英会話教材おすすめ活用術|5種類の教材を使い分けて効果10倍
ネットで英会話教材の情報を集めていて悩むことはありませんか?
確かに、人気のある英会話教材をおすすめしてくれるサイトや、ランキングサイトはたくさんあります。
でも、何を基準に英会話教材をおすすめしているのか分からないから、書かれていることをそのまま信じることができないんですよね。
もし、いい加減なレビューサイトからいい加減な英会話教材を買ってしまったら、時間とお金を無駄にすることになります。
そこでこのページでは、書店で買える3,000円くらいまでの英会話教材に限定して、おすすめの英会話教材を紹介します。
また、英会話教材を5つのタイプ別に分類し、それぞれの特長を活かして英語を話せるようになるおすすめの勉強法を紹介します。
ここで紹介する英会話教材を活用して、あなたの英会話スキルを飛躍させてください。
正しい勉強法で学んで、最短で英語を身に付けてください。
目次
英会話教材の5つのタイプ
書店の英会話教材のコーナーに行くと、いろいろなタイプの英会話教材が売られています。
でも、英会話教材は、どれでも好きなものを好きな順に使えば英語が身に付くというものではなく、自分に合った教材を正しい順序で使わなければ、努力しても報われない結果に終わります。
英会話教材のタイプは大きく分けると、以下の5つがあります。
- 英語の文法を体で覚える教材
- よく使う英会話パターンを覚える教材
- そのまま使える英会話フレーズを紹介する教材
- 自分で英作文するタイプの教材
- インプット重視の教材
これらを上手に使い分けて活用することで、自分でも驚くほどメキメキと英会話が上達し、外国人に向かって言いたいことをビシッと言えるようになります。
英語の文法を体で覚える教材
中学や高校の英語の授業では英文法を習います。そして問題集を使って頭に定着させますよね。
こうやって覚えた文法は、頭の中に知識として入っているので受験やTOEICみたいな筆記試験では役に立ちますが、英会話のときにはまったく役に立ちません。
いざというときに、パッと口から出てこないのです。
英会話スクールや海外留学に行って、初めて外国人と英語を話すときに誰もが経験するのが、この状態なんですね。
英会話のときに文法を使いこなせるようになるには、文法を体で覚える必要があります。
そのための英会話教材としておすすめするのは、瞬間英作文の教材である「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」(森沢 洋介著)です。
この教材は、中学で習うレベルの文法と単語を使って英作文を繰り返し練習することで、今までは「知っている」だけだった文法と単語を「使える」文法と単語に格上げすることができます。
文法単元ごとに練習するので、文法を勉強したばかりの人にとっても取っつきやすい教材です。
瞬間英作文トレーニングをせずに、いきなり英会話スクールなどで英語を話そうとすると、英語がひと言も出てこなかったり、日本語の語順で単語を言ってしまったりします。
でも、瞬間英作文トレーニングを十分にしておくと、正しい文法で英語がパッと出てくるようになります。
英会話の勉強として最初にやるべき英会話教材としては、この「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」がおすすめです。
なお、この英会話教材をやり込んで飽きてきたら、同じ著者の「スラスラ話すための瞬間英作文シャッフルトレーニング」や「おかわり!どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」でさらにブラッシュアップすることをおすすめします。
よく使う英会話パターンを覚える教材
英会話教材としては、かなりメジャーなタイプの教材です。
瞬間英作文の教材は、文法単元ごとに英作文の練習をすることで英文法を体に覚え込ませますが、「よく使う英会話パターンを覚える教材 」は、よく使う表現ごとに英作文パターンを練習します。
たとえば、
Don't forget to …
「忘れずに・・・してね」
という英会話パターンの「・・・」の部分を入れ替えて、いろいろな英文を作る練習をします。
Don't forget to call me later.
「忘れずに後で電話してね」
Don't forget to do your homework.
「忘れずに宿題をしてね」
という具合です。
他の例をあげると
I want you to …
「私はあなたに・・・してほしい」
というパターンを使って
I want you to come to my house tomorrow.
「明日、私の家に来てほしい」
とか
I want you to be quiet.
「静かにしてほしい」
というような英文を作る練習をします。
このタイプの英会話教材のおすすめは、「英会話 超リアルパターン500+」(イ・グァンス、 イ・スギョン著)です。
書籍の名前どおり、日常的によく使われる英会話パターンが500個紹介されています。
だから、たとえば
「彼女に友達がいないのも無理はないよ」
と言いたいと思ったとします。
「無理はないよ」って英語でどう言えばいいのか分からなければ、この教材で「It's no wonder (that) ~なのも当然だ/~なのも無理はない」という項目を見ると、一発で言い方が分かります。
このタイプの英会話教材は、文法ごとに練習する瞬間英作文の教材とは違い、実際の英会話でよく使われるパターンを学ぶことができるので、自然な英語表現を学ぶのに効果的です。
しかし、英語をぜんぜん話せない人が最初からこのタイプの教材で勉強しても、断片的に英語表現を学ぶことになるので、パターンにピッタリ当てはまる表現しか言えるようになりません。
ですので、最初は瞬間英作文の教材でしっかりと基礎を固めて、その次にこのタイプの英会話教材に進むことをおすすめします。
そのまま使える英会話フレーズを紹介する教材
昔から書店でたくさん売られているタイプの英会話教材です。
What do you think about him?
「彼のことをどう思いますか」
のように、日常会話でよく使う英語フレーズをそのまま知ることができます。
たとえば、以下のような教材があります。
英会話フレーズブック リアルな日常表現2900(多岐川 恵理著)
英会話日常表現大辞典10000+(ソリクラブ)
ネイティブあたまで・何でも・言える英会話フレーズ辞典(ジェフリー トランブリー、 堀田 秀吾著)
こうした教材は、完成した形の英文がそのまま紹介されているだけなので、自分で英作文する練習はできません。
「よく使う英会話フレーズをたくさん覚えたら、英語を話せるようになるんじゃないの?」ということを言う人がいますが、お決まり表現を大量に覚えても英語を話せるようにはなりません。
そのままの英文を言えるようになるだけです。
それに、何千、何万も英文を覚えられませんよね?
このようなお決まり英会話フレーズ教材は、最初から最後まで読んで勉強するのではなく、「~って英語でどう言えばいいのかな?」と疑問に思ったときに調べるために使います。
たとえば、「『タバコを吸ってもいいですか?』ってどう言えばいいんだろう」というときは、こういった教材を見ると「Do you mind if I smoke?」とか「May I smoke here?」のような、そのままの英会話フレーズが紹介されています。
つまり、この手の英会話教材は、勉強のためではなく、辞書のように調べるために使います。
そうやな。ホテルでチェックインするときの英会話みたいに、英会話の内容がパターン化されている場合は、このタイプの英会話教材は役に立つ。
でも、言いたいことを英語で自由に話すスキルは身に付かない。
自分で英作文するタイプの教材
「英語の文法を体で覚える教材」と「よく使う英会話パターンを覚える教材」では、英会話に必要な基本パターンを身に付けることができます。
また、そのまま使えるお決まりフレーズを知りたい場合は「そのまま使える英会話フレーズを紹介する教材 」で知ることができます。
しかし、英会話教材に載っているパターンを練習するだけでは、自分が言いたいことを自由に言えるようにはなりません。
あくまで、英会話教材に載っているパターンを使って、教材の範囲内の題材について話せるようになるだけです。
そこで重要なのが、「自分で英作文するタイプの教材」です。
このタイプの教材では、自分や家族のこと、食べ物や服装の好み、仕事など、自分自身について自由に英作文することで、英会話教材の範囲を超えて自由に話せるように練習します。
この手の教材の1つとして「1分間英語で自分のことを話してみる」(浦島 久著)という教材があります。
この英会話教材には、たとえば「明るい性格です」「内気な性格です」など 自分の性格を描写する英文の例が載っています。
この例文をもとに、自分を説明する英文を作ります。
他にも政治や恋愛についてなどの例文が載っているので、自分の考えに合わせて英文を修正して覚えておくと、外国人と政治や恋愛について話すときにスラスラ出てくるようになります。
英作文するタイプの英会話教材のおすすめ活用方法
この教材を本当に活用するには、自分で作った英作文をネイティブに添削してもらい、さらに読み上げて録音してもらってください。
そのネイティブの英語音声を聞きながら、繰り返し声に出して練習することで、ネイティブのように話せるようになります。
英文の添削サービスとしては「フルーツフルイングリッシュ」など、ネットでいろいろなサービスが見つかります。
「英文 添削」のように検索するとたくさんのサービスが見つかるので、条件が合う英文添削サービスを見つけてください。
英文を録音してもらうのは、一番簡単なのはオンライン英会話に申し込んで、先生に読み上げてもらうことです。
スカイプで話した内容は、「Tapur」というソフトを使えばすべて録音することができます。
「繰り返し練習したいので録音させてください」と先生に断ってから録音しましょう。
なお、Windows 7まではTapurで録音できたのですが、Windows 10以降はうまく動作しないようです。
Googleで「スカイプ 録音」などと検索して、ご利用のパソコンにあった録音ソフトを探してみてください。
録音ソフトが見つからなければ、パソコンのスピーカーの近くにスマホを置いて録音すればいいかと思います。
他の方法としては、「ココナラ」や「ランサーズ」などのクラウドソーシング・サービスを使って、個人で仕事を引き受けてくれる人に録音してもらうことです。
これらのサービスで「英語 ネイティブ」など検索すると、それらしい人が見つかります。
そうしたサービスを使うのが面倒な場合は、英会話ハイウェイに問い合わせてもらえば有料で添削・録音するよ。
無料じゃないんか!ケッ。
時間と手間がかかるから無料は無理や。
インプット重視の教材
最後に紹介するのは、昔から書店に大量にある「インプット重視の教材」です。
例をあげるなら、NHK英会話教材です。
この手の教材では、英文とその日本語訳、単語や熟語の説明が紹介されています。
英文オーディオを聞いたり英文を読んだりして、英文と単語を覚えるという勉強法になります。
英語表現力を鍛えるという面では効果がありますが、聞く・読むというインプット中心の勉強になるため、自分で英作文するというアウトプットができません。
聞くスキル(インプット)と話すスキル(アウトプット)は別ものなので、アウトプットの練習をしなければ英会話は身に付きません。
ですので、表現力アップのためにこの手の教材を使うにしても、「英語の文法を体で覚える教材」、「よく使うパターンを覚える教材」、「そのまま使える英会話フレーズを紹介する教材」「自分で英作文するタイプの教材」を使う勉強は必要になります。
タイプ別、英会話教材の使い方
英会話教材には、大きく分けて上記の5タイプがあります。これらを上手に使い分けることで、効率よく英会話を上達させることができます。
ここでは、それぞれの使い方についてお話しします。
英語の文法を体で覚える教材
基礎文法を勉強したら、最初に取りかかるべきなのがこのタイプの教材です。
繰り返し練習することで、基礎文法をしっかりと体で覚えましょう。
よく使う英会話パターンを覚える教材
「英語の文法を体で覚える教材」の次に取りかかるべき教材です。
瞬間英作文の教材より、よりネイティブに近い英会話表現を覚えることができます。
また、シチュエーション別に分類されていたりするので、必要なときに辞書のように使うこともできます。
そのまま使える英会話フレーズを紹介する教材
2種類の使い方があります。
1つは、海外旅行先のホテルの会話のように、お決まりの英会話フレーズしか必要ない場合です。
そういうときは、お決まりフレーズをそのまま覚えることで対処できます。
もう1つは、言いたいことがあるけれど、どう言えばいいか分からないときに、辞書のように使う方法です。
例文がたくさん載っている教材を数冊持っていれば、かなりいろいろな状況に対応できます。
自分で英作文するタイプの教材
「英語の文法を体で覚える教材」が終わったころに始めます。
特に、海外留学でホストファミリーにしっかり自己紹介したい場合や、英語でプレゼンしなければいけない場合などは、この方法でしっかり準備しておくと上手くいきます。
インプット重視の教材
「英語の文法を体で覚える教材」と並行して進めましょう。
どちらか一方ばかりするのではなく、会社に行くときは「英語の文法を体で覚える教材」、家に帰るときは「インプット重視の教材」というように分けておけばやりやすくなります。
5種類の英会話教材のおすすめ活用法まとめ
書店やネットで購入できる英会話教材はたくさんありますが、大別するとここで紹介した5種類に分類されます。
ここで紹介したように、書店で売られている英会話教材を使ってしっかり勉強すれば、あまりお金をかけなくても英会話は上達します。
英会話教材のレビューサイトやランキングサイトで紹介されている教材に飛びつく前に、こうした英会話教材を上手く活用することをおすすめします。
なお、このページで紹介したような英会話教材を買っても、正しい方法で勉強しなければ英語は話せるようになりません。
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ハワイに行ったとき、このタイプの英会話教材が役に立ったで。