英文和訳のように訳すのではなく概要をまとめます。
日本語でもいいので、言葉としてまとめることができれば、それは理解できている証拠です。
でも、まとめることができなければ、英文を読んでいるけれど理解できていないことになります。
頭の中を素通りというイメージですね。
この練習法はリスニング練習でも応用できます。
少し聞いたらオーディオを止めて、内容を頭の中でまとめてから続きを聞くという具合です。
まとめるときは、必ず言語化してください。
言語化できないなら、それは理解できていないということです。
また、リスニングの理解力を高めるためには、英文の意味を意識してシャドーイングするというのも効果があります。
シャドーイングについて詳しくは、以下の記事を読んでください。
まとめ
英語を聞いたり読んだりしたときに、「理解しているつもりだけど、実は何も頭に入っていない」というのは、英語学習者なら誰でも経験することだと思います。
この記事で紹介した、言語化してまとめる方法と、意味を意識しながらシャドーイングする方法は、どちらも英語の理解力アップに大きな効果があります。
あなたの英語学習にもぜひ取り入れてください。
なお、この記事ではリーディングとリスニングの練習法についてお話しましたが、スピーキングの上達法については、以下の記事で詳しく説明しています。
「文法を意識しなくても正しい英語が口から出てくるようになった!」と好評の勉強法です。
スピーキングが上達しなくて悩んでいるなら、きっと現状を打破するヒントになると思います。