suck(sucks)の意味・使い方・イディオムについて例文を用いて徹底解説!
“suck”あるいは”sucks”を海外ドラマや洋画で耳にしたことがある人も多いでしょう。
“suck(s)”は英語スラングですが、”four-letter word”の1つであるため使い方には十分に注意する必要があります。
“four-letter word”とは、「罵り文句」や「汚い言葉」など本来は使うべきでない言葉です。
この記事では、下記の3点について詳しく解説します。
- 本来の”suck”が持つ意味と使い方
- スラングとしての”suck”の意味と使い方
- “sack”との違い
意味や使い方を正しく理解しましょう。
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目次
本来の”suck”の意味と使い方・慣用句
“suck”は「サック」と発音し、下記のような意味を持ちます。
- 「吸う」「吸い込む」
- 「しゃぶる」
- 「巻き込む」
過去形と過去分詞形は同じ形で”sucked”です。
“suck”の後に前置詞を伴うことで、下記のようにさらに意味が広がりますが、いずれもネガティブな意味で使われます。
- suck + 目的語 + in 〜「〜を搾取する」
- suck up 「飲み干す」「吸い上げる」
- suck into 〜「〜に引きつける」
ここでは、それぞれの意味と使い方について例文を用いて解説します。
「吸う」「吸い込む」
本来の“suck”が持つ意味で最も代表的なものが、「吸う」や「吸い込む」です。
これは赤ちゃんがお母さんのお乳を吸ったり、掃除機がゴミを吸い込んだりと、日常的に使われる語ではありますが、場合によっては性的な意味を持つこともあるため、使用する際には注意してください。
その子どもはストローを使ってオレンジュジュースを飲んでいます(吸っています)。
「しゃぶる」
“suck”には「しゃぶる」や「舐める」といった意味もあります。
子どもの指しゃぶりのことを”finger sucking”、親指しゃぶりのことは”thumb sucking”と表現するのが一般的です。
その赤ちゃんは親指をしゃぶっています。
「巻き込む」
“suck”は「巻き込む」という意味で使われることもあります。
竜巻などあらゆるものを吸い込むイメージで、受動態の形で使われることが一般的です。
また、厄介事や面倒なことに巻き込まれたときにも使えます。
竜巻に巻き込まれたにも関わらず、その赤ちゃんが生き延びることができたのは奇跡です。
suck + 目的語 + in 〜「搾取する」
“suck + 目的語 + in 〜”で「搾取する」という意味です。
「吸いつくす」ということでしょう。
また、”suck + 目的語 + in 〜”は「騙す」「ペテンにかける」「利益を得る」「吸収する」といった意味で使われることもあります。
ジャックが今日1日で稼いだお金は全てリーダーに搾取されました。
suck up 「飲み干す」「吸い上げる」
“suck up”には「飲み干す」や「吸い上げる」という意味があります。
しかし、これはスラングとして使われることもあり、その場合は下記のように全く異なる意味になるため注意が必要です。
- 機嫌を取る
- おべっかを使う
- ゴマをする
- 取り入る
- へつらう
名詞形のsuck-upは、「ご機嫌取り」「おべんちゃらを言う人」といった意味になります。
木は雨を吸い上げて洪水を防いでくれます。
suck into 〜「〜に引きつける」
“suck into 〜”は、「〜に引きつける」を意味する熟語です。
これは性的な意味など下品なニュアンスがないため、日常生活で使用しても問題ありません。
しかし、「強引に引き入れる」や「騙して強制的に引き込む」といったネガティブなニュアンスを持つため、使用する場面には気をつけましょう。
また、受動態の場合は、”sucked into”となりますが、”get sucked into”と使われることが多いです。
正直なところ、試合には参加したくなかったんだけど、ジェームスに無理やりチームに引き込まれて断れなかったんだよね。
スラングとしての”suck”の意味と使い方
次にスラングとして使われる”suck”について紹介します。
スラングの場合、フレーズとして使われることが多く、下記の通りです。
- That sucks.
- You suck!
- suck at 〜
- suck it up
ここでは、それぞれの意味と使い方について例文を用いて解説します。
That sucks. 「最悪だね」「残念だね」
“That sucks. ”は「最悪だね」「残念だね」と、不幸や災難を経験した相手を同情するときに使う表現です。
アメリカ英語でよく使われます。
スラングでかなり口語的であるため、使用する相手や場面には気をつけましょう。
特に、誰かが亡くなったときなど深刻な話に対して使うと失礼にあたり、相手の気分を害してしまう可能性があります。
A: オーストラリアのビザのルールが変更されたんだ。僕のビザは失効になってしまうから、すぐに帰国しないと。
B: Seriously? That sucks.
B: 本当に? 残念だね。
ここでは、”That sucks.”という表現を紹介しましたが、”that”を他の主語に変えることも可能です。
“主語 + suck(s).”で「〜は最悪」「〜はひどい」といった意味になります。
“My boss sucks.”で「私の上司、最悪。」といった具合です。
You suck!「下手くそ!」
“You suck!”は「下手くそ!」という意味の表現です。
かなり攻撃的で強い意味を持つため、相手にこの言葉を使うと関係性にヒビが入る可能性があります。
あまり使わない方が良いでしょう。
A: あー!もうお前とはバトミントンやりたくない!この下手くそ!
B: I’m so sorry. I have been practicing badminton by myself though….
B: ごめんね。ずっと自主トレしてきているんだけどね…
suck at 〜「〜が苦手」
“suck”はスポーツや楽器、あるいは勉強が「苦手」「下手」と表現するときにも使えます。
その際には、”at”を伴って”suck at 〜”とすることが一般的です。
“be poor at 〜”や” be bad at〜 ”といった英語フレーズが、よりくだけた形になったものが” suck at ”です。
しかし、”poor”や”bad”とは異なり、”suck”は動詞であるため、”be動詞”を伴う必要はありません。
「〜」の部分には名詞(句)を伴うため、動詞はing形にして動名詞にしてください。
私は料理が苦手なので、ほとんど毎日外食しています。
Suck it up. 「我慢しなさい」
“Suck it up.”は、いつまでもぐちぐちと文句を言ったり弱音を吐いたりしている人に対してたしなめるときに使う表現です。
A: 我慢しなよ。君はいつも新しいプロジェクトの不満ばかり言っているよ。もうすぐ終わるんだ。
B: OK.
B: 分かった。
【要注意】”sack”と”suck”を混同しない!
“suck”と”sack”はスペルも発音も似ているため、混同する人が多いです。
しかし、意味や使い方が全く異なるため、注意してください。
まず、”sack”の基本的な意味を確認しましょう。
【名詞】
- 袋
- サック
- 解任
- 俵
【動詞】
- 奪う・略奪する
- クビにする・解雇する
名詞の場合は、「リュックサック」でお馴染みの「袋」や「サック」を意味します。
動詞の場合は、「奪う・略奪する」や「クビにする・解雇する」という意味ですが、これはスラングとして使われることが多いため、使用する相手や場面には注意が必要です。
動詞の意味を知らなかった人は多いのではないでしょうか?
これを機に、セットで覚えましょう。
“suck”は俗語やスラングとして使われることが多いが、使い方には要注意!
この記事では”suck”が持つ本来の意味と使い方、さらにはスラングとしての意味と使い方について例文を用いて解説しました。
“suck”には、下記のようにさまざまな意味や使い方があります。
- 「吸う」「吸い込む」
- 「しゃぶる」
- 「巻き込む」
- suck + 目的語 + in 〜「〜を搾取する」
- suck up 「飲み干す」「吸い上げる」
- suck into 〜「〜に引きつける」
- That sucks. 「最悪だね」「残念だね」
- You suck!「下手くそ!」
- suck at 〜「〜が苦手」
- Suck it up. 「我慢しなさい」
洋画や海外ドラマを見るとネイティブスピーカーは”suck”をよく使うため、ついつい真似してしまいたくなりますが、”suck”はあまり上品な単語ではありません。
そのため、使用する場面や相手に十分注意することが必要です。
最悪の場合、相手を不快にさせてしまい相手との関係を悪化させてしまう恐れもあるため、使用しない方が無難でしょう。
意味や使い方を知っておくだけにとどめておいてください。
なお、お決まりフレーズを言うだけでなく、自分の言葉で英語を話せるようになるには、 “ある練習” が必要です。
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今回は、suck/sucksの意味と使い方ついて説明します。
スラングなのでフォーマルな会話では避けた方がいいですが、日常会話でよく使われるので、この記事を最後まで読んで使い方を覚えてしまいましょう。