「うらやましい」を表す英語を21の例文で紹介【便利なフレーズあり】
このコンテンツは、プロ翻訳者であるアキラがネイティブの翻訳者と協力して、日常英会話で使う表現や勉強法をできるだけ分かりやすい言葉を使って説明するメディアです。
「羨ましい(うらやましい)」を英語で言うときは、表現に注意した方がいいことをご存知でしょうか?
日本語の「うらやましい」をそのまま英語にすると「I envy you.」です。
この言い方は間違ってはいませんが、実は悪い意味に誤解されることもあります。
そこで、この記事では21の例文を使って「うらやましい」の使い方を紹介します。
適切に「うらやましい」と英語で言えるフレーズを用意しました。
使い回しができる便利な例文もありますので、この機会に覚えてくださいね。
目次
ネイティブのニュアンス
「羨ましい(うらやましい)」という意味で使われる主な英語には、「envious(envy)」と「jealous(jealousy)」があります。
これらは厳密には、以下のように意味に違いがあります。
- 「Envious(Envy)」は、他の人が持っているものを自分が持っていないときに感じる
- 「Jealous(Jealousy)」は、すでに持っているもの(人)を誰かに取られそうなときに感じる
つまり、「隣のご主人、新しい車を買ったらしいわね。うらやましいわあ」というのが「envious(envy)」で、「うちの主人ったら、最近、隣の奥さんと妙に親しいじゃないの」というのが「jealous(jealousy)」です。
でも、人によって言葉の解釈や使い方に違いがあり、日常的な会話では辞書どおりには使われないことがあります。
時代とともに言葉は変化するから、辞書が絶対に正しいとは限らないってことやな。
一般的には、「envious」と「jealous」は、「うらやましい/ねたましい」という同じ意味で使える場合と、使えない場合があります。
他の人が持っているものをうらやましがるときには、「envious」と「jealous」のどちらでも使うことができます。
たとえば、以下の2文は同じような意味で使うことができます。
I am envious of people who were born with good looks.
I am jealous of people who were born with good looks.
生まれつき見た目がいい人がうらやましいです。
※「be born」=生まれる、「looks」=見た目
でも、ロマンティックな意味で「嫉妬する」という意味で使えるのは「jealous」だけです。
○:She was jealous of her sister.
×:She was envious of her sister.
彼女は妹に嫉妬を感じていました。
つまり、「jealous」の方が意味が広いということか。
「jealous」は、日本語で言う「ジェラシー」と同じ意味として使えるわけやな。
「うらやましい」の英語フレーズ
ここでは、難しいことを考えずに、覚えたらそのまま使える「羨ましい(うらやましい)」の英語表現を紹介します。
使い回しできるフレーズ
I'm jealous.
うらやましいなあ。
I envy you.
うらやましいなあ。
「I'm jealous.」は、相手に何かいいことがあったときに「いいなあ」と言うときに使う。相手を嫉む(ねたむ)ような意味合いはない。
「envy」は、「jealous」より意味が強くて、「ねたむ」という意味合いがある。
友達との会話で「うらやましいなあ」と言うときは「I'm jealous.」を使う方が普通や。
You're lucky!
運がいいなあ。
Lucky you.
いいなあ/うらやましいです。
It sure would be nice.
いいなあ。
I wish I were you.
あなただったらなあ。
It must be nice to be you.
あなたはいいね/うらやましい。
「I'm jealous.」と「I envy you.」の違い
感覚的には「I envy you.」=「うらやましい」、「I am jealous.」=「しっとする」ではないでしょうか。
特に「ジェラシー」という言葉は、好きな異性が他の人と仲良くしているのを見たときに感じる「くやし~!」という嫉妬(しっと)の気持ちを表しているので、「I'm jealous.」も強い嫉妬の気持ちを表すように思いがちです。
それを裏付けることが辞書にも書かれています。
envy=~をうらやむ、うらやましがる、ねたむ、やっかむ
でも、英会話のときに「I am jealous.」と言ったときは、ごく自然な「いいな。うらやましいな」という気持ちを英語で表しています。
一方、「envy」は、「ねたむ」という意味合いがあります。たとえば、
I envy him for his life style.
私は彼のライフスタイルがうらやましい(ねたましい)。
のように言えます。
「~の○○がうらやましい(ねたましい)」というときは、「envy ~ for ○○」という形で言うんやな。
そう。「for」の後ろは名詞か動名詞を使える。たとえば、
I envy him for being better than I.
彼は私より優れていることがねたましい。
の「being」みたいに動名詞でもOKや。
「うらやむ・ねたむ」を英語で言うには
上に紹介した「うらやましい」のお決まり表現の他に、「うらやむ・ねたむ」という意味のいろいろな英語表現を紹介します。
友達と話すときには「ねたましい」というようなことは言わない方がいいと思いますが、誰かが言ったときに理解できると役立ちます。
人の地位をうらやむ(be envious of someone's position)
A: Did you hear that John was promoted to CEO?
A: ジョンがCEOに出世したことは聞きましたか?
B: Yes. I am very envious of his position.
B: はい、彼の地位がとても羨ましいです。
※「promote」=昇進させる
ねたむ気持ち(a jealous feeling)
A: Tom is very good looking and all the girls like him.
A: トムはハンサムで女の子たちは皆彼のことが好きです。
B: Yes, he is. I'm quite jealous of him.
B: うん、確かに。僕は彼にかなり嫉妬しています。
~の才能をねたむ(be jealous of one's talent)
A: It's quite amazing how fast Olympic runners can run.
A: オリンピック選手たちがあんなに速く走れるのは本当にすごい。
B: It certainly is. I'm really jealous of their talent.
B: 本当にそうですね。私は彼らの才能が本当に妬ましいくらいです。
※「amazing」=驚くべき、「certainly」=確かに、「talent」=才能
人の幸運をねたむ(begrudge someone's good fortune)
A: It's not fair that Susan is so rich now after winning the lottery.
A: スーザンがロトを当ててすっかりお金持ちになったのは不公平だ。
B: Come on. Don't begrudge her good fortune.
B: まぁまぁ、人の幸運を妬んではいけないよ。
※「begrudge」=ねたむ、「fortune」=富・幸運
人の成功をねたむ心でいっぱい(be filled with envy at someone's success)
A: How did you feel about Jack winning first prize in the art contest?
A: ジャックが芸術コンテストで1等賞を取ったことについてどう思いますか。
B: I was quite unhappy. I was filled with envy at his success.
B: かなりみじめだったよ、彼の成功を妬む気持ちでいっぱいになった。
※「prize」=賞、「quite」=かなり
その他の表現「才能をうらやましがるのは?」
うらやましい状況(enviable situation)
A: Luke looks so happy now that he has bought his nice new home.
A: ルークは素敵な新居を購入したばかりで今とても幸せそうです。
B: Yes. He certainly has an enviable situation.
B: うん、彼は確かに羨ましい状況にありますね。
※「now that~」=今や~だから、「buy」=買う、buy-bought-bought
うらやましい才能(enviable gift)
A: Did you hear that Nancy is able to run 100m in 11 seconds?
A: ナンシーが100mを11秒で走れるって聞きましたか。
B: Yes. Her speed is an enviable gift, isn't it?
B: うん、彼女のそのスピードは羨ましい才能だよね。
※「gift」=贈り物、才能
ねたましいことに(to someone's envy)
A: Did you hear that John was given the best bonus this year?
A: ジョンのボーナスが今年社内で一番多かったことを聞きましたか。
B: Yes, I did. Much to Luke's envy.
B: はい、聞きました。ルークが羨ましがっていました。
「much to」って見たことないなあ。何これ?
「much to one's ~」は、~を強調する表現や。
「much to his surprise」(彼の驚いたことに)や「much to her dismay」(彼女がガッカリしたことに)のように使える。
うらやましい思いを表に出さない(hide one's envy)
A: Simon has been very successful in his new position as an accountant.
A: サイモンは、新しいポジションで経理担当として非常によくやっています。
B: Certainly. I have really had to hide my envy.
B: 確かに。羨ましい気持ちを隠すの大変だったわ。
※「accountant」=会計士、会計係
英語で自由に話せるようになるには
このページでは、いろいろな「うらやましい」の英語を紹介しました。
シンプルに「いいな、うらやましい!」という気持ちを英語で表現したいなら「I am (so) jealous.」を使うのが一般的ですので、まずはこれを覚えましょう。
「~がうらやましい」「~がねたましい」という表現は、人が使ったときに理解できるように覚えておくことは重要です。
でも、あまり使いすぎると「あいつは、いつも人のものをうらやましがっているなあ」と悪い印象を与える可能性があるので、ほどほどにしておいた方がいいかもしれません。
自由に英語を話せるようになる勉強法
この記事で紹介した「うらやましい」の英語フレーズは、英会話のときにそのまま使ったり単語を入れ替えて使ったりできます。
でも、それだけでは英語を自由に話せるようにはなりません。
言いたいことを自由に英語で言えるようになるには、そのための勉強法があります。
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日本語でも言葉が辞書どおりに使われてないことはあるな。