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「肌色」と「肌の色」の英語と関連表現7選

 2024/07/02 英会話
この記事は約 11 分で読めます。
肌色の英語
Yui
こんにちは。英語ライターのYuiです。
今回は「肌色」の英語についてお話しします。

肌の色は人種によって違うので、単純に「肌色」という言葉は使えません。
どう表現すればいいのか最後まで読んでマスターしてください。

肌色」や「肌の色」って英語で何て言うんだろうと疑問に感じたことはありますか?

結論から言うと、日本人がイメージする「肌色」を表す直接的な英語表現はありません。

それは、民族や人種によって「肌の色」が大きく異なるからです。

また、「肌の色」に関する表現や話題は非常にデリケートです。

相手を不快な気持ちにさせたり、最悪の場合相手との関係性に亀裂が入ってしまったりする恐れがあることから、使わないことをおすすめします。

それでもあえて「肌の色」や「肌色」を英語で表現したいときには、下記の表現を使いましょう。

  • peach「肌色」
  • skin color「肌の色」
  • nude color / flesh color / beige「人肌の色」

この記事では、これらの表現の意味や使い方について例文を用いて詳しく解説します。

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「肌色」や「肌の色」はセンシティブであるため使わない方が無難

結論から言うと、日本人がイメージする「肌色」を表す直接的な英語表現はありません。

それは、民族や人種によって肌の色が大きく異なるからです。

特定の肌の色を表すのではなく、一般的な「肌の色」と表現したいときには”skin color”と表現します。

しかし、「肌色」や「肌の色」は非常にセンシティブな表現であることから、トラブルに発展することもあるでしょう。

使わない方が無難です。

「肌色」にあたる「ペールオレンジ」や「うすだいだい」を表す直接的な英語表現はない

そもそも「肌色」と言う表現は差別的であることから、2000年以降は日本でも使われなくなりました。

現在は、「肌色」の代わりに「ペールオレンジ」や「薄橙(うすだいだい)」という呼び名に変わりつつあります。

しかしこれらの表現もあくまで日本語的な代替表現であって、英語に由来するものではありません。

英語で”pale orange”は「薄いオレンジ」を意味する表現ですが、薄さによっては私たちがイメージしている「肌色」とはかけ離れた色になってしまいます。

また、英語圏でも、”pale orange”は人の肌の色を示す色であるという認識がないことから、「肌色」と伝えたくて”pale orange”を使っても相手に伝わらない可能性が高いです。

“black”/ ”white”/ ”yellow”なども差別用語であると捉えられるため要注意!

「黒人の肌の色=black」、「白人の肌の色=white」、そして「アジア人の肌の色=yellow」という認識や表現の使い方も差別であると捉えられる可能性があるので注意しましょう。

他の色や、「肌の色」として表現するのではなく、下記のように”skin tone”という表現を使った方が無難です。

彼女の肌は黒いです。
【悪い例】She has a black skin.
【良い例】She has a dark tone.

それでも「肌色」や「肌の色」を英語で表現したいときは?

前章で、「肌色」や「肌の色」は非常にセンシティブな表現であることから、使わない方が無難であることを説明しました。

しかし、それでも「肌色」や「肌の色」を表現したいときには、下記の3つの表現を使ってください。

  • peach
  • skin color
  • nude color / flesh color / beige

ここでは、それぞれの英語表現が表す意味と使い方について例文を使って詳しく解説します。

peach「肌色」

日本語の「肌色」、つまり「ペールオレンジ」や「薄橙」を英語で表現したいときに最も近い色が”peach”です。

”peach”=「桃」=「ピンク」とイメージする人が多いでしょう。

しかし、英語の”peach”は日本語でイメージされる「少し濃いピンク色」ではなく、「少し赤みのかかった薄オレンジ色」を意味し、日本語の「肌色」に最も近い色です。

日本語と英語のpeachの違い

しかし、”peach”は色の名称が差別的にならないようにするためにという配慮からこのように呼ばれるようになっただけです。

相手を不快にさせない無難な表現ではありますが、社会的にはあまり定着していないため、いずれにしても相手に伝わらない可能性があります。

使用する際には注意しましょう。

A skin color of Japanese people is peach.
日本人の肌の色は肌色(薄いオレンジ色)です。

skin color「肌の色」

色の名前としてではなく、「肌の色」そのものについて表現したいときには”skin color”を使用することが一般的です。

生まれつきの肌の色だけでなく、日焼けや体調不良などによって一時的に変化した肌の色に関して表現するときにも使えます。

しかし、上述したように「肌色」や「肌の色」に関する表現や話題は非常にデリケートで難しい話題であることから使用しないことが無難です。

Regardless of skin colors, most eye makeup tips are effective.
ほとんどのアイメイクに関するコツは、肌の色に関係なく使えます。

nude color / flesh color / beige 「人肌の色」

実際の色合いに関係なく、「人肌の色」と表現したいときには、下記の3つのいずれかの表現を使うことが一般的です。

  • nude color
  • flesh color
  • beige

“nude”は「裸」という意味です。

”flesh”は、「人や動物の肉」「食肉」「果肉」などを意味する表現ですが、「人間の皮膚・肌」を意味する表現でもあります。

そして、”beige”は日本語でも「ベージュ」という色で使われますが、「人肌の色」という意味も

あります。

これらは「肌」を意味する表現ではないものの、人肌の色を表す表現です。

たとえば、”nude color”の場合、厳密には「一人ひとりの肌の色と同じ色」という意味を持ち、特定の色を示す色ではありません。

Jessica chose a dress in nude color.
ジェシカは人肌の色をしたドレスを選びました。

「肌の色」に関する関連英語表現

最後に、下記の4つの「肌の色」に関する関連英語表現の意味と使い方について例文を交えて解説します。

  • tan
  • fair
  • pale
  • olive / medium

これらの表現は前章で紹介した表現とは異なり、日常会話でもよく使われる表現です。

ぜひ覚えて使いこなしましょう!

tan「(日焼けによって)黒くなった肌」

先天的なものではなく、日焼けによって黒くなった肌について言及したいときには”tan”を使います。

“tan”はもともと「日に焼ける」を意味する動詞です。

これを分詞の形容詞的用法にして、”tanned skin”にして使ってください。

“sunburn”という単語も「日焼け」を意味する単語ですが、こちらは痛みを感じるほどの日焼けをしたときに使うことが一般的です。

健康的、かつ美しく日焼けしたときには”tan”を使いましょう。

After spending a few days at the beach, he returned with beautifully tanned skin.
ビーチで2〜3日過ごし、彼は美しく日焼けした状態で戻ってきました。

fair「色白い」

日に焼けていない状態の肌、あるいは色白の肌と表現したいときには、”fair”を使います。

「フェアプレー」といった言葉にもあるように、“fair”と聞くと、「公平な」という意味を思い浮かべる人が多いでしょう。

「公平な」という意味もありますが、”fair”は下記のようにさまざまな意味があります。

これを機に覚えましょう。

  • 快晴の
  • 魅力的な
  • 有望な
  • 肌が色白の

「白い肌」と表現したいときには”fair skin”、「色白の人」のように形容詞として使いたい場合は”fair-skinned person”といった使い方をしてください。

Jennifer prefers guys with slender bodies and fair skin.
ジェニファーはスレンダーで色白の男の人が好みです。

pale「青白い」

不健康そうな肌の色を表すとき、あるいは血色が悪い肌の色を表すときには”pale”を使います。

日本語では、「青白い」と訳出することが一般です。

同じ「白い」を表す単語でも、”fair”と”pale”では細かいニュアンスが異なるため正しく使い分けられるようにしましょう。

You look pale as if you were a ghost! Are you OK?
オバケのように青白く見えるよ! 大丈夫?

olive/medium 「アジア人の肌」

アジア人の肌色について言及したいときには、”olive”または”medium”を使用することが一般的です。

上記にもありますが、「黄色人種」だからと言って”yellow”を使用すると、自虐的あるいは差別的に捉えられる可能性があるので気をつけましょう。

Her olive skin looks so healthy under warm sunlight.
日が当たると、彼女のアジア人特有の肌は健康的に見えます。

化粧品について「肌色」や「肌の色」について表現する際にも注意しよう!

日本では「美白」や「ホワイトニング」を謳った化粧品が多いですが、これは海外では差別的な表現と捉えられるため注意しましょう。

それは、「白い肌=最も優れている」と捉えられてしまうからです。

海外ではシミやくすみを解消する化粧品には、下記のような表現が用いられます。

  • “brighten skin”「肌を明るくする」
  • “reduce hyperpigmentation”「色素沈着を解消する」

“whitening”と表現を使ってしまうと、トラブルに巻き込まれる可能性があるので十分注意してください。

「肌の色」や「肌色」について英語で表現する際には注意しよう!

この記事は、「肌の色」や「肌色」に関する下記の英語表現について紹介しました。

  • peach「肌色」
  • skin color「肌の色」
  • nude color/flesh color / beige「人肌の色」

「肌色」や「肌の色」に関する表現や話題は非常にデリケートです。

相手との関係性を悪化させることに繋がりかねないため、上記の3つの表現であってもできる限り使わないことをおすすめします。

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ライター紹介 ライター一覧

Yui

Yui

高校で英語教員として8年勤めた後、オーストラリアに留学し、モナッシュ大学院観光学部に入学。2021年に卒業した後、現地企業でマーケターとして勤務しました。現在はライターとしてオーストラリアで活動しています。

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