「例えば」は英語で?英会話に必須の8パターンと略語を紹介します。
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こんにちは!
英会話ハイウェイ運営者のアキラです。
今日は、「例えば」は英語でどう言えばいいか、日常英会話でよく使うフレーズを8つと、「例えば」の略語を紹介します。
「例えば」の英語と言えば「for example」を思いつくと思いますが、他の言い方も日常的によく使われています。
「for example」だけを使っても最低限のサバイバルはできますが、表現がワンパターンになりますし、相手が他の表現を使ったときに理解できなければ困ってしまいます。
この記事では、日常英会話でよく使われる「たとえば」の英語を紹介しますので、覚えておいて、チャンスがあったら使ってみてください。
目次
口語でも文語でもよく使われる「例えば」の英語
まずは、会話でも文書でもよく使われる、基本中の基本とも言える「たとえば」の英語を紹介します。
いくつかの中から代表的なものをあげるときの「例えば」
▶for example
最もよく知られていて、口語でも文語でも使える「例えば」の英語は「for example」です。
「for example」には、「いつくかの中から代表的なものをあげる」という意味があり、文頭に置いても、文の途中に置いても、文末に置いても使えます。
Many young girls, for example, my daughter loves Justin Bieber.
多くの若い女の子は、例えば私の娘は、ジャスティン・ビーバーが好きです。
また、「例えば誰?」のように質問するときにも使えます。
Castle: I really like the Korean actors.
キャッスル:韓国の俳優が好きなんだ。
Beckett: For example?
ベケット:例えば誰?
具体的に起こったことから具体例をあげるときの「例えば」
▶for instance
具体的に起こった事象を挙げるときに使われる「例えば」の英語は「for instance」です。
The world has changed quite a bit in the last two decades or so, I should say.
For instance, the internet and the smartphones have completely changed our lifestyles.
ここ二十年くらいで、世界はずいぶん変化してしまった、と言えます。
例えば、インターネットやスマホにより我々の生活は大きく変わりました。
(例えば、インターネットとスマホが我々の生活を完全に変えてしまいました)
※「quite a bit」=、「かなり」=、「decade」=10年、「or so」=~かそこら、「I should say」=~と言える、「completely」=完全に
どちらも口語でも文語でも使える。
違いとしては、「for instance」は、具体的に起こった事象を挙げるときに使われるのに対して、「for example」は、 代表的な例を挙げるときに使われるということがある。
ただし、大きな違いはないから「for example」を使っておけばまず問題ない。
例えば~のような
ここでは、「for example」と「for instance」以外で、会話や文章でよく使われる「たとえば」の英語を紹介します。
例としてあげるのならば
▶such as~
「例としてあげるのならば~」という意味でよく使われるのは「such as~」です。
「such as~」は、後で紹介する「like~」と比べると少し硬い表現です。
My wife likes flowers such as roses and violets.
妻は、バラやスミレなどの花が好きです。
People who can speak English, such as you, can have a head start in this job.
英語が話せる人、例えばあなたのような人は、この仕事で幸先の良いスタートがきれる。
(あなたなど、英語を話せる人は、この仕事で有利なスタートを切ることができる)
※「head start」=有利なスタート
~みたいな
▶like~
「~のような」「~みたいな」という意味で、日常会話で砕けた表現としてよく使われるのは「like~」です。
簡単に素早く伝えたいときなどによく使います。
We better leave here in like one minute, honey.
あなた、後1分でここを出ないとまずいわ。
(あなた、例えば後1分(くらい)で出発しなければいけません)
※「better」=had betterと同じ、~しなければいけない、「honey」=あなた(愛する人への呼び掛け)
例えば何?
相手が言ったことに対して、「例えば何?」と質問を返すときには、「Like?/Like what?」や「Such as?」が便利です。
▶Like?/Like what?
Beckett: I want to eat something sweet.
ベケット:何か甘いものが食べたいわ。
Castle: Like?(Like what?)
キャッスル:例えば?(例えば何?)
▶Such as?
Beckett: I want to have(eat) something substantial tonight.
ベケット:今夜は何かしっかりしたもの(きちんとした食事)を食べたいわ。
Castle: Such as?
キャッスル:具体的に何を食べたいの?
※「substantial」=栄養がある(食事)
「Like?」や「like what?」は、一応「何?」と聞いているけれど、あまり深くこだわらずに聞いている感じがあります。
「Such as?」は、本当に具体例を聞こうとしている、ちゃんと詳しく聞く耳があるという感じがします。
「具体例をきちんと挙げてください」というニュアンスです。
Could you give me an example?
例を挙げてください。
例えば~したとする
▶Let's suppose
「例えば~と仮定する」「例えば~としたとしよう」など、仮定するときには「Let's suppose」を使います。
Let's suppose I take you out to dinner tonight, what do you think your dad would feel about me?
仮に、今晩、君を夕食に連れて行くとするとして、君のお父さんは僕のことをどう思うだろうか?
※「take out」=連れ出す、「dad」=お父さん
what (do you think) your dad would feel about me?
あなたのお父さんは、私についてどのように感じますか(と、あなたは思いますか)
▶Let's say
「Let's say」も、「仮に~ということにしよう」など、例を挙げて仮定するときに使えます。
Let's say. You have one million yen. what would you do?
仮に、100万円持っているとして、何をしますか。
「How about~?」と同じ。
Let's say, we all go out to dinner tonight.
今晩みんなで食事に行こう。
(今晩、みんなで食事に行くことにするのはどうだい?)
例を挙げると~
▶Let's take ~as an example
「~を例に挙げると」「~を例に取るとしよう」というニュアンスでよく使われる表現は「Let's take ~as an example」です。
Let's take case A as an example.
Aのケースを例として見ていくことにしましょう。
単に「例を挙げてみましょう」と言うときは、以下のように言えます。
Let's take an example.
例を挙げてみましょう。
▶(just) to name a few
「2、3の例を挙げるとすると」「二つ、三つの具体例を挙げると」という意味では「(just) to name a few」が使えます。
「few」という言葉を使うだけあって、感覚的には2、3の例が挙げられることを予期します。
I like all sorts of sports. baseball, soccer, and basketball, just to name a few.
私は、いろいろな種類のスポーツが好きです。2、3例を挙げると、野球、サッカー、バスケットボールなどです。
※「sort」=種類
「to name a few」は、以下のような使い方もできます。
I am just going to name a few examples, OK?
ほんの少し例をあげるけれど、それでいいかな?
それから、「to name a few」に似たフレーズに、「you name it」がある。
「you name it」には、「なんでもかんでも」「手当たり次第」「思いつくものはすべて」という意味がある。
会話で使用するカジュアルな表現なので、フォーマルな書類などには使用しない。
I have tried everything; sports, exercise, going on a diet, to fall in love, you name it.
But I couldn't lose weight at all.
スポーツ、体操、食事制限、恋をすること、ありとあらゆることを試しました。
でも、まったく体重を落とせませんでした。
※「go on a diet」=ダイエットする、「fall in love」=恋に落ちる、「lose weight」=体重を落とす
▶let me give you an example
「例をあげますよ」という意味で、何かを説明するときに使うのは「let me give you an example」です。
フォーマルな感じがあり、授業で先生が生徒に何かを説明するときに使うイメージです。
Listen carefully. let me give you an example, all right?
いいですか、よく聞いて下さい。例を挙げますから。いいですか?
※「carefully」=注意深く、「all right?」=いいですか?
▶to give an example
同じように「例を挙げると」という意味で「to give an example」も使えます。
「to give an example」には少し硬い感じがあり、友人同士で使うには硬すぎる印象です。
To give an example, I have to mention this new project he had been involved in.
例をあげるとなると、彼が関わっていたこの新しいプロジェクトについては外せないな。
(例を挙げるなら、彼が関わっていたこの新しいプロジェクトについて述べる必要があります)
※「mention」=述べる、「involve in」=~に関わる
「例えば」の文語・略語
▶e.g.
文章を書くときによく使われる「例えば」の略語は、「e.g.」です。
「e.g.」は「for example」と同じ意味で、1つ以上の例をあげるときに使います。
I love to play sports, e.g. tennis, soccer, baseball and basketball.
スポーツをするのが好きで、例えば、テニス、サッカー、バスケ、野球が好きです。
▶i.e.
「e.g.」とよく間違われる略語に「i.e.」があります。
「i.e.」は、「たとえば」という意味ではなく「すなわち」「つまり」という意味で、前に述べたものを具体的に説明するときに使います。
I got married recently, i.e. exactly three months ago.
最近、結婚しました。それはちょうど3か月前のことです。
「i.e.」は、口語では「that is」(つまり)という言葉で表現できます。
その他の「例えば」に関係する表現
最後に、その他の「例えば」を使う英文を紹介します。
Could you give me a specific example?
具体例をあげてもらえますか。
As one example, I will show you a case in which the Virtual Reality headset is used in a game.
一例として、VRゴーグルをゲームに使ったケースを紹介します。
※「Virtual Reality headset」=VRゴーグル
I will introduce to you a case in which the Virtual Reality headset is used in a game as an example.
一例として、VRゴーグルをゲームに使ったケースを紹介します。
「例えば」の英語:まとめ
この記事では、「たとえば」の英語を紹介しました。
大まかにまとめると、以下のとおりです。
for example/for instance(たとえば)
such as~(たとえば~など)
like~(~みたいな)
Let’s suppose/Let’s say(例えば~したとする)
Let’s take ~as an example(~を例に挙げると)
(just) to name a few(2、3の例を挙げると)
let me give you an example(例を挙げますよ)
to give an example(例を挙げると)
As one example(一例として)
たくさんあるので、最初から全部使いこなせる必要はありませんが、少なくとも相手が使ったときに理解できるように、しっかり覚えておいてください。
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