「道に迷う」は英語でどう言う?“get lost”から使える表現・例文・関連フレーズ完全ガイド

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旅行中や新しい街で「道に迷った」と英語で伝えたい場面、意外と多いですよね?
実は、「道に迷う」には“get lost”だけでなく、“be lost”や“lose one’s way”など複数の言い回しがあります。
本記事では、「道に迷う」を意味する英語表現4つの使い方について例文を用いて解説するとともに、道を尋ねる際または道案内するときに役立つ英語フレーズや単語、その他関連表現を紹介します。
目次
【例文付き】英語表現「道に迷う」の意味と使い方
「道に迷う」を意味する英語表現は5つあり、それぞれ以下の通りです。
- get lost
- be lost
- lose one’s way
- stray
- wander off
本章では、それぞれの表現の意味と使い方について例文を用いて詳しく説明します。
get lost(道に迷う)
「道に迷う」は、英語ではget lostがよく使われます。
lostはlose(失う)の過去分詞形です(lose-lost-lost)。
「今道に迷っている」という意味ではなく、迷っていない状態から迷った状態への変化を表します。
過去形で「遅くなってゴメンね。道に迷ってしまったの」のように言い訳をするようなときによく使います。
Sorry I’m late. I got lost.
遅れてごめん。道に迷ったんだ。
It was terrible when my kids got lost at Disneyland.
ディズニーランドで子供が迷子になって困ったわ。
※terrible=ひどく悪い
I am in the convenience store. I got lost.
ナオコ:コンビニにいるの。迷子になったわ。
Wait there. I’m coming to get you.
アキラ:そこで待ってて。すぐ迎えに行くから。
注意
Get lost!を命令文として使った場合、相手に対して「消えてくれ」という意味の表現になります。
この表現は、相手に対して怒りや不快感を示す場合に使用されることが一般的です。
たとえば、誰かが自分に迷惑をかけている場合、以下のように言うことができます。
邪魔をするな。消え失せろ!
この表現は攻撃的なニュアンスを持っているため、使用する際は注意が必要です。
特に、敬意を表すべき場面では絶対に使わないでください。
be lost(道に迷っている、迷子になっている)
be動詞+lostは、「道に迷っている」「迷子になっている」という状態を表す表現です。
日常会話でとてもよく使われます。
Akira:What’s the matter?
アキラ:どうかしましたか。
Naoko: I’m lost, and I don’t know where I am.
ナオコ:道に迷って、どこにいるのかわからないのです。
We are completely lost.
完全に迷子になったよ。
※completely=完全に
get lostとbe lostの違いは?
get lostは、道に迷っていない状態から道に迷った状態への変化を表します。
ですので、「今道に迷っている」と言うときはget lostは使えません。
現在の状態を表すときは、I am lost.のようにbe lostを使います。
lose one's way(道に迷う)
lose one's wayは、そのまま訳すと「道を失う」という意味ですので、「道に迷う」という意味になります。
アキラ:今どこにいるの?もうすぐコンサートが始まるよ。
Naoko: I am heading in that direction now. I lost my way.
ナオコ:今そっちに向かっているんだけど、道に迷ったわ。
※be about to~=まさに~するところ
彼は森の中で迷ってしまって、出口が見つからなかった。
He lost his way in the forest and couldn't find his way out.
get lostとlose one's wayの違いは?
get lostとlose one's wayは、どちらも「道に迷う」という同じ意味を表します。
しかし、日常的な会話ではget lostの方がよく使われます。
また、lose one's wayは、道に迷ったときだけでなく、何か失敗をして「途方に暮れる」「道を外れる」という意味でも使われます。
stray(道に迷う、逸れる、離れる)
“stary”は「道に迷う」「逸れる」「離れる」といった意味を持つ動詞で、本来いるべき場所から「離れる」「迷い出る」という意味のほかにも、「話や考えが本題から逸れる」「集中が切れる」といった意味で比喩的に使われることがあります。
「意図せず」「無意識に」「気づかないうちに」本来の場所や目的から離れてしまうという意味が強いです。
元々は、動物が飼い主のもとから離れてさまよう様子を表す単語でした。
しかし、現在では人や思考、話題などさまざまなものに対して使われています。
日常会話からフォーマルな文章まで幅広く活用できます。
子犬は飼い主から離れて森の中に迷い込んでしまいました。
※「puppy」=子犬、「wander」=歩き回る、さまよう
Try not to stray from the main point during your presentation.
プレゼン中は本題から逸れないようにしましょう。
Her thoughts kept straying during the long and boring meeting.
彼女の考えは、長くて退屈な会議の間に何度も逸れていました。
※「keep + 動詞のing形」=〜し続ける
His eyes strayed to the open window, distracted by the noise outside.
彼の視線は外の騒音に気を取られて、開いた窓の方に逸れていました。
※「distract」=気が散る、気を取られる
wander off(意図せず元いた場所から離れてしまう)
“wander off”は「意図せず元いた場所から離れてしまう」という意味を持つ英語表現で、人や動物が目的もなく、知らないうちにどこかへ行ってしまい最終的に道に迷う様子を表します。
“wander”は「ぶらぶら歩く」「さまよう」という意味を持つ動詞で、”off”をつけることで「元の場所から離れる」というニュアンスが加わります。
小さな子供やペットなどが、大人や親の視界から消えてしまう場面で使われることが多いです。
また、”stray”と同様に、会話や思考が本題から外れてしまう際にも使われます。
レジで支払いをしている間に、その幼児はどこかへ行ってしまいました。
※「wander off」=幼児
Make sure the sheep don’t wander off from the field.
羊が牧場から離れてしまわないように注意してください。
※「make sure」=必ず〜する
John tends to wander off during long meetings and start thinking about dinner.
ジョンは長い会議の間によく注意が逸れて、夕食のことを考え始めます。
※「tend to + 動詞の原形 」=〜する傾向がある、〜しがちである
Anita wandered off into the woods without realizing how far she had gone.
アニータはどれほど遠くまで来てしまったか気づかずに、森の中へとさまよっていました。
※「woods」=森、「without + 動詞のing形」=〜せずに、「realize」=気づく
道を尋ねる際または道案内をするときに役立つ英語フレーズ・単語
つづいて、道を尋ねる際または道案内をするときに役立つ英語フレーズや単語を紹介します。
【道を尋ねる際に役立つ英語フレーズ・単語】
英語フレーズ・単語 | 日本語訳 |
Where are we? Where am I? | 私たちはどこにいますか?/ 私はどこにいますか? |
What’s the name of this street? | この通りの名前は何ですか? |
Is this the right way? | この道で合っていますか? |
Where is 〜? | 〜はどこですか? |
How can I get to 〜? | 〜はどうやって行けばいいですか? |
Could you tell me how to get to 〜? / Could you tell me the way to 〜? | 〜への行き方を教えてもらえませんか? |
How do I get to the nearest train station? | 最寄りの駅にはどうやって行けば良いですか? |
“Where is 〜?”は最もシンプルな表現ではありますが、少々唐突で失礼な印象を与える可能性があります。
“How can I 〜?”や”Could you tell me 〜?”の方が丁寧な表現です。
また、海外では日本とは異なりすべての通りに”○○ street””○○ street” ”○○ avenue”と名前がついていることが多いため、”What’s the name of this street?”と通りの名前を聞くのもおすすめです。
逆に相手に道案内する際には、以下のフレーズや単語を使って説明しましょう。
【道案内をする際に役立つ英語フレーズ・単語】
英語フレーズ・単語 | 日本語訳 |
go straight | まっすぐ行く |
turn right(left) | 右(左)に曲がる |
cross the street | 道を渡る |
pass by 〜 | 〜の前を通り過ぎる |
at the corner | 角に |
on your right (left) | 右(左)手に |
next to 〜 | 〜の隣 |
In front of 〜 | 〜の前に |
across from 〜 | 〜の向いに |
traffic light | 信号 |
pedestrian crossing/crosswalk | 横断歩道 |
intersection | 交差点 |
pavement/sidewalk | 歩道 |
「道に迷う」に関わるその他の表現
迷子
「迷子」を英語に直訳するとlost childかmissing childですが、「迷子になった」というようなシチュエーションでは使われません。
すでに紹介したget lost/ become lost(迷子になる)やbe lost(迷子である)が使われます。
東京に行くと、いつも道に迷ってしまう。
方向感覚
「方向感覚」は英語で、a sense of directionと表現します。
息子は方向感覚がいい。
というように使うことができます。
方向音痴
「方向音痴」は英語で、have a bad sense of direction(ひどい方向感覚を持っている)と表現します。
よく迷子になる人は覚えておくと、友達との会話で役に立ちますね。
Naoko:I have a bad sense of direction.
ナオコ:私って方向音痴なんだ。
Akira:I am always getting lost as well.
アキラ:僕もよく道に迷うんだよね。
迷ってばかり
「道に迷ってばかり」と英語で言う方法は複数ありますが、ここではその1つを紹介します。
アキラ:初めての東京はどうだった?
Naoko:I constantly found myself getting lost.
ナオコ:道に迷ってばかりだったわ。
※constantly=絶えず、何度も
I find myself~ingには、「~している自分に気が付く」「気が付いたら~している」という意味があります。
道を間違える/ 間違った方向に行く
「道を間違える」は英語でtake a wrong wayと表現します。
また、「誤った方向に行く」は、go in the wrong directionです。
道をまちがえて迷ってしまった。
I went in the wrong direction, and lost my way.
間違った方向へ行って、道に迷ってしまった。
道に迷ってうろうろする
「うろうろする」は、英語でいろいろな言い方がありますが、walk around(歩き回る)を使うと簡単です。
道に迷って、3時間もうろうろしていました。
※spend-spent-spent=過ごす
どこにいるのかわからない
「どこにいるのかわからない」は、間接疑問文を使って表現します。
間接疑問文について詳しくは、『間接疑問文の作り方、英語が苦手な人も安心の簡単3ステップ』を読んでください。
アキラ:どうかしましたか。
I’m lost, and I don’t know where I am.
ナオコ:道に迷って、どこにいるのかわからないのです。
引き返す
「引き返す」はgo backを使うとシンプルに表現できます。
ナオコ:この道で合ってるの?
We seem to have gotten lost. We should go back.
アキラ:道に迷ったみたいね。引き返した方がいいね。
※seem to~=~みたいだ
Naoko:We are lost, aren’t we?
ナオコ:道に迷ったんじゃない?
Yes, it looks like it. Let’s go back.
アキラ:そうみたいだね。引き返そう。
まとめ
「道に迷う」は英語で“get lost”や“be lost”がよく使われますが、シーンやニュアンスに応じて他にも表現は豊富にあります。
この記事で紹介したフレーズを覚えておけば、旅行中のトラブルも英語でしっかり対応できるようになります。
ぜひ繰り返し読み返して、実践に活かしてみてください!
なお、「道を案内する」の言い方は以下の記事で紹介しています。
あわせて読んでください。
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