「にもかかわらず」は英語で?英会話が一気に上達する基本形7選
英会話ハイウェイでは、10年以上の経験を持つ翻訳者のアキラが、日常英会話で使う表現や勉強法、翻訳の仕事についてできるだけ分かりやすい言葉を使って説明しています。
「にもかかわらず」は英語でどう言えばいいでしょうか?
こういう接続語を上手に使いこなすと、会話のつながりがスムーズになります。
でも、英会話教材にはいろいろな言い方が載っているので、どれを使えばいいか迷うことがあると思います。
そこでこの記事では、「にもかかわらず」は英語でどう言えばいいか、7種類の言い方をまとめました。
接続語を正しく使うだけで、聞き手にとって理解しやすくなり、英会話が一気に上達したように聞こえます。
この記事を読んで「にもかかわらず」を上手に使いこなして、外国人とナチュラルな会話を楽しんでください。
目次
despite + 名詞
「despite」の後ろに名詞・代名詞・動名詞を続けると「~にもかかわらず」を英語で表すことができます。
「despite」は、文の最初か文末に付け加えるだけです。
次のような例文を参考にしてください。
I’m still going to go to work despite the heavy rain.
大雨にもかかわらず、仕事に行くことになりました。
※「heavy rain」=激しい雨
「despite」の後ろに主語と動詞を続けたい場合は、「despite the fact that + 主語 + 動詞」を使います。
この表現は、「despite + 名詞」よりも形式的な表現です。
Despite the fact that I tried to stop my husband, he quit his company and opened a cafe.
何度も止めたにもかかわらず、夫は会社を辞めてカフェを開きました。
※「quit」=会社などを辞める
in spite of + 名詞
「in spite of」の後ろに名詞・代名詞・動名詞を続けると「~にもかかわらず」を英語で表すことができます。
「in spite of」は、文の最初か文末に付け加えるだけです。
「despite」と同じ意味で使えますが、アメリカでは「despite」の方がよく使われます。
In spite of his terrible educational history, my husband succeeded in business.
ひどい学歴にもかかわらず、夫はビジネスで成功しました。
※「terrible」=ひどい、「succeed」=成功する
「in spite of」の後ろに主語と動詞を続けたい場合は、「in spite of the fact that + 主語 + 動詞」を使います。
この表現は、「in spite of + 名詞」よりも形式的な表現です。
In spite of the fact that I told my son to go to university, he started a music band after graduating from his high school.
大学に行くように言ったにもかかわらず、息子は高校を卒業した後でバンドを始めました。
although + 主語 + 動詞
2つの相反する英文をつなげる「~にもかかわらず」の英語として、「although + 主語 + 動詞」を使うことができます。
Although today is a holiday(my day off/Saturday/Sunday), I’m going to go to work.
今日は休日にもかかわらず、仕事に行くことになりました。
「although」は、後で紹介する「though」よりフォーマルな言い方です。
though + 主語 + 動詞
「though + 主語 + 動詞」を使っても「although」と同じように「にもかかわらず」という意味を出すことができます。
「though」は、先ほど説明した「although」より少し砕けた言い方で、日常会話でよく使われます。
Though he hasn’t fully recovered, he was forcibly discharged from the hospital.
まだ完治していないにもかかわらず、彼は無理に退院させられました。
※「forcibly」=強制的に、「discharge」=外に出す>
砕けた会話では「though」が使われて、かしこまった会話では「although」が使われる傾向がある。
even though + 主語 + 動詞
「even though」は「although」と同じように使うことができますが、「although」より意味が強調されます。
Even though he only went to junior high school, he became the prime minister.
彼は中学校しか卒業していないにもかかわらず、総理大臣にまでなりました。
「though」を文末に使う場合
日常会話では、文末に「though」を付け加えて「~だけどね」という意味を出すことがよくあります。
My husband and I went on a picnic yesterday. It was raining though.
夫と私はピクニックに行きました。雨が降っていたんだけどね。
※「go on a picnic」=ピクニックに行く
I love Hawaii. I've never been there though.
ハワイが大好きです。一度も行ったことはないんだけどね。
誰かからの好意を断った後に「Thanks though.」と言えば「いずれにしてもありがとう」という意味になります。
A:Do you need help with your homework?
A:宿題を手伝いましょうか?
B:It's OK. I can take care of it. Thanks though.
B:大丈夫です。自分で何とかできます。いずれにしてもありがとう。
同じ意味で「Thanks anyway.」と言うこともできます。
もっと簡単な言い方
「but」や「however」、「nevertheless」のような接続詞を使っても「~にもかかわらず」という英語の意味を表すことができます。
It was very cold yesterday. But (However), he went out in a T-shirt only.
昨日はとても寒かったです。にもかかわらず、彼はTシャツ1枚で出かけました。
「but」や「however」と同じように、前に言ったことに続けて「~にもかかわらず」と言うときに「nevertheless」を使うこともできます。
It may rain tomorrow; nevertheless, we are going anyway.
明日は雨が降るかもしれない。それにもかかわらず、いずれにしても私たちは出て行くつもりです。
「nevertheless」は「but」や「however」よりフォーマルで文語的な言い方です。
覚えた表現を使いこなすには
この記事では、「にもかかわらず」の英語表現である「despite」「in spite of」「though」「although」などの使い方について説明しました。
これらの表現を覚えておけば、「にもかかわらず」と英語で言いたいときに困ることはありません。
覚えた表現を使いこなすために
このような英語表現を覚えるときは、以下のように英語と意味だけを覚えたのでは、英語で話すときに役に立たない死んだ知識が身に付いてしまいます。
覚えた表現を英会話で使えるようになる勉強のコツの1つとして、以下のように英文ごと覚えることがあります。
I’m still going to go to work despite the heavy rain.
大雨にもかかわらず、仕事に行くことになりました。
このように英文ごと覚えると、使い方を身に付けることができるので英会話のときにパッと出てくるようになります。
この他にも英語の勉強にはたくさんのコツがあり、コツを知っているかどうかで上達スピードがまったく違います。
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「a day off」は、風邪を引いたり有給休暇を取ったりしたときの個人的な休みのことや。
I'd like to take a day off tomorrow.
明日、休みをいただきたいのですが。