英会話の独学で、おすすめの方法と、おすすめでない方法とは?
このコンテンツは、現役のプロ翻訳者であるアキラがネイティブの翻訳者と協力して、日常英会話で使う表現や勉強法をできるだけ分かりやすい言葉を使って説明するメディアです。
こんにちは!
英会話ハイウェイ運営者のアキラです。
今日は、英会話を独学するときにおすすめの勉強法と、おすすめでない勉強法についてお話します。
私は以前から、「英会話を独学するには3ステップ勉強法がおすすめ!」とお話しています。
そして、私が英語を指導している方にも3ステップ勉強法を実践してもらっています。
そんな生徒の一人から勉強法について質問があったのでお答えしました。
ある生徒からの質問
以下は、生徒さんからのメールです。
↓ ↓ ↓
英語を勉強していて、何か分からないことを調べるときに、もちろんネットで調べています。
そうすると、ありとあらゆる英語に関する情報が飛び込んできます。
「文法が何よりも大事」、「単語をたくさん覚えるべき」、「多読がいい」、「多聴がいい」などなど・・・・
色々な情報がありすぎて、正直不安になってきてしまうのです。
「果たして今の勉強方法でよいのだろうか?」
「他の勉強法も試してみた方がいいのだろうか?」
と・・とにかく誘惑が多く、日々惑わされています。
その中でも、教材Aや教材Bなど、「ネイティブが普段よく使うフレーズ(対話形式)をまるごと全部覚えてしまえばよい」的な講座をよく目にします。
※教材名は伏せています。
こういったものと、3ステップ勉強法とでは、もそも何が異なるのでしょうか?
3ステップ勉強法は何を一番の目的としているものなのでしょう?(何の会得を狙ったものなのでしょうか?)
「本当に普段よく使う生きたネイティブのフレーズをどんどん覚えていけば、話せるようになる」的な発想に対して、戸田様はどのようにお考えになりますか?
こういった講座(よく使うフレーズを覚える方法)は、3ステップ勉強法の次のステップとして使うと効果的だったりするのでしょうか?(別途必要でしょうか?)
いまさらの質問で申し訳ないのですが、ここがクリアになった方が、他のものに気を紛らわせることなく、より一層学習に身が入るかと思いまして改めて質問させていただきました。
英会話を独学するときにおすすめの勉強法と、おすすめでない勉強法
上記の相談メールに対して、以下のとおりお返事しました。
いろいろやると、どれもこれも中途半端になって、すべてダメになってしまいます。
それは、何をやってもうまく行かない人のお決まりパターンです。
余計な情報(というより宣伝文句)は無視してください。
ただ、ネイティブがよく使うフレーズ(対話形式)を丸ごと暗記しても、英語を話せるようになることはありません。
そうした学習法が役に立つのは、海外旅行先のホテルでチェックインするときの会話のように、パターン化された会話のときだけです。
自由な会話では、パターンどおりのフレーズを使えるようなチャンスはほとんどありませんので、たくさん覚えても役に立ちません。
しかし、3ステップ勉強法のように、文法を基礎として、いろいろな英文を作れるように練習しておくと、どんな場面でも対応できる英語力を身につけることができます。
3ステップ勉強法は何を一番の目的としているものなのでしょう?(何の会得を狙ったものなのでしょうか?)
「文法は不要」、「難しい単語を覚える必要もなし」、「よく使われるフレーズを覚えるだけなので、学校英語で挫折した人でもネイティブと同じような英語を話せる」というのが売り文句の場合が多いように思います。
こうしたタイプの教材の特徴としては、
- とりあえず、自分の言いたいことを言うことはできる(覚えたことを、ほとんどそのまま言うだけ)
- しかし、相手の質問などに対して、柔軟に答えることができない
ということがあります。
パターンどおりしか言えないので、柔軟な対応が難しいわけです。
- フレーズを覚えるだけなので、文法に苦手意識がある人でも取っつきやすい
- ホテルのチェックインなど、お決まりの会話が行われる場面では大いに役に立つ
ということがあります。
そのために、文法を基礎として、いろいろな英文を作る練習を繰り返します。
よく使うフレーズを覚えるのとは違い、5文型などの基礎文法を基礎として、単語を入れ替えるだけで、ほとんどのことを表現できるようになります。
しかし、柔軟な会話はできません。
つまり、最初に3ステップ勉強法の学習で、文法的に正しい英語を言えるように練習して、その後で、ネイティブがよく使うフレーズを覚えるなら、文法的に正しいだけでなく、よりネイティブに近い自然な英語を話せるようになります。
しかし、最初からネイティブがよく使うフレーズを覚えただけでは、自由な会話ができるようにはなりません。
覚えたフレーズをそのまま言えるだけです。
↓ ↓ ↓
「果たして今の勉強方法でよいのだろうか?」「他の勉強法も試してみた方がいいのだろうか?」と・・
とにかく誘惑が多く、日々惑わされています。