「面白い」は英語で?今日から使えるニュアンス別3パターン
このコンテンツは、現役のプロ翻訳者であるアキラがネイティブの翻訳者と協力して、日常英会話で使う表現や勉強法をできるだけ分かりやすい言葉を使って説明するメディアです。
こんにちは!
英会話ハイウェイ運営者のアキラです。
「面白い」は英語で何と言うでしょうか?
中学生のときに習った「interesting」を真っ先に思い浮かべるかもしれませんね。
確かに「interesting」は「面白い」という意味です。
でも、英語ではお笑いを見て「ワハハ」と笑う面白さと、ドキュメンタリー番組を見て「う~む、面白い」と感心する面白さでは違う言葉を使います。
そこで、この記事では「ユーモアがあり笑いを誘う」、「興味深い」、「楽しい」の3つに分けて「面白い」の英語を紹介します。
残念ながら英語には、この3種類の「面白い」をまとめて表現できる言葉はありません。
正しく使い分けなければ誤解されるので、この記事を最後まで読んで正しい使い分けを覚えてください。
ユーモアがあり笑いを誘う「面白い」の英語
1つ目の「面白い」の英語は、見たり聞いたりしたら思わず笑ってしまう面白さを表す「funny」です。
The book you gave me was so funny.
あなたがくれた本はとても面白かったです。
この英文では「funny」が使われているので、この本は「ワハハ!」と笑ってしまうような面白さの本だということを意味しています。
Haha, I saw you running into the glass door! Are you OK?
ははは。走ってガラスの扉にぶつかったのを見たよ!大丈夫?
No! It’s not funny at all.
大丈夫なわけないでしょ。ぜんぜん面白くないから(笑わないでよ)。
また、「it’s not funny」は、自分が真剣な話をしているのに、相手が茶化そうとしてきたときも使うことができます。
興味深い
2つ目の「面白い」の英語は、知的な興味や関心を引くという意味の「interesting」です。
先ほどの「funny」との違いが分かるように同じような例文を使って説明します。
The book you gave me was so interesting.
あなたがくれた本はとても面白かったです。
日本語にすると、先ほどの「funny」を使った例文と同じです。
でも、「interesting」を使うことで、この本は好奇心を刺激し、興味深い内容がいっぱいで、読んだ後にいろいろ考えさせられる本だということが分かります。
「ワハハ!」と笑うような「funny」な本ではありません。
History classes are boring, but historical drama shows are interesting.
歴史の授業はつまらないけど、歴史ドラマは面白いなあ。
※「historical drama show」=歴史ドラマ
楽しい
3つ目の「面白い」の英語は、「人を愉快にさせる」という意味の「amusing」です。
ディズニーランドみたいな遊園地を「amusement park」と言いますよね。
この「amusement」の動詞形が、「楽しませる」という意味の「amuse」です。
「amusing」は、「ワハハ」と笑うような面白さでも「う~む、面白い」と感心するような面白さでもなく、楽しく愉快な気持ちにさせる面白さを表します。
The book you gave me was so amusing.
あなたがくれた本はとても面白かったです。
この英文も、日本語では「funny」や「interesting」を使う文と同じです。
でも、「amusing」が使われているので、ただの笑い話ではなく、楽しく愉快な気持ちにさせてくれる話だということが分かります。
「amusing」と「funny」の大きな違いは、「funny」は単純に笑えて面白いのに対し、「amusing」は笑える要素もありつつ、きちんと内容があって知性が感じられる面白さを表現していることです。
My uncle told us some amusing stories of his childhood in the countryside.
おじさんは、田舎で育った子供時代の面白い話を聞かせてくれました。
※「countryside」=田舎
バカ笑いするような面白さや、知的好奇心を引くような面白さではなく、ワクワクするような楽しさは、このように「amusing」を使います。
他にもいくつか「面白い」という意味の英語を紹介します。
芸や知恵で楽しませるという意味の「面白い」の英語は「entertaining」です。
The book you gave me was so entertaining.
あなたがくれた本はとても面白かったです。
この英文では「entertaining」が使われているので、たくみな展開や意外性に富んだ内容で、映画やドラマを見ているような気持ちにさせてくれる本ということが分かります。
もう1つ「entertaining」の例を見てみましょう。
Tonight’s concert was really entertaining.
今夜のコンサートは、本当に面白かったね。
ここでも「entertaining」を使うことで、音楽が素晴らしかっただけではなく、構成や演出がアイディアに富んでいて、エンターテイメント性が高いコンサートだったことが分かります。
次は、「わくわくする」、「興奮する」という意味の「面白い」を表す「exciting」です。
The book you gave me was so exciting.
あなたがくれた本はとても面白かったです。
「exciting」は、読んでいて手に汗を握ったり、興奮してしまうような面白さを表します。
ハリーポッターのような本なら「exciting」がピッタリでしょうね。
もう1つ例文を見てみましょう。
Did you watch the soccer game yesterday?
昨日のサッカーの試合を見た?
Yeah, wasn’t it exciting?
見たよ~。面白かったね~!
この英文でも「exciting」が使われているので、ワクワク、ドキドキする試合だったことが分かりますね。
最後に「fun」という言葉を紹介します。
「fun」は、これまでの「面白い」の英語とは少し使い方が違います。
The book you gave me was a lot of fun.
あなたがくれた本はとても面白かったです。
「fun」は名詞なので、「とても面白い」と言うときは「a lot of fun」と言います。
The book you gave me was so fun.
とは言えないので注意してください。
もう1つ例文を見てみましょう。
I never knew rock climbing could be so much fun.
ロッククライミングがこんなに楽しいとは知りませんでした。
「fun」の前には「so」を使うことはできませんが、「so much」なら使うことができます。
「so much」は「とっても」という意味です。
他にも「a little fun」=ささやかな楽しみ、「not much fun」=あんまり楽しくないなど、面白さの度合いを変えて使うことができます。
英語を自由に話せるようになるには?
この記事では、「面白い」の英語について例文を使って説明しました。
英語の「面白い」は、言葉によってニュアンスに違いがあるので、このようにシチュエーションによって使い分ける必要があります。
正しい単語を使うことで、どんな気持ちなのかを正しく伝えることができるので、覚えておいて今日から活用してください。
英語を自由に話せるようになる勉強法
この記事で紹介したフレーズを使えば、「面白い」に関係する英語を自由に言えるようになります。
でも、それだけでは英語を自由に話せるようにはなりません。
言いたいことを何でも英語で言えるようになるには、そのための専用の練習です。
詳しい勉強法については、メール講座で説明しています。
以下のページから無料で参加して、不要になればいつでも解除できます。
気軽に参加してください。