「無理やり」は英語で?英会話ですぐに使える便利フレーズ12選
このコンテンツは、現役のプロ翻訳者であるアキラがネイティブの翻訳者と協力して、日常英会話で使う表現や勉強法をできるだけ分かりやすい言葉を使って説明するメディアです。
こんにちは!
英会話ハイウェイ運営者のアキラです。
今日は、「無理やり」は英語でどう言えばいいかを説明します。
「無理やり酒を飲ませる」「嫌がる子供を無理やり歯医者に連れて行く」など、日常会話で「無理やり」を使うことは多いと思います。
では、「無理やり」は英語でどう言えばいいかというと・・・思いつかないですよね。
この記事では、「無理やり~させる」「無理やり~する」など、表現ごとに分けて「無理やり」の英語を説明します。
また、「無理やり」の反対である「自発的に/自分から」の英語についても説明しますね。
「無理やり~させる」の英語
「無理やり~させる」という、何かを他人に強要するときの英語表現は、大きく以下の3つに分けられます。
force+人+to動詞の原形
make+人+動詞の原形
get+人+to動詞の原形
強制力の強さ
force>make>get
force+人+to動詞の原形
「無理やり~させる」という意味で簡単に使えて、しかも強制力が一番強いのは「force」です。
「force」には、「強要する」「無理にさせる」という意味があり、「force+人+to動詞の原形」という形で使います。
They forced me to drink it off.
彼らは、無理やり私にそれを一気飲みさせました。
※「drink off」=一気に飲み干す
He is pushy and he even forces someone who doesn't drink to have one.
あの人は強引な性格で、お酒を飲めない人にも無理やり飲ませるんです。
※「pushy」=押しが強い、「drink」=酒を飲む、「have」=ここでは「飲む」という意味、「one」=ここでは「酒」
make+人+動詞の原形
使役動詞の「make+人+動詞の原形」を使っても「無理やり~させる」という意味を表すことができます。
He is not worth it. We should make her get rid of him.
あんなダラシナイ男とは、無理やり別れさせるべきです。
(彼にはその価値はありません。私達は、彼女に彼を取り除かせるべきです)
※「worth~」=~の価値がある、「get rid of~」=~を取り除く
get+人+to動詞
「人に~させる」という意味の「get+人+to動詞」を使っても、「無理やり~させる」という意味を表すことができます。
Anyway, can you get him to say “yes” somehow?
とにかく、無理やり彼に「Yes」と言わせることはできますか?
※「anyway」=とにかく、「somehow」=どうにかして
「無理やり~する」の英語
「無理やり~する」の言い方を紹介します。
強制的に(forcibly)を使う
It was a hell of a job taking a reluctant kid forcibly to a dentist.
嫌がる子供を無理やり歯医者に連れて行くのは一苦労でした。
※「a hell of~」=大変な~(スラング)、「reluctant」=気乗りしない、「forcibly」=強制的に、「dentist」=歯医者
意思に反して(against one's will)を使う
I was full but I put food into my mouth against my will.
お腹いっぱいだったけど、無理やり口に詰め込みました。
※「full」=お腹がいっぱい、「against one's will」=意思に反して
何とか~しようとする(somehow try to~)を使う
It was a wrong size, but I somehow tried to fit into the clothes.
サイズが合わなかったけど、無理やり服を着ました。
※「wrong」=間違っている、「somehow」=何とかして、「try to~」=~しようと努力する、「fit into~」=収まる
She tried opening the box.
彼女は箱を開けてみました。
She tried to open the box.
彼女は箱を開けようとしました。
(開いたかどうかは文脈しだい)
「try~ing」と「try to~」についてもっと詳しく知りたい場合は、『動名詞と不定詞の使い分け|7分で理解できる必須の3パターン』を読んでくれ!
その他の関連表現
ここでは「無理やり」という言葉に関連してよく使われる言葉を紹介します。
無理にとは言わないけれど・・・
「無理にとは言わないけれど・・・」は、「強制するつもりはないけれど」(I am not going to force you to, but~)と表現します。
I am not going to force you to, but I really want you to come to the drinking party.
無理にとは言わないけど、できるだけ宴会に参加してください。
嫌がっているように見える
「嫌がっているように見える」は、「気乗りしない」という意味の「reluctant」を使って「主語+seem reluctant」という形で表現します。
He seems reluctant, but he is actually happy.
夫は嫌がっているように見えるけど、本当は喜んでいるんですよ。
※「actually」=実際には
無理に笑う
「無理に笑う」は「笑おうと努力する」という意味の「try to smile」を使います。
I try to smile even when it is hard to do so.
子供の前では、つらいときでも無理に笑うようにしています。
※「even when~」=~のときでも
嫌がるのを無視する
「嫌がるのを無視する」は、「無視する」(ignore)と「嫌う」(hate)を使います。
My husband continued to smoke, ignoring the fact that our daughter hates it.
娘が嫌がるのを無視して、夫はタバコを吸い続けました。
(娘がそれを嫌っているとうい事実を無視して、夫はタバコを吸い続けました)
※「continue to~」=~し続ける、「fact」=事実
「自発的に/自分から」の英語
ここまでは「無理やり~させる」「無理やり~する」の英語について説明してきました。
最後に、反対の意味である「自発的に~する」「自分から~する」の英語を紹介します。
自分の自由意思で(out of one's own free will)を使う
My son said he would go to a swimming school out of his own free will.
息子は、スイミングスクールに行くと、自ら進んで言いだしました。
※「out of one's own free will」=自分の自由意思で
自分の責任で(on one's own)を使う
I wish my son would study on his own.
息子が自発的に勉強をしてくれればいいのですが。
※「wish」=~を望む、「on one's own」=自分の責任/意思で
上の例文だと、現実には「自発的に勉強しない」んだけど「自発的に勉強してほしい」と望んでいるってこと。
これを仮定法過去と言って、「wish」に続く文は過去形で表現する。
仮定法過去について詳しくは、『仮定法過去とは?英会話で使える必須の6パターンを説明します』で説明している。
まとめ
この記事では、「無理やり」は英語でどう言えばいいかを説明しました。
簡単な表現を覚えるだけで言えるので、この機会に覚えてしまってください。
ただし、こうした表現を暗記するだけでは、英語を自由に話せるようにはなりません。
英語を自由に話せるようになるには、そのための勉強が必要です。
詳しい勉強法については、以下のページから無料で読めるメールマガジンで説明しています。
⇒「させる」の英語※何かしてもらうときに便利な動詞7選
⇒「してもらう」は英語で?5パターン20文を使って説明します
使役動詞について詳しく知りたい場合は読んでほしい。