talentの意味と使い方|タレント/才能どっち?本当の意味と類語5選
あなたは”talent”の意味と使い方を知っていますか?
“talent=”タレント、有名人と考える人が多いのですが、これは和製英語です。
テレビに出ている芸能人を指差しながら、“I like this talent. ”と言っても伝わりません。
この記事では、名詞”talent”が持つ意味とその形容詞、さらに日本語の「タレント」に当たる単語を紹介します。
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目次
名詞の”talent”の意味と使い方は?スラングの意味は?
名詞の”talent”には、スラングも含めて下記の3つの意味があります。
- 才能
- 才能がある人
- 魅力的な男性たち、または女性たち
それぞれの意味と使い方について例文を用いて解説します。
“talent”の意味①:才能
名詞の“talent”には複数の意味がありますが、最も使われることが多いのが「才能」です。
「生まれ持った能力」、つまり「才能」について言いたいときに使います。
コミュニケーション能力は、職場のあらゆる役職に重要な能力です。
“talent”の意味②:才能がある人
そして2つ目は「才能」そのものだけでなく、「才能がある人」または「スキルを持った人」という意味で使うこともあります。
ゴッホは死後に才能がある人として認められるようになりました。
“talent”の意味③: 魅力的な男性たち、または女性たち
これはスラングですが、”talent”には「魅力的な外見を持つ男女」という意味もあります。
不可算名詞で使われており、1人の美女やイケメンに限らず、複数の男女に使うことが一般的なので使用する際には気をつけましょう。
このクラブにはたくさんのイケメンがいるみたいだよ!今夜そのクラブに行くのがすごく楽しみ!
“talent”は加算名詞?不可算名詞?それぞれの意味と使い方
“talent”は名詞なので、複数形がどうなるのか気になるという人もいるでしょう。
実は“talent”には加算名詞と不可算名詞のいずれもあり、それぞれで意味が異なります。
ここではそれぞれの意味と使い方について例文を用いて解説します。
加算名詞の場合:「(複数の)才能」
加算名詞として使う場合、複数形は”talents”となり「(複数の)才能」を意味します。
使い方を確認しましょう。
下記が例文です。
その役割はマーティンに彼の(複数の)スキルを見せるのに絶好の機会を与えました。
不可算名詞の場合
次に不可算名詞についてです。
“talent”が不可算名詞として使われる場合、下記の2つの意味があります。
- 「才能」「手腕」
- 「(集合的に)才能のある人々、人材」
それぞれ例文を確認しましょう。
「才能」「手腕」
教師の仕事は若者たちの才能を育てることです。
「(集合的に)才能のある人々、人材」
そのコーチは自分のチームをより強くするために、才能のある人材を新たに見つける必要があります。
形容詞”talented”の意味と使い方も一緒に覚えよう!
“talented”は名詞”talent”の形容詞形で、「才能がある」という意味を持ちます。
日本には数多くの才能を持った野球選手がいますが、プロの野球選手になれるのはごくわずかです。
talent/ability / capabilityの意味の違い
「才能」や「能力」を表す単語は下記の3つのいずれかが使われることが一般的です。
- talent
- ability
- capability
それぞれの単語は同じ意味を持ちますが、ニュアンスが異なります。
ここではその違いについて詳しく解説します。
“talent”は「生まれ持った能力」、つまり「才能」について言いたいときに使います。
「能力」を意味する英単語で最も使われるのが”ability”です。
先天的な能力、後天的な能力、そして努力した獲得した能力、いずれにも使うことができます。
“talent”と比較するとさまざまな「才能」や「能力」を言い表すことができるので応用が効く単語ですね。
例文を確認しましょう。
彼の漫画を描く能力は素晴らしいです。
そして、“capability”は「仕事や目的を達成するために必要な能力」のことを指します。
そのため専門知識や特殊技能などビジネスシーンでよく見かける単語です。
“capability”は”ability”に非常によく似ていますが、ニュアンスが少し異なります。
前者の語源はcap(掴み取る) + able(できる) + -ity(こと・もの)となっていることから、「掴む」=「将来性のある能力」という意味があるのに対して、”ability”は「現時点での能力」を指す点が異なるので気をつけてください。
下記のような使い方をします。
ジェニーはこの仕事をしっかりとやり遂げられる能力があるようです。
「才能」「能力」を意味するそれぞれの単語に細かいニュアンスの違いがあります。
正しく使い分けられるようにしましょう。
“talent”と同じ意味の英単語は他にもあるの?
次に”talent”と同じ意味を持つ英単語を3つ紹介します。
下記の通りです。
- gift
- skill
- genius
それぞれの意味と使い方について詳しく解説します。
gift「才能」「能力」
“gift”と聞いて真っ先に思い浮かべるのが「プレゼント」や「贈り物」なのではないでしょうか?
もちろんそのような意味もありますが、そこから派生して「神様からの贈り物」=「才能」「能力」という意味も生まれました。
スージーは人を理解する能力に長けています。
skill 「技能」
“skill”は「訓練や学習などを通じて得られた高度な能力」、つまり「技能」を表現したいときに使う単語です。
身体的な技能だけでなく、知識や教養などの技能も含まれます。
“skill”は名詞ですが、”talent”のように語尾に-edをつけることで”skilled”「熟練した」という意味を持つ形容詞にすることも可能です。
こちらも併せて覚えましょう。
調理は最も役に立つ技能の1つです。
genius 「非凡な才能」
“genius”は「天才」や「非凡な才能」を意味する英単語です。
誰もが認める類まれなる「才能」や「能力」に使います。
モーツァルトは幼い頃から天才として認められてきました。
日本語の「タレント」や「芸能人」は英語で何て言うの?
ここまで本当の”talent”の意味と使い方について紹介しました。
それでは、英語で日本語の「タレント」や「芸能人」に当たる語はどのようなものがあるのでしょうか?
下記の語句を使用するのが一般的です。
- talent agency
- celebrity
- TV star
- TV personality
- entertainer
“talent agency”は「タレント」というよりかは「芸能事務所」や「エージェント」を意味します。
また、”celebrity=セレブ=お金持ち”というイメージを持つ人も多いですが、”celebrity”は「有名人」であれば必ずしもお金持ちである必要はない点も覚えておきましょう。
英語の”talent”の意味は日本語とは違うため気をつけよう!
この記事では英語の”talent”の本当の意味を例文付きで解説しました。
日本語で使われている「タレント」「芸能人」は和製英語で、ネイティブスピーカーに”I like this talent.”と言っても通じないでしょう。
それは、英語の”talent”にはスラングも含めて下記の3つの意味しかないからです。
- 才能
- 才能がある人
- 魅力的な男性たち、または女性たち
日本語の「タレント」や「芸能人」を表す英単語、または熟語は下記の通りです。
- talent agency
- celebrity
- TV star
- TV personality
- entertainer
こちらも併せて覚えましょう。
また、「才能」「能力」を意味する英単語は”talent”以外にも下記のように複数あります。
- ability
- capability
- gift
- skill
- genius
日本語に訳す場合は、いずれも「才能」「能力」で訳しても問題はありませんが、厳密には細かなニュアンスが異なります。
それぞれの違いを知って正しく使い分けられるようになるといいですね。
なお、お決まりフレーズを言うだけでなく、自分の言葉で英語を話せるようになるには、 “ある練習” が必要です。
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今回は、「talent」の意味と使い方について説明します。
日本語で「タレント」と言うと、ほぼ100%の人がテレビに出てくる芸能人を想像しますよね。
でも、英語の「talent」はかなり意味が違います。
この記事で「talent」の正しい意味を学んで、正しく使いこなせるようになってください。